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"25時"など24時を超える表記方法

「"25時"といった24時を超える表記は日本でのみ使われる表記方法らしい」
Youtubeでそう取り上げており、私はかなり驚きました。

25時とは深夜1時のことであり、曜日感覚を狂わせることなく、伝えられるメリットがあります。
例えば、オードリーのオールナイトニッポンは土曜25時〜27時。
つまり日曜日の1時〜3時と同じ意味になりますが、体感として土曜日という認識なので、なんとなく違和感があります。

私はその事実に驚きつつも、その気持ちも分かる気がしました。
なぜなら、私自身も子どものころに、聞き馴染みのある言い方ではなかったからでした。

NHKが2003年に行った調査によると、(文章省略) 12時間制「午後11時から午前1時まで」よりも30時間制「23時から25時まで」が分かりやすいと答えた人も2%に過ぎない。

Wikipedia 「30時間制」

とWiki書いてあったことから、私の認識は間違いではなく、
25時といった表記は20年の間に一般的になった表記だということが分かりました。

じゃあ何でこの20年相当のうちに、ここまで使われるようになったのか疑問に思いました。

私の予想では、理由は大きく2つあるのではと思いました。

1.IT化による24時間表記の普及

ここ20年で、世間的に24時間表記が一般的に使われるようになりました。
なぜなら、この間にデジタル化が進み、24時間制のほうが色々都合場面が増えたからです。

20年前のアナログが一般的な世間では、午前・午後と付ける「12時間表記」で時間を伝えるのが一般的です。
なぜなら「時計を見て」と言われて思い浮かべるのはあの円盤型の時計になり、12時間ごとに短い針が一周する仕様で作られているからです。

しかしデジタルでは24時間表示が一般的です。
プログラミングでは言語の壁もあったりするので、午前・午後と付けるのは結構面倒です。
なので、12時間表記の指定だと午前・午後を省略されているツールも多く、
「午前・午後といった表記を省く」or「24時間表記」
となると、無論24時間表記にしたほうが分かりやすいです。

また、24時間表記の方が計算しやすいので、色々な面でデータとして扱いしやすいメリットもあります。

そうした背景から、ここ20年でIT化が進んだことで、24時間表記が普及したと考えられます。

2.若者カルチャーが深夜に集中している

24時間表記が普及しただけでは、24時間を超えた表記方法が普及した理由になりませんよね?
この表記方法は昔から放送業界用語でしたので、新しく作った表記方法ではありません。
もちろん、IT化によるメリットもありません。

じゃあどうして24時間を超える表記が頻繁に使われるようになったのでしょうか。

それは、若者向けのコンテンツが深夜に放送されるようになったからだと思います。

例えば、深夜アニメ。
「アニメ=子どもがみるもの」は昔の話で、今では大人でもアニメを見ます。特に深夜1時から始まるアニメは珍しくなく、録画をするにも番組表から探すので、曜日感覚が分かりやすい24時を超えた表記のほうがなにかと便利です。
アイドル番組や音楽番組も深夜に放送される番組も多く、深夜ラジオの勢いも増しています。

昔の深夜番組は今ほどコンテンツが充実しておらず、25時といった表記を見る機会はそこまでありませんでした。
それが今や、若者向けにコンテンツを展開させたいとなると、深夜は避けて通れない存在に。
すると、一部の人でしか使われていなかった24時を超える表記も若い人が目にするようになり、それが広まったことが考えられるかと思います。

25時は放送業界用語からきた「若者言葉」である!

アニメなどの深夜コンテンツが一般的で無いに時代に育った年上の人たちは、25時、26時などの30時間表記を分かりにくいと感じるらしいです。

火曜25時と書くならば水曜1時(火曜未明)と書くほうが違和感が少ないとか。

それに、海外では暗算で引き算が苦手な人が多いため、25時といった感覚は日本人独特の感性らしいです。

今の世の中にとって24時間を超えた表記は、放送業界用語から来た若者言葉に近い感覚になると思います。

25時とか26時とかいう表記が今後一般的になるかは分かりませんが、伝わりにくいと感じる人もいるということは、頭の片隅に入れておいても良いのかもしれないですね。

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