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乳がんになった私 #0「はじめます」

今年3月に、乳がんだと分かった。

私はQaijff (読み:くあいふ) というバンドをやっている。歌を歌い、鍵盤を弾き、曲を作ったりライブをしたり、音楽をして生きている。

35歳の私。AYA世代。

※AYA世代=15歳から39歳のがん患者のこと。Adolescent&Young Adult(思春期・若年成人)

これを書いている今日は10月21日。

5月頭から化学療法(抗がん剤)を開始し、約半年が経過。手術前の化学療法がひとまず終了したタイミングだ。

来月11月19日に私は誕生日を迎え36歳になる。

そして11月末には右胸の全摘手術の予定。

乳がんであることを公表したタイミングで、バンドの音楽活動は続けることを伝えた。

活動休止をしないこと、その決断は迷いのない強い意志だった。ここにも書いている通り、やりたいことだから。

だけど、いざ治療が始まってみたら、この言葉が何度も頭をよぎった。

「潔く休むべきだったのでは」

そんなふうに弱気になるのは、やっぱり抗がん剤治療の副作用のせいだった。

治療をしながらもやれることはたくさんあると思っていたし、実際にこの期間、曲を作ったり、レコーディング、リリース、撮影、色々やってきた。だけどやはり副作用で体調が優れない時も多く、思うように身体が動かせない日も多かった。

ライブがなかなか出来ないことは仕方ないと始めから分かっていたものの、「待ってます」と言ってくれるファンの方に対しての申し訳なさや、焦りや不安も。

治療中なんだから仕方ないじゃん!!!

今は休むことが大事!!!

分かってる、分かってるんだけどね〜。

体調不良のせいもあり、精神的な浮き沈みも激しい。(それは元からか…笑)

ここまでなんだか真面目で暗めなトーンで書いてきたが、基本的には前向きに毎日を送れている方だとは思う。日々、たくさん笑っている。治療中ではあるが楽しいことや嬉しいこともたくさんある。

で、なぜこの文章を書こうと思ったか。

SNSでバンドのことや病気のことやその他いろいろなことを投稿しているけど、乳がんが分かった過程だったり、その時の様子を時系列で書いている場所はない。

活動休止はしていないけれど、活動が制限されている今。文章を書きたいと思った。これは音楽活動ではないけれど、音楽をしている私の今。乳がんになった私の今。

そんなわけで、note、はじめます。

次の投稿で、筋トレをしていてしこりを見つけたお話を。




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