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”生きづらさ”は競わず並べたい

ジェンダーについて学ぶため、
月一で読書会をしている。

今回の課題本は
「非モテ」からはじめる男性学。

私的に超訳するとこんな感じ。

「非モテ」とは単純に異性との接点がなく恋愛対象として見られないことではなく、男性社会の中で日夜行われている立場や経験の競争の中で序列がついて、そこで同性である男性から”からかいの文化”などによって中心から”緩い排除”を受けて追いやられた人々が、自らの立ち位置を取り返すために女性との交際を”一発逆転の鍵”と考え、優しくされた相手を”女神化”してしまい、時として同意なき接触やストーカー行為にまで及ぶことがあり、またそのことで本人もトラウマを持ってしまったりする、男性の社会的状況も含む現象。

女性の生きづらさは
メディアで取り上げられることも
ここ最近は多くなってきたけれど、

男性の生きづらさについて
こんな構造になっているとは
考えもしなかった。

”女らしさ”も偶像だけど
”男らしさ”もまた偶像だった。

みんな偶像を目指して
こんなに苦しんでいるなら
早く手放せばいいのに。

でもロールモデルという名の呪いは
そう簡単には解けないのかもしれない。



”緩い排除”という言葉が
強く印象に残った。

最終的には本人が
内輪から出て行くように
それとなく仕掛けていくことが
男性社会では行われているそう。

自分がそこにいることで
理由もわからずに
困惑されたという空気を感じて
居づらくなってしまう。

所謂”男らしさ”とは
真反対の行為じゃないか。


そうやって
徒党を組んで同質性を保つ。
そうやって”一人前の男”である
自分たちを守っている。
それもまた幻想に過ぎないのに。




超訳に出てきた”女神化”は
婚活アプリをしていたときにも
よく起こる現象だった。

一度会って楽しく話せると
(わたしは割と誰でも楽しく話せる)
次の日からラインが止まらない。

付き合う前から
自分の趣味や悩みなど
一方的に頻度高く連絡してきて
ちょっとこんなに返すのは
大変だし困りますと伝えたら

詳しくは覚えてないけど
態度が急変して突き放すような
感情的な内容が送られてきた。

相手の一方的な期待はしんどい。

それ以来、
その兆候を感じる相手とは
勘違いさせるような振る舞いは
出来るだけ避けるようにしている。

こっちだって不要な摩擦は避けたい。

でも、お互い距離を
取り続けていたら
永遠に孤独なのかもしれない。


わたしは性格的に
彼らの女神になることは
できないけれど、

男性の生きづらさを
まず知識として
インプットすることから
歩み寄れることなら
できるのかもしれない。


そして生きづらさとは
並べて競い合うものではなく、
お互いが吐露する中で
知っていけばいい。

共感も理解も別に要らないけれど
(きっと見当違いになるから)
そこに生きづらさがあることを
まずは自分の知識の一つとして
頭に止めて欲しい。


余談だけど、
メンバーのうちの数人が
図書館で借りようとしたら
珍しく予約待ちになったそう。
気になる人が多いテーマなんだろう。


課題図書はこちら。
多くの人に読んでもらえたら
優しい世界に近づけるんじゃないだろか。



前回の課題図書の感想はこちら。






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