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ホロライブの魅力をつらつらと語りたい 前
つらつらと駄文散文長文をぶっ放そうと思いました。
自分の印象を話してるだけなので根拠とかは特に無いです。
ここでのホロライブとはホロライブJPを指します。ID、EN、ホロスタ、DEV_ISは語れるほど詳しくないので含みません。
簡潔に
ホロライブの魅力。それは”世界観”です。
「空気が美味しい」とか「見ていて癒される」とか「これはホロライブ」とか太字部分の感覚を指す単語として、世界観を用いています。今はまだキッチリと定義したい訳ではないので「わがった!」くらいの気持ちで理解してもらえると幸いです。
1:日常アニメ(ごちうさ、ゆるゆり、まちカドまぞく!の延長線)
2:アイドルアニメ(アイマス、ラブライブ、プリパラの延長線)
3:アイドル(AKB48、声優アイドルの延長線)
4:エンターテイナー(芸人、Youtuber、企画屋、いわゆる『配信者』)
5:ゲーマー(ゲーム好き、ゲーム実況者、ストリーマー)
6:ラジオパーソナリティ(ラジオDJ、MC、オタク友達)
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端的に言い切ってしまえば、
「メンバー全員が1~6の構成要素を全て持ってる奇跡の箱」
或いは言い換えるなら、
『この構成要素の全てが揃って、今のホロライブ「らしさ」は保たれている』
ホロライブメンバーはアニメキャラで、アイドルで、芸人で、ゲーム好きで、トークに長けた、マルチもマルチなタレント集団なのです。
Q:初見「ホロライブとは?」
A:リスナー「芸人アイドル」「女性Vtuberグループ」「動くアイコン持ってるゲーム実況者」「ラブライブみたいな感じ」「俺の推しが所属してるアイドルグループ」「アニメキャラがYoutuberやってる」「最終回の無い日常系美少女アニメ」
Q:初見「???」
A:リスナー「(説明しづらいから)とりあえず見て。かわいいよ」
下:個人的に初見さんに勧めたいライブと切り抜きのTier1。異論は認める。
詳しく
1:日常アニメ(ごちうさ、ゆるゆり、まちカドまぞく!の延長線)
・メインキャラクターが女性だけで構成されている
・男女の恋愛要素は排除される傾向にある
・リアルさとファンタジーさがある程度同居している
・「ひたすら可愛い女の子たちを見ていたい」という需要
このコンテンツの始まりは2000年代くらいですかね。
あずまんが大王、デ・ジ・キャラット、ひだまりスケッチ、らき☆すた、ゆるゆり、きんいろモザイク、ごちうさ、ガヴリールドロップ、まちカドまぞく……直近だと江戸前エルフか?
ちょうどVtuberが台頭してきた辺りから部活系仕事系(ぼざろ!とかリコリコとか)のヒット作品が増えた一方で、日常系のヒット作品は出なくなりました。日常アニメ好きがVtuber界隈に移住したからです。理由は後で触れます。
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ホロライブは男性配信者とのコラボを極力少なくし、ホロライブ内のコラボを頻繁に行うという活動形式をとってきました。偶然にも、これが結果的に「日常アニメっぽい」を生みました。
恐らくカバー運営やホロメンたちは最初から日常アニメっぽいを狙っていた訳ではないでしょう。
「アイドルになっちゃったから男性との配信は減らそう」
「人数も十分いるし誘いやすいから今日もホロメンから誘おう」
そのくらいの感覚だったのだと思います。
それが「Vtuber」+「男性がいない」+「いつもの友達と一緒」=「自然に生まれた日常アニメ」状態に繋がりまして、日常アニメ好きの心に刺さった訳です。
他のVtuberグループとは大きく異なる特長です。この点だけはどこの大手も模倣できていません。
