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霜降りの主人公感とぺこぱの主人公感

パンサーの向井さんがラジオで霜降り明星を「圧倒的主人公感」と話していたが、私は少し違和感を感じた。

霜降り明星の主人公感

おそらく霜降りの主人公感は
「優等生でめっちゃ明るい」
「みんなを引っ張っていく」
「だけどちょっとだめなところがある」
という意味があると思う。

漫画でいうと、ワンピースとか、スラムダンクとか、とっとこハム太郎とか、漠然とした戦隊物シリーズとかが想像できるであろう。

学校の中で例えると中心的な存在で、委員長や体育会系の部活の部長をやっているような。

ただ、そういったクラスの一軍の感じの人たちを主人公と例えるのは、何か違うんだよな...と疑問を感じた。

ぺこぱの主人公感

私は霜降り明星よりもぺこぱの方に主人公感があると思っていて、
「グループで一番強いわけではない」
「メガティブではないが、どこか暗い」
「だけど素敵な周辺人物が協力し合うことによって、実質的に中心的な人物になっている」
「最初弱かったけど日に日に強くなっていく」
「なぜか応援したくなる」
的な感じ。

なぜそういった世間一般的な主人公感にずれがあるかというと、単純に好きだった漫画やゲームに影響されているからだと思う。

例えば、「涼宮ハルヒの憂鬱」。
読んだことがない人は「主人公ってハルヒだろ!!」と思いがちだが、実は違う。”キョン”だ。ごく普通の主人公、キョンが涼宮ハルヒに出会うことにより、不思議なことが起こるSFストーリーだ。

「魔法少女まどかマギカ」もそうだ。
主人公の”鹿目まどかを”中心として話が進むが、まどかは最後まで戦わない。周りの人物がまどかを守ろうとする。実は”暁美ほむらに”主人公説もあるが、どっちにせよ、従来の主人公感とはかけ離れている。

思い返せばケロロ軍曹や、大雑把な異世界モノがそれにあたると思う。
漫画というより、ゲームのRPGのような感じ。

全主人公に共通して言えるのは「人を引きつける魅力」があるということ。
それって具体的に何かというと難しいですが...「他の人と違うことに不安を感じない」「自分は自分」「自分が好きなものを突き通す」的な、他の人の色や判断基準に染まらず、努力し続けるカッコよさだと思う。

「令和」はどちらも求められる時代

世の中は色々な人がいるので、
霜降り的な王道の主人公感に憧れる人がいる一方、
ぺこぱ的な新しい主人公感に鼓舞される人もいて、
どちらも間違いではない。

だから、「ぺこぱって令和的だよね!」というのも違う気がしていて、片方がいるから片方が光る的な感覚に近いと思う。

上の世代だと「千鳥」と「オードリー」的な感じかな。
それより上はわからないや。

ただ唯一言えるのは、従来の主人公だけではなく、新しい主人公も天下を取れる時代になってほしいな。それだけ。

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