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『今時の高級レストランでは全裸になるのがマナーだよ』と元お嬢様の貧乏な女の子を騙してみたら… 【第1話】

【登場人物紹介】

・二重院三重(にじゅういんみえ)

元大金持ちの家のお嬢様。現在は訳あって、家賃3万円のアパートで借金を返済しながら細々と一人暮らしをしている。居酒屋とテレアポ、ピザデリバリーの3つのバイトを掛け持ち中。バイト先の居酒屋の同僚には、自分が今でもお金持ちのお嬢様であり、社会勉強のためにアルバイトをしていると嘘をついている。

・宮床上手(みやとこほとりて)

二重院と同じバイト先の居酒屋の同僚。お金持ちのお嬢様であるというバレバレの嘘をつく二重院が可愛くて仕方がない。何かにつけては二重院に絡んでいき、ボロを出させ辱めるのが生き甲斐となっている。 


-居酒屋『百万石(ひゃくまんごく)』女子更衣室-

二重院:(ふぅ……ようやく今日のおバイトが終わりましたわ……)

二重院:(ここのところ13連勤でしたし、明日は2週間ぶりのお休みですわ………)

二重院:(どこかにお出かけする気力もお金もないですし、明日は1日中お家のお布団でゆっくり休みたいですわ………)

宮床:「三重ちゃ~ん!おつかれ~!!」

二重院:「あ、宮床さん……お疲れ様ですわ………」

二重院:(このお方、やたらと私に絡んできますけれど、押しが強くて正直ちょっと苦手ですわ………)

宮床:「ねーねー三重ちゃんさー、明日の18時からって予定空いてる~?」

二重院:「え…?なんですの急に?」

宮床:「いや実はね、明日友達とレストラン行く予定だったんだけど、その子が体調崩して行けなくなったみたいなんだよね~」

宮床:「でも2名でコース料理の予約してたからキャンセルするのもな~と思って………どうかな?」

二重院:「どうかなって……わたくしがそのお友達の代わりにってことですの?」

宮床:「そう!ちょうど三重ちゃんとは一度ご飯行ってゆっくりお話したかったんだよね~」

二重院:「あ、そ、そうなんですのね……」

二重院:(休みの日までバイト先の方と一緒とか、普通に面倒くさくて嫌ですわ………)

二重院:(それに、外食行くようなお金もないですし………)

二重院:(最近は冷凍のパスタ(税抜き198円)と、スーパーの半額のり弁当(税抜き228円)しか食べてませんし……)

二重院:「あの、せっかくのお誘いですが」

宮床:「あ、もちろんレストランのお金は私が全部出すよ!………って言っても、お嬢様の三重ちゃんにはあんまり関係ないかもだけど………」

二重院:「は、はぁ………」

二重院:(おごり…おごりで外食…!)

宮床:「そのレストランね、結構良いお店なんだよ!最近はテレビとか雑誌でもよく特集されてて、実は予約したのも半年前くらいなんだ~」

二重院:「へ、へぇ~そうなんですのね~……」

宮床:「このままだとコース料理の料金5万円×2名分全額キャンセル料で支払わなきゃなんだよね~」

二重院:「行きますわ」

宮床:「え?いいの?」

二重院:「ええ」

宮床:「やった~!三重ちゃんありがと~!」

二重院:「いえ、わたくしも宮床さんとご飯ご一緒したいなと思っていたんですの」

二重院:(5万円のコース料理…わたくしの3ヶ月分の食費…)

二重院:(お料理全部タッパーに入れてお持ち帰りして、フリマサイトとかで転売できないかしら…)


-翌日 レストラン『ギュムノス』-

店員:「お客様、ご存じかとは思いますが、当レストランでは衣服の着用を禁止させていただいておりますので、ここから先は身に付けている服を全てお脱ぎいただけますでしょうか?」

二重院:「…………ふぇっ!?」

二重院:「えっ、じょ、冗談ですわよね?そ、そんなこと………本当に言ってますの?」

宮床:「あれ~三重ちゃん、もしかしてこういうお店来たことないの?」

二重院:「こういうお店って…レストランなら何度も来たことがありますわ!………でも、入店する時に服を脱ぐなんて……」

宮床:「え……もしかして三重ちゃんが普段行ってるお店って本物の高級店じゃないんじゃない?」

二重院:「そ、そんなことありませんわ!!な、何を根拠にそんなことを……」

宮床:「だって、今どき上流階級が行くような高級レストランはどこも全裸じゃないと入店できないよ。三重ちゃんほどの大金持ちだったら知ってて当然のドレスコードだと思ってたけど………」

二重院:(何をおっしゃってますのこの方は………全裸がドレスコードなんてそんなわけが………)

二重院:(でも、店員さんのこの態度はとても冗談を言っている感じでは………お店の外観や内装も立派ですし、確かに高級そうなお店………)

二重院:(………え?マジ?マジですの?)

