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京都魔界めぐり その6  祇王寺・檀林寺・化野念仏寺

京都魔界めぐり その6  祇王寺・檀林寺・化野念仏寺

祇王寺
http://www.giouji.or.jp/about
平家物語・巻第一の「祇王」に登場する白拍子の祇王が入寺した尼寺。

日本大百科全書によると、白拍子は平安時代におこり、鎌倉時代にかけて行われていた歌舞、及びその歌舞を業とする舞女のこと。男装して踊っていたので男舞とも言われました。

寄り道ですが、白拍子と聞いて思い出すのは静御前。源義経の愛妾だった静御前は義経の異母兄で不仲だった

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京都魔界めぐり その5 帷子ノ辻・太秦・渡月橋・野宮神社・西行井戸

京都魔界めぐり その5 帷子ノ辻・太秦・渡月橋・野宮神社・西行井戸

白峯神宮は雨でしたが徐々に止みはじめ、続いて向かったのは京福電気鉄道(通称は嵐電)北野線の北野白梅町駅。洛西の嵐山・嵯峨野方面への電車が出ています。

私が今回の旅行で一番楽しみだったのは行ったことがなかった嵐山・嵯峨野で、風光明媚なイメージしかないのです。が、平安時代、ここは右京。住む人が少ない洛西には葬送の地がありました。葬送の地は洛東(東山方面)には鳥辺野という一大葬送地があったので西限定で

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ウィーンへ その1

ウィーンへ その1

ヨーロッパに旅行したかった。

ヨーロッパの6月は日も長くなり、梅雨もなく、緑が美しいし、バカンス前なので大混雑しないだろう

どこにしよう

そういえば

・29年前の卒業旅行ではパリとイタリアが中心で鉄道でウィーンまで行くのは遠かったので諦めた

・マリア・テレジアアンイエローのシェーンブルン宮殿は「ベルサイユのばら」で知って以来ぜひ行きたいところの一つ



・昨年と今年、早稲田大学の講座

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ウィーンへ その2

ウィーンへ その2

今回泊まったホテルはクリムトの接吻の絵で有名なベルヴェデーレ宮殿の近く。
中心地までトラムで行けてウィーン国際空港まで普通電車で一本20分強と便利な場所。

起きてから、この日は中心部を歩いて見ることにしていたので、近くにどんなお店があるのかまずはホテルの周辺をうろうろしてみた。

DMという看板のついたお店があって、ドラッグストアだった。まずここで日本で両替したユーロ紙幣を使って、お菓子を買って

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ウィーンへ その3

ウィーンへ その3

今回の滞在は3日しかないので、ハプスブルク家に関する場所を中心に回ることに。

ホーフブルク宮殿ミヒャエル門

ホーフブルク宮殿に戻って、宮殿の見学。
銀器コレクション、 シシィ博物館、皇帝の部屋が見学可能。
チケットはこの3箇所共通の単体チケットや他の施設との共通チケットもあります。私はこことシェーンブルン宮殿のグランドツアーも予定していたので共通チケット(音声ガイド付き)を事前にサイトで購入し

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ウィーンへ その4

ウィーンへ その4

18時をすぎると美術館等は閉館となるので、街歩きへ。
外はまだまだ明るい。

オーストリア政府観光局のサイトから https://www.austria.info/jp/ 
ウィーン市内中心部

ホーフブルク宮殿からコールマルクトの歩行者天国をぶらぶらして。

旧市街の中心地、シュテファン寺院へ。

大きすぎて全景は撮れず。
中ではモーツァルトのコンサートが開催されるようでした。
ウィーンはオペラ

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ウィーンへ その5

ウィーンへ その5

2日目。今回一番行きたいと思っていたシェーンブルン宮殿に行ってから街中に行くことに。
この日の天気予報も晴れ、最高は30度。暑。。。

朝食はホテル内で(宿泊込み)。旅行前は朝食はついてなくてもいいけどと思ってました。が、朝食はホテルで食べられて良かったーと現地で考えを改めました。お店に入るのに気合が必要な私には食事はおおごとだった。。。

朝食会場は係りの方への挨拶とルームナンバーだけ言えばOK

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ウィーンへ その6

ウィーンへ その6

シェーンブルン宮殿は当時戦争が多く財政難のため当初設計したフィッシャー・フォン・エアラッハの原案通りにはいかなかったそうですが。

いえ、充分広いです!

