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「ブンとフン」を読んだ

 ある雑誌の編集長が、井上ひさしさんの「ブンとフン」を激推しされてたので、その場でAmazonでポチりました。井上ひさしの処女作のためその人らしさが存分に込められており、言葉の操り方が巧みだとのこと。
 家に届くと、旦那から「あれ?実家から借りてきた?」と、昔読んだらしい。

 で、読みました。期待値が高すぎたか…笑
 近頃、私は首肩が凝りまくっていて一度に長く読めないという私の問題もあったのかもしれない。薄い本なのに何日かかかってしまったからリズムの受け取り方がよくなかったのかも。

 でも、作家としての破天荒さは感じられました。たぶん、読書家や小説たるやの勉強をしている人からするとめちゃ面白いんだろうなって思いました。ただ、私は、同じ奇想天外さであれば、森見登美彦が好き。

 この本でいいなぁと思ったのは、作者のあとがきです。常識を疑ってもいいのでは?的なことが書かれていて、まさにこの本はそれを目指したんだなぁと。その視点は今でも大事にされるもので共感です。一方、何十年も前の作品なので、今となっては差別用語だ…てのも本文にあったり。そういうのが気になってしまうのも時代の変化ですな。

 もうひとかた、後書?が載ってました。それには「この本の前半で笑えなかった人はさびしい人だ」というようなことが書かれていて、私はギクッとしました。私、笑ったか??んんん???私って寂しい人なのかも…というショックから立ち直れてません。

 お笑い番組やバラエティ番組をみて、笑えなくなってからはや数年。私に問題があるのか…。

うっっっっ。

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