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「現代経済学の直観的方法」がわかりやすい、、、、、、!

こんにちはー!今日は本の紹介。

NewsPickで取り上げられていたこの本

「現代経済学の直観的方法」

とてもわかりやすかった。

現代の資本主義、お金の流れ、インフレ/デフレなどの現象を非常に変わりやすく説明していて、「経済学」というワードになんか苦手意識を感じる人もこの本を読むだけで基本的なところが理解出来る。

私も大学でもまともに経済学について勉強できていなくて、社会に出るにあたって基本的なところは理解したいと思っていました。

そしてその基本的なところが理解出来るだけで、日本政府の経済政策の意図とかも理解出来るようになると思う。

この本の目次を紹介。

第1章  資本主義はなぜ止まれないのか
第2章  農業経済はなぜ敗退するのか?
第3章  インフレとデフレのメカニズム
第4章  貿易はなぜ拡大するのか?
第5章  ケインズ経済学とはなんだったのか?
第6章  貨幣はなぜ増殖するのか?
第7章    ドルはなぜ国際経済に君臨したのか
第8章 仮想通貨とブロックチェーン
第9章 資本主義の将来はどこへ向かうのか?

タイトルだけ見ると、難しそうだけど
それぞれのテーマに対して、簡潔に述べられています。章の最後には要約もあって非常に助かる。

さて、この本、特に1、3、5章を読むと
約8年間、安倍さんが取り組んできて経済政策の内容と意図、コロナ禍で各国が実施している政策の意図がより分かるようになりました。

近頃のNewsPicksを見ていると安倍政権が8年間にわたって主に取り組んできたことと、その成果が記事になっている。


特に取り上げられているのは、「経済政策」と「外交」
経済政策としては「アベノミクス」の「3本の矢」。

この3本の矢に当たるのは、
 『金融緩和、財政政策、企業の投資拡大』

この中でも、1番の成果としてあげられるのは、金融緩和

安倍政権が始まった2012年頃の日本は、円高、株安にデフレが続き、そこから抜け出せない状態でした。失業率も6%前後、GDP490兆に対して財政赤字も7%〜8%ほど。

2020年現在(コロナ前を想定)、円安、株高にインフレの状態になり、GDPも550兆ほどまで伸びて、財政赤字も3%前後、失業率も3%を切るところまで行きました。

デフレスパイラルに陥ると、生産者、資本家、労働者、消費者は誰も得をせず、苦しい状態に陥ります。消費者は物価が下がり一瞬得をしますが、結局労働者にもなり得る中で企業も落ち込むので給与は減り経済的に苦しくなります。

安倍政権は金融緩和を施すことで、インフレの状態を目指し、物価を2%上昇させることを目標にしました。量的緩和政策を行いました。

インフレの状態になると、企業側は元気を取り戻します。
投資にも意欲的になります。投資のために資本家から借りたお金の価値が下がることで、返済時の負担が減らせるからです。
逆に、資本家は損をする側になります。貸したお金の価値がなくなってしまうからです。

しかし、企業が元気になると、生産高も上がり、労働者の所得も上がります。そうすると消費も伸びていくのです。日本の株価も上がっていきます。

資本主義の経済において、大事なのは成長し続けること。
資本主義は止まれない仕組みになっています。

成長するには、「投資」をし続けなければなりません。

それは銀行と金利という存在があるから。銀行から借りたお金は資産を肥やして返さなければなりません。
そのために、企業を売り上げを上げ続け、邁進します。

企業も労働者(消費者)も「貯金」をし続けると社会は貧しくなります。直近は貯金をすることでリスクを回避することはできますが、長期的に見ると「投資」をし続けなければ、社会は豊かになっていかないのです。

国民所得(Y)=消費(C) ➕ 投資(I)
国民所得が消費と投資で成り立つとはこういうことです。

また投資は「貯蓄」は「投資」と一致するとも本で述べられていましたが、
銀行はお金を預けてもらい、その預金で企業に投資をして資産を肥やしていきます。資本主義の根本的な構造が銀行にはあるのです。

安倍政権の経済政策に関して、1つ目の金融緩和については成果を残せたとの声が上がっていましたが、財政政策、企業の投資拡大には中途半端だったとの声が上がっています。

金融緩和を行うことで、家庭に少し余裕は出たものの、すぐに消費税を3%増税させてことで、消費が冷え込んでしまいまいた。増税のタイミングと一気に3%も引き上げたことが問題視されているようです。

菅首相も増税の意向を示していて、世間の目が一気に集まりました。
増税せざるおえない状況なのはわかりますが、増税することが安易な手段になってはいけません。増税しても問題ないほどに、国民の生活が豊かになるべきであり、そのための施策とタイミングを誤ってはいけないと思いました。


新しい政権の政策方針にも注目していきたいと思います!

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