私は宮殿内部、Privy Garden、グロリエッテ(それぞれチケットが必要)の順に回って、あとは戻りがてら庭園を見ることに。
ガイドブック上は宮殿から丘の上のグロリエッテまで歩いて20分。

敷地内の小道にも名前がついてますね。

まずは宮殿

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ウィーンへ その7

ウィーンへ その7

シェーンブルン宮殿をあとにして地下鉄U4でカールスプラッツ(Karlsplatz)駅へ。
よく見てこなかったのですが、ここの駅舎はウィーン世紀末を象徴する建物だそうで。
この駅の近くにウィーン・ミュージアム・カールスプラッツがありますが、建物は改築工事のためお休み。
この期間中に展示物の一部が日本に来てます。(ウィーンモダン展)

私はこの駅の近くのカールス教会(Karls Kirche)へ。
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ウィーンへ その8

ウィーンへ その8

絵画ギャラリーは3つのエリアに分かれていますが、当日は無我夢中で館内を歩いてしまった。

私の美術館での楽しみ方は
有名な絵(展覧会の目玉)・・一通り見るけどついついここに目が
描かれている人を本で見たことがある・・絵自体よりこの人知ってる感覚
その場で好きな絵を見つける・・ないこともある

今回の旅では肖像画の人物の方に興味が。
肖像画は写真などない、簡単に移動できない時代にはとても貴重ですね。

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ウィーンへ その9

ウィーンへ その9

ティツィアーノのイザベッラ・デステの肖像

イタリアルネサンスを代表する女性。
遥か昔、ウィーンに行ったら見ようと思っていたのに当日まで忘れてた。

大学生の頃、塩野七生さんの「ルネサンスの女たち」でその存在を知った、イザベッラ・デステ(1474-1539)はマントヴァ侯爵夫人(のちに公爵)。
この本をきっかけに私はイタリアルネサンスの時代に興味を持ち(美術でなく政治抗争の方に)、卒業旅行でイタリ

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ウィーンへ その10

ウィーンへ その10

翌日は午前4時に目が覚めて、眠れなくなってしまった。。
疲れてるのになんでーと悶々としつつ6時頃やっとウツラウツラしてきたので、早起きはあきらめて寝ることに。コーラを多めに飲んだのがいけなかったのか。

8時過ぎに起きてノロノロ支度して朝食を取り、ノロノロ支度。
観光は今日一日しかないんだけど、睡眠不足が尾を引く。

今日はまずホテルから5分くらいのベルヴェデーレ宮殿へ。初日に現地係員さんに聞いた

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ウィーンへ その11

ウィーンへ その11

ベルヴェデーレ宮殿の目玉はクリムト。ベルヴェデーレ美術館には特に作品が多いのではなかろうか。

Der Kuss(Liebespaar)  接吻 
Liebespaarは辞書によると相思相愛の二人、恋人同士。
幸福感が溢れている。金色が美しく、足元のお花と緑もかわいらしい。

当然ここは他に比べれば人多し。
なぜか入り口にレプリカも置いてある。

クリムトは女性の絵が多いですが、私が気に入ったのは

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ウィーンへ その13

ウィーンへ その13

夜に翌日早起きして、建物だけでも観に行こうかとも考えたけど、バタバタになりそうなのでやめて、朝ごはんの前に近くのベルヴェデーレ宮殿の庭園散歩に。

前日にホテルの方に庭園のオープン時間を確認したところ、庭園は6時30分から入場可能でチケットも不要だった。

昨日と同じ光景も時間が違うと影があるせいかなんだか違うように見える気がする。朝8時前、なので人はまばら。ランニングしている人を2、3人ほど見か

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