「日常アニメっぽい」とは何かと言うと、可愛い女の子同士のわちゃわちゃ。この一言に尽きます。
このコンテンツでは巨悪を倒すとか挫折から立ち上がるとか、そんな話の盛り上がりは必要ありません。ほのぼのとしたストーリーの中で、ただただ可愛い女の子たちのリアクションを見せてほしい。そんなコンテンツになります。
らき☆すたならつかこな、ごちうさならシャロリゼ、まちカドまぞくならシャミ桃、ホロライブならぺこムーナ、ぺっこよが見たいです。ぺこねねも熱いと思います。
なので身も蓋も無く言ってしまえば、Vtuber側としてはそこそこ雑な配信でもてぇてぇさえしっかりしておけば、最低限日常アニメとしての条件は満たせてしまうということになります。勿論それだけでは最低限なのですが、それでもとんでもなくコスパの良い配信ジャンルになる訳です。
逆に日常アニメ好きからすれば、日常アニメは数ヶ月で終わって難民になってしまうというのに、Vtuberさん方はありがたいことにずーっとてぇてぇの供給を続けてくれているわけです。
これどっちからしてもコスパ最強なんですよ。凄い相性良いんです。WIN-WINってやつです。
しかもこのVtuberというコンテンツは恐ろしいことに、配信上でとは言えアニメキャラに会えてしまいます。
会えると何が良いって、ネタが共有できるんですね。
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リアルでどんなに盛り上がってもキャラに反映させる訳にはいかないので…
これはこれで、当時とっても盛り上がった良き思い出です。
百鬼あやめファンが作った「どーっちどっちの歌」という作品。
後にホロメンの間で流行り、公式アルバムにも収録されました。
ホロメン発祥のネタもあれば、リスナー発祥のネタもあって、Vtuber界隈のネタの生成速度は非常にスピーディーです。
ネタ出しをする人が単純に多いという見方もできますので、ネタの引き出しの多さが段違いで作品(活動)が長続きします。
その上、新鮮なネタは切り抜きによって簡単に拡散・共有されます。
アニメのようにいちいち元ネタを視聴する必要も無く、ホロメンも視聴者も非常に簡単にコミュニケーションがとれるようになっています。「切り抜きで見たんでござるが~」はどのホロメンの配信でも常套句。
ええ、そうなんです。既にコスパ最強と軽々に言ってしまったというのに、この切り抜きとかいう文化がますますコスパよく日常アニメ成分を摂取させてくるのです。
考えられないんです。もともとアニメというのは1週間30分を3ヶ月か6ヶ月で終わっていたんです。それを1週間何分貰えるんですか。切り抜きだけで済ます視聴スタイルだったとしてもです。そしてそんなコンテンツを何ヶ月続けてくれるんですか。
全部! 単位が今まで使ってたものじゃ足りないんですよ!!
一体誰を拝めばいいんですかねこれ。YAGOOか。
さて、もう一つ「日常アニメっぽい」における重要なことがあります。
それはファンタジー要素です。非現実的な要素と言い換えてもいいです。
文字で並べると、日常なのに非現実的要素とは何ぞやと言いたくなりますが、日常アニメってそもそもくっそくそ非現実的なんで。ファンタジー要素とは普通に相性が良いんですよね。
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大阪、でじこ、ゆの、こなた、
あかり、アリス、チノ、ガヴ、
シャミ子、みこ
ファンタジー要素の一つはキャラクターの名前です。
彼女たちの名前はとても簡単です。短い渾名、ひらがなカタカナが当たり前です。これはホロライブも同様で、漢字の名前を使っているメンバーは一人もいません。(正確にはロボ子さんの子は漢字ですが)
もう一つは人外キャラです。
特に昨今の日常アニメ界隈では、人外キャラが非常に人気です。ホロライブでも地球人は35名中わずか7名です。(そら、はあと、すいせい、まつり、あくあ、スバル、いろは?)
