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カネコアヤノのライブに行ったらなんかすごかった話

6/5(水)のカネコアヤノLivehousetour at Zepp diversityで初めてカネコアヤノの音楽を浴びてきた。

いつもは吉澤嘉代子のライブを中心に観ていて、終演後は嘉代子さんの音楽と自分について考えることが多いけど、あまりにもいろいろなことがあったので今日はその日のことについて書いてみようと思う。

カネコアヤノの音楽は今年に入るまで有名曲10〜15曲くらいの知識量でたまに聴きはするが、
ライブに行くまでは.......という気持ちだったが

・タオルケットは穏やかなのアルバム、
 ラッキー/さびしくないに衝撃を受けたこと
・僕のなかで洋服、音楽、温度感、すべてが好きな大学の男女ひとつずつの友達がふたりともカネコアヤノのファンだったこと
・バイト先のイケメン後輩からカネコアヤノ情報を毎出勤ごとに布教されていたこと

が決め手になり、チケットを譲ってもらうことができ、ついにはじめてライブに行くことになった。

実は自分は2年以上前から、倦怠感、偏頭痛、クラッシュに悩まされていて、日常生活はなんとか送れるが、思考力を必要とするものや、複数の予定をフルスケジュールをこなすのはまだまだ正直かなりキツいところがある。

その日を消化するのに精一杯で
どこかひとつ届かないのがいつも歯がゆい。

今回のライブもやさしいフォロワーさんと会えることになっていたので、
その日もただ楽しいだけの予定なのに、1日乗り越えられるか少しだけ不安だった。
ただ、銀だこを食べながら、お酒を飲み、すごく気が緩んでとてもありがたかった。

ほんとはもっとできていたはずのお洒落をして会いたかったなとかも考えたが、これが今の自分だとも思った。

ふたりで話していると、なんだか見覚えのある顔が前方に見えるような気がした。

まさかの先ほど書いた大好きな友達のうちのひとりがライブに来ていたのだ!

2000人キャパだったので知らずに同じ公演に来ていることすらなかなかないことだが、たまたま会うという奇跡のような瞬間だった。

大学を卒業して今はアパレルで働いている彼と数ヶ月振りに再会できたことが嬉しすぎて、目の前で崩れ落ちて喜び合ってしまった。

彼は、綺麗な女の子の友達を連れていて、
その女の子は「何回誘ってもいつも断られてて〜」
と本人の前で当たり前のように言っていて、
「おいおいそんなの公開告白じゃん」と思ったが、
お互いカネコアヤノが好きで一緒に来たらしい。

他人と他人のやりとりなのに
今年印象に残った言葉ランキング1位に急浮上した。

僕は「こないだ飲みにいったときに言ってた子?」と聞いたが、「ちがうちがう!」と言われ、完全にミスリードをしてしまい、勝手にかたじけなくなった。

ただその場はとても良い雰囲気で、また飲みに行く約束もできた。たのしみが増えてしまった。

いよいよ開場。

最初のライブだから遠くから眺められる席が良いなと思っていたが、運良く2階席の立ち見で嬉しかった。
(基本的に嘉代子さん以外のライブはそこそこ後ろのほうがうれしい).

Zeppの2階席はあまり統率の取れていないスタッフによって強引に案内されるでお馴染みなので、ドリンクチケットを貰ったはいいものの、2階席に強制連行され、1度場所を取ってしまったらどう考えてもドリンクは取りに行けないシステムになっていた。

周りも「どうしよう.......」という顔をしていたので、
隣に立ってマルエフを飲んでいた同じ歳くらいの子に当日買ったカネコアヤノのバックを使って場所を取ってもらい、
急いでペットボトルの水をもらうことができた。

公演はひとつひとつの曲ごとに曲と本人の表情が一変するようなライブで、衝撃だった。

2階席から見るステージは歌、楽器、照明、ステージ、1階席の盛り上がりがひとつの短編映画のようで「浴びる、喰らう」というような日本語が似合うライブ構成、特に序盤の有名曲(ツアーはまだ続いているためセトリ×)での盛り上がりはすごいものだった。
あんだけ早く歌ってるのに歌詞が全部聞き取れるのもすごい。

吉澤嘉代子のライブは序盤盛り上がり→後半しっとりのグラデーションと表現美で魅せるものが多いが、

カネコアヤノのライブはリバーシブルでロック、ついていくのに必死な答えのない感情のガチャガチャを引き続けるようなものだった。

終演後、場所を取っておいてくれたとなりの子と自然と目が合ったので
そのまま感想を言い合い、ほかの好きな音楽も境遇も被っていること、しかもまさかの同じ歳ということがわかって、「これは運命だ.......」と心の中で思い、
帰りの駅までの間にLINEを交換することになり、翌日インスタまで交換した。

その後、頼まれていたグッズを渡すためにバイト先に戻り、例のイケメンの後輩にカネコアヤノの感想をひたすら話しまくってしまい、美味しいお酒もいただいてしまった。

申し訳ないと感じたので、クローズ作業とゴミ捨てをかなり手伝って、ただの労働となった。

ひとつのアーティストがここまで僕と他人を繋げてくれて、今はまだまだ体力的にも実力的にもやりたいこともできないことが多い自分だけど、この感覚だけはずっとずっと守っていきたいなと思った。

そしていつかそれが叶ったら、自分の魅力でひととひとを繋げたり、僕と一緒にいてくれるようなそんな人を作れるようになりたい。

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