ルミネtheよしもとで知った、オードリーが主催するライブの特色
私はオードリーのファンを15年以上やっているが、
もちろん、オードリー以外の芸人さんも応援していた時期もある。
でも、どの芸人さんを応援しても長続きせず、
なんだかんだオードリーだけが残ってしまった。
それはきっと、私を置いていかないでくれたのが、オードリーだけだったんだと思う。
ルミネtheよしもとに1回だけ行ったことがある話
私はルミネtheよしもとに1回だけ行った事がある。
5年以上前のある日。
私は、大阪から東京に上京してきたばかりの、吉本の芸人さんにハマっていた。
比較的オーソドックスな漫才をやり、タレント志向でロケに定評のある芸人さんだった。
そんな芸人さんの情報を調べていると、週末に新宿のルミネtheよしもとで出演予定の情報を手に入れた。
そういえば、オードリーとバカリズムさんのネタライブには何回か行っていたけど、ルミネtheよしもとは初めてだった。
私はおそるおそるチケット入手した。
そしてその週末、チケットを握りしめ、一人でドキドキしながら、ルミネの劇場の中へと入った。
席はスカスカではあったが、居合わせた修学旅行客がステージの真ん前を陣取っていたので、私は客席の後ろの端の方に座った。
ルミネtheよしもと開幕
なんの前説もなく、ただしれっと開幕した。
トップバッターのBKBさんが、お客さんにお題をふってもらいながら、アドリブで場を盛り上げる。
そして3番目くらいに、その芸人さんが登場してきた。
もちろん、生でみれたのは嬉しかった。
それ以上に、Youtubeとどう違うかを期待していた。
漫才のはじめに、修学旅行客を軽くイジる。
まるで、「団体客がいたらこうやってイジる」的なフォーマットがあるかのように。
そして、ネタがはじまり、Youtubeで見たままのネタをそのままやる。
そのままネタが終わり、
目当ての芸人さんは、退場していった。
、、、へ????
まぁ、、、分かるよ。
ネタを量産できるわけではないし、Youtubeで見たままのネタをやることもあるよね。
でも、何かこれで終わるの寂しいなぁー。
私は消化不良を抱えながら、次々と出てくる芸人さんを眺めていた。
そして、最後に演者が集まることがなく、そのまま終了。
私は「〜が面白かった」と口々に話す修学旅行客を横目にしながら、本人に届くか届くか分からないアンケートボックスに、「応援しています。」と書いて投函した。
面白いのに寂しかった
ルミネに出てくる芸人さんは、面白いのは確かだけど、惹かれるものが何もなかった。
私が目当ての芸人さんだけではなく、どの芸人さんもテレビで出てくる芸人さんばかりだ。
そのはずなのに、「生で見れて嬉しかった!!!」という感情にならなかった。
なぜならどの芸人さんも、私がみた公演は、たくさんある数ある公演の1つにすぎないことが伝わってきたからだ。
きっと芸人さんは、目の前の私たちではなく、M-1のような大きな舞台にいるお客さんを笑わせたいんだろう。
テレビですべらないように練習したいんだろう。
ルミネの観客は、その実験台にさせられているだけなんだろう。
たった一人の帰り道。めっちゃ寂しかった。
私は単なる大勢の観客の一人でしかない。
それは分かっていたことなんだけど、
びっくりするほどお客さんへの愛や感謝が伝わらなかった。
ルミネtheよしもとだからかもしれないけど、「この1公演で少しでもファンを増やそう」というような気迫が、どの芸人さんからも伝わってこなかった。
そして5年経った今。
そのときに見たネタは「B!K!B!ヒーヤ!!!」しか覚えていない。
吉本の劇場システムは肌にあわない
テレビやYoutubeと同じネタを生でみて、喜べる人と喜べない人がいる。
ルミネtheよしもとは、テレビやYoutubeと同じネタを生でみれることに"喜び"を感じる人には、うってつけのシステムなんだと思う。
しかし、私は同じネタだけでは喜べない側の人間。
"ネタ"とは笑うための手段の1つでしかないと思っている。
だから、生でみているからこそ、生特有の面白さが欲しくなってしまう。
同じ劇場で同じネタを何度も試すことで、面白いネタを作れる思うし、確実に取れる笑いの量は多くなる。
しかし、その芸人さん目的で、何度も劇場に足を運ぶ気にならない。
それは芸人さんが悪いとかではなく、
単に私にとって吉本の劇場システムは、肌にあわないんだと思う。
オードリー主催するライブの特色
私は『オードリーのネタライブ』に何回か行ったけど、ルミネtheよしもとのような寂しさを感じたことはなかった。
ネタライブ前後のトークあり、アドリブもあり。
だから、たとえ同じネタをみることになる可能性があったとしても、何度でも見に行きたくなる。
もちろん、オードリーANNの東京ドームや武道館も、例外ではない。
漫才、トーク、歌、バラエティ番組のようなコントなど、あらゆる方面から笑いを提供する。
初期リスナーが楽しめるネタから、リスナーではない人も楽しめるネタまで、幅広く笑いを提供する。
誰一人取りこぼさないお笑いライブ。
それは当たり前ではなく、オードリー主催するライブの特色だったのだ。
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