ニットブランドを始めようと思った訳①
今日からnoteを書くことにしました。
フルタイムで医療事務の仕事と主婦業をしながら、自分のニットブランドを立ち上げた(立ち上げようとしている)26歳です。
実は、このニットブランドの立ち上げに挑戦するのは2回目なんです。
一度は2年ほどで挫けてしまったブランド活動を何故、もう一度しようと思ったのか。
生い立ちも含めてお話していきます。
手芸が好きだった子供時代
わたしは小さい頃からおしゃれが好きでした。
母がわたしを着せ替え人形のように可愛く飾り立てていたためか、物心つくころには1日3回も4回も着替えをするませた子供でした。
小学校に上がると、手芸に興味を持ちました。
リカちゃん人形の服、ひよこのぬいぐるみなんかを毎日ちくちく縫っていました。
高校生で初めて自分の服を作りました。
大好きなお洋服を自分で作れることが嬉しくて、もっと四六時中服を作りたいと思いました。
そんなわたしが服飾の専門学校を進路に決めたのは自然なことだったと思います。
みんなが縫う中、編みまくった専門時代
専門学校ではデザイン、パターン、縫製まで学びました。
基礎や技術の授業と並行して、自分のオリジナル作品を1年間で3コレクションくらい作る授業がありました。
入学当初は布を切ったり縫ったりしていたわたしですが、昔軽く触れたことがある編み物を作品の一部に使ったことがきっかけで、いつしかほとんど編み物で作品を作るようになりました。
編み物の魅力は、糸と編み方の組み合わせでいろんな表現ができるところ。
その自由さの虜になって、とにかく色んな編み方でじゃんじゃん編み進めた、初めてのオールニット作品がこれ。
自分で本を見ながら習得した編み方を思うがままに詰め込んで編んだニット。
これをスタートに、マジで編み物しかしなくなりました。
先生や周りの子からは、「コレクション的に布帛があった方がいいから布帛も入れなよ〜」と言われ続けていましたが、オールニットが自分のアイデンティティみたいに思っていたのもあり(笑)頑なに拒否してました。
かと思えば、せっせとパターンを引いてぬいぐるみを作ったこともあります。
このコアラちゃんは何故か外国人ウケが良く、後々モナコ人の女の子とどこの国かわからないけれどヨーロッパ系の男性が、結婚記念日のプレゼントにとオーダーをくださいました。
服作りを学びに入学したのに、最初に売れたのはまさかのコアラだったとは。
卒業後すぐにブランド活動をスタート
研究科(3年生)にもなると就活を始める子もいたのですが、わたしは漠然と卒業後は自分のブランド活動がしたいという思いがあったので、特に就活はせず卒業まで制作に没頭しつくしていました。
同時に、手編みしかできなかったわたしは「編み物でプロになるなら編機を扱えないと!」と思い立ち、機械編みを教えてくれる教室に通い始めました。
その教室では編機の基礎から勉強し、たまに先生のニッターの仕事(ギャルソンのニットとか)の制作を手伝わせてもらうなどありがたい経験をさせていただきました。
先生のアシスタント以外にも、専門学校繋がりでニットの仕事をいただいてサンプル品のニッターをしたりもしていました。
そんな当時は、教室での勉強とアルバイトをしながら、ひたすらに作品を作る日々。
見よう見まねでECサイトを作って出品し、セレクトショップに売り込みに行き、ブランドを知ってもらおうとハンドメイドの展示会に出展もしました。
お気に入りのニットキャミ2着とお花のチェーンバッグを大人買いしてってくれた中国人のお姉さん、けして安くはない作品を「この可愛さでこれならお得!」と言って買って行ってくれたかわいい女の子。
コアラをオーダーしてくれた男性との出会いもこの展示会。
今でも忘れられないくらい嬉しかった…
フリーランスから普通の会社員に。
それでもの編み物だけで生活できるレベルのお金を稼ぐことなど到底無理でした。(展示会の出店費用とかを考えればもはやマイナスだったと思う)
学生時代からずっと付き合っていた彼(現旦那)は「一人で頑張らないで俺も手伝うよ」と言ってくれていたのですが、当時わたしの中で彼の存在は「よくわからないことを言う人」だったので、そんな彼に介入されて色々乱されるのが怖くて頑なに断っていました。
ゆくゆくしっかり「仕事」にするための下積み期間と捉えてひたむきに頑張れればよかったのですが、周りの友達はみんな社会人として成長していて、自分だけ全然進めていない気がして妙に焦りを感じ、そのままフリーランスをやめようという決断に至りました。
その後は当時派遣で働いていたヘアアクセサリーのブランドに正社員として雇ってもらい、百貨店で販売員として勤務することになりました。
それと同時に実家を出て、彼と同棲も始めました。
販売の仕事はそこそこ楽しくできてはいたのですが、ニットの仕事をやりきれなかった後悔や未練みたいなのはずっと抱いていました。
売上も取れていた方ではありますが、「販売の仕事をしている自分」に自信が持てず、なんだかな〜と思いながら、フリー時代の苦労を思い出しては、これでいいのか。と自分に言い聞かせてなあなあに過ごしていました。
そんなある時、最初の緊急事態宣言が発令。
勤務先の百貨店がクローズし、販売員は全員仕事ができなくなりました。
当然お給料も激減し(貰えただけありがたいけど)、いく先どうなるかわからず不安でした。
ちなみに、同棲していた彼とは緊急事態宣言中に入籍しました。
(多くの人が給付金のためにマイナンバー申請をしている横で嬉々として婚姻届を出しました)
6月に入り仕事は再開しましたが、販売という店頭ありきの仕事が今後なくなるのでは?という不安が募り、リモートワークができる仕事に就かなくては!という考えに至り転職を決意しました。
初めての転職活動にしっかり専念するため、転職先が決まる前に会社はさっさと辞めてしまいました。
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