二重院:(とりあえずここは話を合わせないとですわね……)

二重院:「………あ、あ~なんか思い出しましたわ~。そういやありましたわねそんなドレスコードが。最近はうちのお屋敷でお抱えのシェフに作らせることが多かったから、すっかり忘れておりましたの~………」

宮床:「なぁんだ!そういうことね!」

宮床:「じゃ、早く脱ごっか!!」

二重院:「………。」

宮床:「ん?どうしたの三重ちゃん。早く服脱いでお店の人に渡さないと」

二重院:「………あ~、わたくしちょっとこういったお店は久しぶりなもので人前で肌を晒すのが恥ずかしいかもな~とか思ったり思わなかったり………」

宮床:「それなら大丈夫!ここのお店、従業員の人もお客さんも全員女の人だから!……ですよね?店員さん」

店員:「はい。当店は男子禁制となっておりますので、ご安心ください」

二重院:「あ、そ、そうなんですのね………」

二重院:(それでもめちゃくちゃ恥ずかしいのですが…)

二重院:「あの、ちょっと久しぶりすぎて記憶がアレなのですけれども……これって下着姿とかじゃダメなんでしたっけ?」

宮床:「何言ってるの三重ちゃん!!下着姿でご飯食べるなんて、マナー違反にも程があるよ!」

店員:「お客様、それはさすがに…」

二重院:「で、ですわよね~……。ちょっとしたジョークですのよ~……。伝わりづらかったかしら~?おほほほ………」

二重院:(マナー違反って…裸で食べるのはマナー違反じゃないって言うんですの?)

宮床:「なんだジョークか~。ビックリした~」

店員:「面白いお連れ様ですね」

二重院:「はは、ははは…」

宮床:「ビックリしたらおなか空いてきちゃったし、早く服脱いで席に案内してもらお!」

二重院:(わ、わわ~ホントに脱ぎ始めましたわ!)

宮床:「どしたの三重ちゃん?早く脱がないと。お店の人も忙しいんだから」

二重院:「は、はい……」

二重院:(う~、いくら女性だけの空間とは言えこれはちょっと………)

宮床:「ほら、遅い遅い。手伝ってあげるよ」

二重院:「ひゃっ!」

二重院:「だ、大丈夫ですわ!1人で脱げますので………」

二重院:(も、もう覚悟を決めるしか………!)


宮床:「うわ!三重ちゃんお肌白ーい!」

二重院:「そ、そんなことないですわ………」 


宮床:「へ~、三重ちゃんって下の毛、意外と濃いんだね!」

二重院:「な、ななな何を!?そそ、そんなこと言わないでくださいまし!!」

宮床:「なんでそんなに怒ってるの?こういうお店じゃ普通の会話だよ?」

二重院:「………へ?」

宮床:「ですよね?」

店員:「はい。特におかしな事は言っておられないかと」

二重院:(も、もう訳が分からなくなってきましたわ…)

二重院:(帰りたい…おうちに帰って冷凍のミートパスタ(税抜き198円)が食べたいですわ…)

店員:「それでは、ご予約された席にご案内させていただきます。」

宮床:「はい!よろしくお願いします!」

二重院:「よ、よろしくお願いいたしますわ…」

二重院:(宮床さん、一糸まとわぬ姿なのに全然身体を隠してないし、恥ずかしそうな素振りも一切ないんですのね………)

二重院:(そういえば、自分以外の女性の裸をこんなに間近で見たのって初めてですわ………)

二重院:(宮床さんのお胸、小ぶりだけどキレイな形………。腰回りはくびれてるけどお尻はプリッと出てて女性らしい柔らかな丸みがあって……)