最後は語尾キャラです。
でじこの「~だにょ」、みさおの「~だってヴぁ」、花子の「~だし」、カレンの「~デース」など、特に一昔前は語尾に特徴があるキャラクターが多くいました。今日の日常アニメ界隈ではあまり見なくなりましたが、もっと女の子の人数を必要とするラブコメアニメやソーシャルゲームなどの界隈で使われていますね。ホロライブでは「~ぺこ」「~なのら」「~でござる」と多くの語尾キャラがいて、コラボ相手やリスナーもついつい借用してしまうくらいには大人気です。
これらファンタジー要素は、日常アニメ特有の”柔らかい世界観”を生み出すのにとても役立ちます。
名前、人外、語尾。どれもホロライブだけではなくV界隈全体のあるあるだろうと考える方もいるかもしれません。しかし男性を極力出さず女の子同士のてぇてぇを供給しつつファンタジー要素まで特盛にできている箱を、自分はホロライブ以外によう知りません。
全部できているからこその、「日常アニメっぽい」なのです。
もののふさんの手書き動画シリーズは、ホロライブの日常アニメっぽさを非常に上手く切り取っていると思います。
ただここまでつらつら語っておいてなんですが、当たり前な話として、ホロライブは日常アニメ作品ではありません。また各メンバーもアニメキャラではありません。
それでもホロライブが日常アニメファンの心を掴めているのは、彼女たちが常日頃からしっかりロールプレイをしてくれているからです。ロールプレイとはガチガチにキャラ設定に沿うという意味であってはいけません。そうすると新しい設定が生えなくなって、こっちとしても困ってしまうからです。ホロメンの皆さんには感謝の念しかありません。
大変長くなりました。
ホロライブには美少女日常アニメの要素があると主張します。
尚、他箱については、仕事系、競技系、或いはコメディアニメが近いかなという印象を受けます。推しの子、バクマン、うらみちお兄さん、咲、銀魂、異世界かるてっとあたりですかね。
どちらが良い悪いではなくて、単に作風やジャンルが違うと思っています。
2:アイドルアニメ(アイマス、ラブライブ、プリパラの延長線)
・メインキャラクターが女性だけで構成されている
・男性は裏方、家族、ファン、ゲスト、モブのいずれかである
・「始まり⇒挫折⇒成長」がメインのストーリーである
・『理想の女の子』そして「女の子たちの努力と青春」という需要
このコンテンツの始まりと言えば何でしょう。
とにかくアイドルというコンテンツを扱ったアニメという点を重視するならクリィミーマミ辺りでしょうか。そして、こどものおもちゃ、きらりん☆レボリューション……この頃までのアイドルアニメは、女の子の為のアニメというのが主流でした。
ホロライブにとっては、源流の更に源流、大先輩にあたるアイドルたちと言ったところでしょうか。
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自衛隊×アイドルという男の子の大好きと大好きを組み合わせた作品。
彼女たちはアイドルパイロット。アイドルだけど戦闘機を乗り回す。
この時代では珍しいことにメインキャラに彼氏が出てこない、完全に男の子向け。
アイドルマスターの更に先輩で、リアルでライブも開かれた。声優アイドルの祖。
対して男の子の為のアイドルアニメと言えば、それはやはりアイドルマスターでしょう。アイドルマスターと言えば、ゲーム内で3Dアニメキャラを用いたライブを行った祖にあたりますね。
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20年近くも前だとは思えないグラフィック。そりゃ流行りもするよ…
アーケードゲームを原作とするアイドルマスターは、主人公に新人声優を起用し、個性的で可愛らしい(お世辞にも上手いとは言いがたい)歌声からスタートしました。稼働前の宣伝企画、稼働したゲームシリーズ、ラジオ番組、CDリリース、リアルイベント開催と何年も何年も通して、リアルとゲーム内と両方で「アイドル(声優)の成長を要素に取り入れたアニメキャラクターアイドル」の祖でもあります。
「3Dライブ」「アイドルの成長という要素」、これがアイドルマスターが生み出したキーになります。
アニメの方では、アイドルプロダクション所属の、駆け出しプロデューサーと駆け出しアイドルたち一人一人に焦点を当てた話になっています。
理想と現実のギャップ、すれ違いやトラブル、そして一人の少女には重たすぎる大きな挫折を抱えることになったりもしながらも、時にはPとアイドル、時にはアイドル同士が、互いに悩みと向き合って支えあって、芸能活動の道を進んでいく。そんなアイドルアニメの王道的作品です。
プロデューサーとアイドル両方の成長を見事に描いています。20話の「静かなのに熱いライブ」は特に必見です。
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ラブライブ!もアイドルアニメの革命的な作品と言って良いでしょう。
主人公のカリスマ性、メンバー勧誘、突き付けられる今の実力、アイドルについて話し合い、特訓・衝突・挫折。それらを乗り越えて迎えたアイドル大会本番。
