見出し画像

暴走する義母6

5月の突撃訪問以降、我が家に来る事は無くなった義両親。たまに義父から、体調確認の連絡があるぐらいでした。
7月に入ってすぐ、お世話になった葬儀屋から新盆のパンフレットが届き、準備を始めようとしましたが、新盆に、どれだけの人が家に来るのかさえ分からない。香典返しの必要な数も、仏壇に飾る物も分からない。とにかく、分からない事が多く不安を抱えていました。
このまま、一人で悩んでも分からないし不安になるだけ。それなら散歩がてら、近くの仏具屋へ相談しに行くことにしました。
お店に着き店員さんに、「新盆のお返しのことで相談に来ました。」と伝えると、「こちらにどうぞ。」と言われ席に案内されました。
私は、店員さんに「初めてで何も分からないのですが、どれだけの香典返しを準備しておけば大丈夫ですか?仏壇に飾る必要な物も教えて下さい。」と言うと、店員さんは「用意する品物の数はお葬式で頂いた香典の数の3分の1程が目安とされていますが、正直予測がつきにくいのが現状です。お返しが余ってしまった分は、引き取るので大丈夫ですよ。また、足りなくなった時も追加の連絡をいただければ、自宅までお届けしますよ。」と、言われ安心しました。
その場で、香典返しと数を決め発注した後、仏壇に飾る必要な物も見せてもらいました。ひとつひとつの値段を確認していくと、結構いい値段に驚きました。店員さんは、「今は、ネットでも買えますから。」と、教えてくれたので私は、家に帰って仏壇に飾る必要な物もは、ネットで注文する事にしました。店員さんにお礼を伝え帰ろうとすると、店員さんから「早い方は7月中旬頃から、訪問するので早め早めに動いて下さいね。」と言われ、自宅へ帰ってから慌てて、大掃除をしました。
香典返しや、ネットで注文した仏具が届き始め、菩提寺に新盆法要の相談をし、日時も決まったので、その日に合わせてお花や、果物のかご盛りを発注したり、準備をしながら慌ただしく過ごしていました。
義両親には、新盆法要の日時のみ連絡をしました。すると、新盆法要の1週間前に義両親の突撃訪問がありました。そして、家に上がるなり義母は香典返しと仏壇を見て「新盆の準備は大丈夫なの?仏壇に飾るお花は?果物は?何も無いじゃない。香典返しってこれだけ?ペットボトルのお茶とか付けないの?」と、言い出したのです。
法要1週間前に突然来て何を言い出すのかと思ったら、不機嫌極まりない態度でダメだし。マジでありえないと思いました。私は、義母に「香典返しには、お茶をつけます。そのお茶も買ってきてあります。お花や、果物のかご盛りは法要に合わせて届くように発注してあるので心配しないでください。」と、言うと「それならいいけど。」と言ったと思ったら「せめてね、私たちから息子くんにね、お花を贈りたいのよ。白い胡蝶蘭の花を。」と言い出したのです。
胡蝶蘭を贈りたい…って??何??
月命日すら来ず、連絡も無しで突然家に来て言いたい放題言って帰る。そんな事され続けたのに、胡蝶蘭を贈りたい?はい??息子くんに??ふざけんなよ。ただ世間体が気になるから、そう言っているだけでしょ?自分達が私に言ったことや、私に取った態度や行動に対して、ヤバいって思ったから。その埋め合わせに、ただ花を贈りたいだけじゃないの?自己満だよこんなの。ってか誰がその花の世話するの?私??ふざけんなよ。
ただでさえ自分と、旦那さんの事でいっぱいいっぱいなのに。いつも一方的で、私の事なんて何にも考えていない。自分たちの気が済むように、言って行動しているだけじゃん。と、心の中で思っていました。そして、感情的になっていた私は義母に「胡蝶蘭を飾りたければどうぞ。」と言いました。
結果、胡蝶蘭は、義両親が帰った1時間後にお花屋さんから届きました。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?