宮床:「あ~!三重ちゃんなんか視線がヤらしい~!」

二重院:「え゙!?ごごご…ごめんなさい…そんなつもりじゃなくて、あの、その………」

宮床:「な~んて冗談!!三重ちゃんが私の裸になんて興味あるわけないよね~!」

二重院:「………。」

宮床:「え?ホントにヤラシイ目で見てたの?」

二重院:「………ちょ、ちょっとだけ」

二重院:「ちょっとだけキレイだなって思ってしまいました………」

宮床:「………。」

宮床:「……も、も~!三重ちゃんのエッチ~~~!!」

二重院:「………。」

宮床:「………。」

宮床:(まさかこんなカウンターを喰らうとは………)



宮床:「わ~床が全部透明なガラスで出来てるよ~」

二重院:(本当に他のお客さんも全員裸
ですわ………)

宮床:「あ、見てみて!上!2階も床が透明なガラスだから全部見えるよ!」

二重院:(ひっ!?2階にいる方たちの大事なところが…とんでもない角度から見えて…ホントにこんなところでご飯を食べるんですの…?)

宮床:「いや~お尻の穴のシワの数までくっきり見えるね~」

二重院:(なんでこの人はそんな恥ずかしいことを臆面もなく言えるのかしら………)

店員:「お客様のお席は2階になります」

二重院:「へっ!?」

二重院:(2階の席ですって!?あの何もかも下の階の人から丸見えなところで………)

宮床:「どうしたの三重ちゃん?さっきから様子が変だよ」

二重院:「い、いやちょっとお腹が痛くなってきたかもしれませんわ………」

二重院:(仮病使えば帰る流れにならないかしら…)

宮床:「え!それは大変!おトイレに行ったら治りそう?」

二重院:「え…ええと…どうでしょうか…?」

店員:「おトイレでしたら2階にございますので、ご案内いたしますね」

宮床:「だって!三重ちゃんとりあえずおトイレ行ってきたらいいんじゃない?」

二重院:「え、ええそうですわね…」

二重院:(帰るのは無理そうですわ…)

店員:「こちらがお席になります。あちら中央にあります個室がトイレとなっております」

二重院:「え…個室っていうか、あれって」

宮床:「うわ~、トイレも全面ガラス張りなんだね~」

二重院:(あ、アレじゃおトイレしてるところもバッチリ見られてしまいますわ!!)

二重院:(しかもよりによって和式トイレって…高級店なのになぜ…)

二重院:(あんなところで用を足したら、恥ずかしすぎて死んでしまいますわ…)

宮床:「じゃ、三重ちゃん!早くトイレ行ってきなよ!」

二重院:「へ?」

宮床:「お腹、痛いんでしょ?」

二重院:「あ、あ~………なんか時間が経ったら痛みがおさまってきたみたいですので………とりあえず大丈夫そうですわ」

宮床:「そうなの?それならいいけど……」

二重院:(絶対にあんなおトイレ使いたくないですわ!)

店員:「では、席の方にお座りください」

宮床:「はーい!」

二重院:「は、はい………ひゃっ!?」

宮床:「うお~、冷たくて気持ちいいね!」

二重院:「そ、そうですわね…」

二重院:(うう、ヒンヤリ冷たいガラスがお股にピッタリとくっついて、何か変な気持ちですわ…)

店員「では、料理をお持ちいたしますので、今しばらくお待ちください」

~5分後~

店員「こちら、トマトとアスパラガスのガスパチョ風冷製スープです」

宮床:「うわ~キレイなスープ!美味しそうだね!」

二重院:「え、ええ…そうですわね………」

二重院:(さすがに高級レストランだけあって、出てくる料理はしっかりしてるんですのね……)

~15分後~

店員「こちら、サーモンのミキュイ~タプナードソース~になります」

二重院:「あ、どうも」

二重院:(うぅ…ちょっとおしっこに行きたくなってきてしまいましたわ…)

二重院:(でも、このお店のトイレは…)

二重院:(絶対にイヤですわ!あそこで用を足すくらいなら舌を噛み切って死んでやりますわ!!)