これは青春スポ根アニメの流れそのものです。野球部すらない弱小校で甲子園を目指すあのノリを、アイドルアニメでやりきったのがこの作品です。
メインの登場キャラクターはアイドルだけ。なので本作品ではアイドル本人たちが演出を考え、曲や歌詞を作り、練習環境を整えて、個性的なメンバーをまとめます。特にスノハレ周りの話は最高で、アニメ界全体でも希少な2期の方が好きな作品の一つです。
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この2作品がアイドルアニメの在り方を大きく変えたと思っています。アイドルアニメの狙いが「女の子の憧れ、理想の女の子」から「女の子たちの努力と青春」にも重きを置くように変わったのです。
「女の子たちの努力と青春」、これがラブライブ!が生み出したキーになります。
最後にプリパラ。Vtuberの祖、ホロライブ直接の祖と勝手に思っています。
バーチャル空間で女の子なら誰でもアイドルになれるという巨大テーマパーク、プリパラの存在から話が始まります。少女たちは誰もがここに足を運び、プリチケなる変身アイテムを使ってバーチャルアイドルに変身。アイドルの頂点、神アイドルを目指します。
主人公は巻き込まれる形でアイドルになってしまうのですが、彼女の通う学校ではアイドル禁止令が敷かれていて、バーチャルとリアルの間で悩みを抱える格好になります。
主人公のユニットメンバーとも、バーチャルとリアル両方の世界で会うことになったりと、この後の展開もずっと二つの世界で進んでいくことになります。
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決めポーズに語尾にとキャラ付けもバッチリ
バーチャル世界だからエフェクトも豪華だし、ライブ中に衣装もステージもガンガン変わる
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主人公は話を分かりやすくするためか、そこまで大きく変化しない
魔法少女物の影響で、女子視聴者にとって女の子の変身に抵抗が薄いのは大きい
目指せ神アイドルという長期的な目標で「理想的な女の子」を。
そしてユニットの結成、学校の禁止令問題、バーチャル活動とリアルでの弊害、などといった短期的な目標で、「女の子たちの努力と青春」をしっかりと描いていながらも、バーチャル空間を活かした「ホロぐらのようなカオスギャグ」な側面もありまして、女児向けアニメとナメてかかると色んな意味で舌を巻かされます。
もしかしたらこのアニメに影響を受けたホロメンや運営さんもいるのではないでしょうか。(ホロライブのシャッフルメドレーの演出がとっても好きなのです)
「理想の女の子への変身」と「自由なバーチャル空間ライブ」。それがプリパラが生み出したキーになります。
昨今のアイドルアニメでは「女の子の理想の姿」を描くのは基本としたままで、「アイドルの成長」と「女の子たちの努力と青春」にも強く狙いを定めて描くようになっていきました。そして「理想の女の子への変身」と「自由なバーチャル空間ライブ」がアニメ界でのライブ演出の幅をまた一つ広げました。
そんな今なお続くアイドルアニメ作品の歴史が、今日のホロライブの『らしさ』に繋がっていると思っています。
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ホロライブには『アイドルマスター』『ラブライブ!』『プリパラ』の流れを組み込んだアイドルアニメとしての要素もあると主張します。
【4期生と一緒に】!hololive 1st fes.『ノンストップ・ストーリー』同時視聴枠!【#とまらないホロライブ】
2020/01/24にライブ配信
四期生の1st_fes同時視聴。
「私達もこういう風になれるのかな」「全然想像できない」「想像できないね」などアイドルアニメの第一話みたいな雰囲気を味わえます。
【閲覧注意】※注意//全く喋れず泣いちゃったやつ・・・心臓が痛くなります。(2022年のかなたそより) #ポンホロAmongUs【天音かなた/ホロライブ4期生】
2020/11/04 にライブ配信
四期生、天音かなたの挫折。
多数とのコラボだったことと、Among_usという推理を必要とする議論のゲームだったことがたたってか、2時間近くを殆ど話すことが出来ずに放送を終えてしまうことになります。
最強のヒットユニットを作ろう!【ホロライブ公式】
2020/12/12 にライブ配信
同じく天音かなたの、強みが垣間見えた配信
ホロライブ公式の企画で、ホロライブの架空ユニットを作ってみようというバラエティ回。ドルオタとしての経験、知識を活かして、『俺くん』がチラつく最強のヒットユニットを作り上げています。彼女には演出家としての側面があるようです。大神ミオのゲラ笑いが響きました。
【#天音かなた3DLIVE】僕が主役でもいいですか?【ホロライブ】
2021/01/02 にライブ配信
天音かなたの1周年ライブ。
冷静になって今見返してみると駆け出しアイドル感があるかも。
力の入ったムービーのセンスと、ゴーストルールやアウトサイダーなどの歌声の力強さ。彼女の魅力の片鱗が既に窺えます。
