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実は「最短ルート」は既に提示されている?
物事を行うにあたって、その人にとってのそれぞれの最短ルートとなる方法があります。
もちろん知りたいですよね。
これ、実は既に提示されている場合がほとんどだと思います。
例えば私はトランペットを教えています。
トランペットを教えるって、トランペットが上手になるようにサポートしていく、ということです。
最短ルートで上手になるには、単純に相手がもっとトランペットを吹くことに身体が慣れた方が良いよね、という意見の時は、それをお伝えします。
「少しでも良いからできるだけ毎日吹いてくださいね」と。
これが最短ルートだと思うからお伝えします。
でも実のところ、この段階で「毎日吹きます!」と即答して実践にうつす方はかなり少ないです。
「平日は仕事があって時間がなくて・・」
「他の日は他の習い事があるし・・」
色々なご事情を並べられます。
トランペットのことだけが人生で唯一のやることという訳でもないですし、しょうがないことではあるので、
「じゃあ毎日じゃなくても良いけど週3くらいは吹けますか?」
とか、その人の理由に合う代打案を提示しますが、もうそれはその時点でセカンドベストであり、上手くなるための最短ルートではありません。
最短ルートではないということは、時間が少しかかりますよ、ということです。
人それぞれ、よくよく話を聞くと既にその「最短ルート」についての案は提示されている場合がかなり多いです。
例えば
「音階練習をやった方が良いって言われるけど、音がわからなくなるんですよね〜」
「リップスラーをいっぱいやれって先輩にいつも言われてるけど、すぐに合奏合奏で練習時間がないんですよね〜」
「姿勢をいつも注意されるけど、知らないうちにベルが下がっちゃうんですよね〜」
こんな感じで、「やればいいじゃない!」と思うようなその方にとってのベストな注意が色々な表現で既に提示されているんです。
既に提示されていることから目をそらしてなんとなく受け入れやすい裏技みたいなものを探すことも悪いことではありませんが、総合的に何かを習得するにあたって、時間はかかります。
最短ルートが今の自分にとって快適に取り組める事柄のケースもありますが、そうではないケースも同じ数だけあります。
この「そうではないケース」の場合に、ちょっと俯瞰してみれるようになると、面白いくらいありとあらゆる理由のようなものを私たち人間は作り出せます。
このありとあらゆる理由の主張の声ってものすごく大きな声なので、最短ルートを軽く打ち消すことが出来てしまいます。
先に挙げた例で言うと、「平日は仕事があるんだ!」という重大な主張があれば、「毎日練習する」という最短ルートを打ち消すことが出来ます。
でもこの主張の大きな声の奥で、「本当はこれをやってみた方が一年後楽しいよ〜」といった、ごもっとも!な的を得たご意見の声がかすかにするはずであり、この声を大声の主張の隙間でふとキャッチ出来て、はっと目が覚めたとしたら、もう大声の主張は聞かなくて良くなると思います。
「仕事はあるし大変だけど、ちょっとだけ吹く時間を作り出せば、音出すのがさっさと楽になるのかも。。」といった感じの心の声です。
最短ルートを実践するにあたり、お気持ち的にハードルが高い場合もたくさんあると思います。
その場合はそのハードル、、目標をすごくすごく小さなものにし、少しずつその大きなハードルにアタックできることにつながるように、工夫を凝らしていくことが大切です。
例えば毎日練習すると思うと出来る気がしないけど、毎日10秒マウスピースを吹くくらいなら決意だけすれば出来ることですよね。
これを特定の期間続ける。
自力で「続ける」自信がないならSNS等活用し、練習した記録を晒すことで継続の活力にするという工夫をする。
練習仲間を作り、一緒に頑張ることでモチベーションを上げる工夫をする。
そしてトランペットの場合だと、その最短ルートを「好き」とか「得意」になろうと頑張らなくても大丈夫なケースがほとんどです。
苦手でも良いし不得意でも大丈夫だから、少しずつ良くなるように向き合いながら、苦手なまま(笑)こなしていくようにすると、その最短ルート自体は苦手意識があったとしても、「○○が良い感じに吹けるようになる!」といった目標にサクッとたどり着けたりすることが多いです。
このように記事にしてみましたが、私自身も大声の理由が全面的に出過ぎて、最短ルートがよくわからなくなっていたりすることはよくあります。
トランペットのことでもありますし、それ以外のことになるともっとたくさんあります。笑
気がついた時に反省し、その時の私の思うベストな選択をし直すようにしています。
やっぱり「より良き」にはサクッと辿り着きたいですからね♪
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