~10分後~

二重院:(も、もう限界…)

宮床:「どうしたの三重ちゃんさっきからモジモジして。もしかしておしっこ行きたいの?」

二重院:「………ぞ、ぞんなごどないでずわ゙」

宮床:「いや明らか前傾姿勢だし、脂汗スゴいよ。我慢しないでおトイレ行ってきなよ」

二重院:「………。」

宮床:「もしかして、恥ずかしいの?あそこでおしっこするの」

二重院:「………。」コクリ

宮床:「もぉ~三重ちゃん恥ずかしがりなんだから~」

宮床:「でも確かに、こういうお店でもフロアの真ん中にトイレがあるのは珍しいもんね」

宮床:「…よし!そしたら、私が先にあのトイレでおしっこしてくるよ!」

二重院:「え?」

宮床:「私がした後なら多少恥ずかしさも和らぐでしょ?それに、ここのお客さんは誰がトイレしてようが気にしないから大丈夫だって!」

二重院:(宮床さん、服を脱ぐのにも一切抵抗なかったみたいだし、人前でおしっこするのも平気なのかしら………)

二重院:(でももしかしたら、私が恥ずかしくならないように、気を遣ってくれてるのかも………)

スタスタスタスタスタスタ

ガチャ、バタン

スッ

チョロチョロチョロ…チョッチョ…チョッチョ…

二重院:(うわぁ…宮床さんのアソコから、黄色い放射状の液体が勢いよく…)

二重院:(…って、なんでわたくしは宮床さんのオシッコ実況してるんですの!?)

チョロチョロチョロ…チョッチョ…チョッチョ…

二重院:(いくら宮床さんが堂々としてても、あんまりまじまじと見るのは失礼ですわよね…)

二重院:(…で、でもなぜか目がいってしまいますわね…)

チョロチョロチョロ…チョッチョ…チョッチョ…

二重院:(人がオシッコしているところってこんな感じなんですのね)カァァ

二重院:(にしてもやっぱり、あの場所だと他の席からでもよく見えますわね…)

チョロチョロチョロ…チョッチョ…チョッチョ…

二重院:(あれ、でも…)

二重院:(他のお客様、一切宮床さんの方を見てないようですわ)

チョロチョロチョロ…チョッチョ…チョッチョ…

二重院:(少しだけ音は聞こえてしまいますけども)

二重院:(これならそこまで恥ずかしくないのでは?)

チョロチョロチョロ…チョッチョ…チョッチョ…

二重院:(にしても長いですわね…)

チョッ…チョッ…チョッ

カラカラカラカラカラ

フキフキ

ガチャ、バタン

スタスタスタスタスタ

宮床:「ね!思ったより恥ずかしくないでしょ!」

二重院:「え、ええ…でも…」

宮床:「なにー?まだ何か気にしてるの?」

二重院:「あの、音が…その…」

宮床:「あー、オシッコの音聞かれるのが嫌なの?」

二重院:「………。」コクリ

宮床:「大丈夫!私は使わなかったけど、便器のすぐ近くに音姫のボタンがあるから、それ押せばオシッコの音をかき消す音が流れるようになってるから!」

二重院:「…そうなんですの?」

宮床:「そうそう!だから大丈夫!…ていうかこの席で漏らしたら、多分罰金払うことになるよ。お店を汚したってことで」

二重院:「ば、罰金!?」

宮床:「まあ10万くらいで済むから三重ちゃんには端金かもしれないけど…」

二重院:「10万円…」

二重院:(わたくしの3ヶ月分の生活費ですわ~!!)

二重院:「た、たしかにそれは取るに足らない金額ですが、お漏らしするのははしたないですよね」

二重院:「…それじゃあ、行ってきますわ…」

宮床:「はーい!いってらっしゃ~い!」

スタスタスタスタスタスタ

ガチャ、バタン

スッ

ブルブルッ

二重院:(トイレに入った安心感で一気に尿意が押し寄せてきましたわね…)

二重院:(こうなったら、もう早く用を足してしまった方が楽になりそうですわ…)

二重院:(あ、これが音姫のボタンですわね)

二重院:(これを押して、と)

ポチっ

ジョボジョボジョボジョボジョジョボォォォォォォ!!!!!!!!!!!!!!!

二重院:(な、なんですのこのドデカイ音は~!!!!!)

二重院:(しかもオシッコの音のBGMじゃ音姫の意味ないですの!!これじゃ私がこんなクソデカ大音量のオシッコしてるみたいですわ~!!)

バッ

バッ

バッ

二重院:(周りのお客様がビックリして全員こちらを見てる…)

二重院:(あ、ホントにオシッコでちゃう………)

シャーッシャーッシャーッジョボジョボジョボジョボジョボジョボチョロチョロチョロチョロチョロチョッチョッチョッチョッチョッ…

チョッ、チョッ、チョッ…


【第2話】へ続く…

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