好きだけど 複雑な想い

こんばんは
今日もお立ち寄りいただきありがとうございます

私、俳優をしております
断続的に18年くらい

でも、断続的過ぎるので
凝縮すると10年くらい。

「女優に憧れています」

そう体育館で初めて公にした小学校の卒業式。

でも、なかなかちゃんと動き出せなかった。

そしてスカウトを父に断られた中学二年生。

あれ以来、父親には
俳優業について一切話さなくなった。

エキストラ事務所に入った時も
高校卒業後に俳優を目指したいと言った時も
なんだかんだと母には相談したが
父には一切、話さなかった。

26歳。

初めて養成所に入り、本格的に勉強し始めたときも
初舞台も
父には話さなかったし、
母が二度観に来てくれただけで
家族は誰も来なかった。

ここ数年、俳優をしているとは言ってないけれど
家族の中で話題が出ても隠さずに話すようになった。

それまでは父親の前では話さないようにしていたこと。

そしてついに、舞台の稽古のために実家に長期滞在することになり
初めて
父親に聞かれた
「紋乃は舞台ですか?」

はい と答えた

家族の誰も観に来ると言っていないけれど
一番最初に予約を入れてくれた。


子どもの頃、
兄弟喧嘩をすると
「お姉ちゃんたちはお母さんから生まれたんでしょ!
私はお父さんから生まれたんだから!」
と意味の分からない自慢をしていた。

高校生の時、母と喧嘩をして
家出するといった私を
ぎっくり腰で杖をつきながら
「お父さんも一緒に出ていくから
腰が直るまでちょっと待ってくれ」
と止めに来た。

20歳くらいの時、理由は覚えていないけれど
喧嘩をして
1年近く口をきかなかった。

高校生の時も、大学生の時も
腕を組んで歩いた。

21歳かなあ。仲直りしたわけではないけれど
父の膝の上に座った。
一年しゃべらなかったのに
いきなり座った。しゃべった。
きっとビックリしたろうなああ。

父が卒業した高校に行き
同じ道を進んでいるようで
進まなかった建築の道。

好きだけど
複雑

一番応援してほしいけど
複雑

こんな気持ちになるんだ

こんな風に
応援してもらえる日が来るとは
思わなかった。

父が私の舞台を観に来る

そんな日が来るとは
思わなかった。

そんなことを
一人でモヤモヤ考える夜

今日も散文にお付き合いいただき
ありがとうございます

素敵な明日をお迎えください

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おはようございます
この記事を書いてから
でもやっぱり父の観劇後にupしようと思って
下書きにしていました

そうしているうちに
今回
ずっと応援された実感がなかった他の家族からも
ちゃんと応援されていたことにも
気付けました

理解はされているけど
応援はされていない

おかしな子だなあ
としか思われていないという感覚が
少しずつ
少しずつ

ちゃんと愛され応援されていたんだな
という感覚に変わりつつあることで

私という人格形成の歪みがほつれてきている
そんな気がする今日この頃なのであります


最後まで散文にお付き合いいただき
ありがとうございます

素敵な一日をお過ごしください

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