【#天音かなた2周年LIVE】無料 3DLIVE 「リベンジ」/ Amane Kanata 3DLIVE "Revenge"【天音かなた/ホロライブ】
2021/12/27 にライブ配信
2周年ライブ。
1周年と比べての大きな「成長」を新規ホロリスの方や初見さんにも実感してほしいです。オリジナル曲である特者生存ワンダラダー!!の高音の伸びがとてつもなくアニソンっぽくて好みです。
【3DLIVE】「別世界」/ Amane Kanata 3DLIVE "Another world"【#天音かなた3周年LIVE】
2022/12/27
3周年ライブ。
歌唱力は勿論として、ライブパフォーマンス、3Dの滑らかさ、どれをとっても大きく成長した天音かなたの姿が見えます。ワンダラダーや別世界は勿論好きだけど、それ以上にここではボーカロイド曲のメルトを聞いてほしい。このライブ中で一番彼女の強みが発揮されているのはメルトだと思います。
他にもキセキ結びの話をしたいしOver_Timeの話もしたいのですが、キリがないので止めておきましょう。
「アイマスっぽい」「ラブライブみたい」「プリパラに似てる」「ホロライブってすっごくアイドルしてる」リスナーの間でそう交わされる所以が、彼女たちの足跡にはぎゅっぎゅっと詰まっていると思っています。
アニメと違って、ホロのリスナーは彼女たちの全ての努力を知ることはできません。けれど切り抜き、配信、バラエティ企画、歌枠や3Dライブなどを通して、ふとした時に彼女たちの成長を実感することがあります。そこで初めて、ああ、彼女たちは努力してるんだなと理解に至る訳です。
「女の子たちの努力と青春」からは、どことなく『ホロライブ』らしさを感じるのです。
3:アイドル(AKB48、声優アイドルの延長線)
・筆者はこのジャンルには全く詳しくない
・ホロは「非常に身近」で「頻繁に会える」アイドル
・アニメ的特徴で、初見さんでも見分けられて、覚えやすい
・無料で見られて毎日毎日行われている生配信
・やっぱり無料で見られる記念ライブ
・これまた無料で見られる公式バラエティ企画
・はたまた無料で見られる公式アニメシリーズ「ホロのぐらふぃてぃ」
・無数にある切り抜き
結論:初見さんの参加ハードルがとんでもなく低いアイドルグループ「ホロライブ」
いやそんなこと言いだしたらVのアイドルはもっと範疇外になるからやっぱりここか……
ホロライブの源流はYAGOOも語るようにAKB48なのでしょう。
アイドルファンの素人である自分でも分かるAKB48の特徴といえば、まず「人数の多さ」。それに伴う「イベントの多さ」。そして「気軽に会いに行けるというファンとアイドルの距離感の近さ」。
人数の多さ:ホロライブは35人、関連グループ含めて50人少し。これはとても少ないですね。源流たるAKB48は本隊だけでも、確か70人くらい居たと思いましたし……
イベントの多さ:配信を含めても良いならそれこそ毎日のように誰かがやってますね。全部追い掛けたら一日十個とかじゃ効かない。一方で配信を含めないとなれば一気に減ります。
ファンとアイドルの距離感:冷静に考えると配信上とは言え、ファンが気軽に煽りに行けるアイドルとなる訳で、距離感バグってますね。「ゴリラじゃねぇよ!」
つまり、「人数少ない」「小さなイベントが多い」「大きなイベントが少ない」「ファンと距離が近い」というのがAKBと比べたホロライブの特徴と言えるのかもしれないですね。
また別の特徴として、JPメンバーだけで35人もいるのに、アニメらしい特徴付けでファン以外にも「この子見たことある!」となりやすいのもホロライブらしさがありますね。
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初めは一人だけ見ていたのに気が付いたらホロメン全員覚えていたというのもよく聞く話。リアルアイドルの35人分は想像するだけでも難しそうです。一チーム分のスポーツ選手の顔を全員覚えるくらいの難易度に相当するのでしょうか?
また、基本コンテンツである配信が無料というのも凄い話です。
歌だけでも聞かない?ライブだけでも見ない?切り抜きだけでも見ない?とか、誘う側だって楽ってもんです。
つまりホロライブは新規参入のハードルが低い……。
……ここまで最初の概要欄で述べたこと割とそのまんまなんですけども。
リアルアイドルに対する知識がまるで無いので、わたしこれ以上のことを語れそうにないんです。でもまだ語りたいのでもう少し語ります。
YAGOOは言っていませんが、わたし声優アイドルもまたホロライブの源流の一つだと思うんです。
と言っても上で述べたアイドルマスターやラブライブの話ではなく。
けものフレンズです。けもフレ1期。
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”世界観”
特化の声優アイドル
声優がアニメキャラのコスプレをして、アニメのOPや劇中歌、オリジナル曲をライブ披露する、そんな声優アイドルが『PPP』です。
既存のアイドルと比べると(既存の声優アイドルと比べても)アイドル衣装を着ずにコスプレをする点と、歌やダンスはごく簡単な物であった点が特徴になります。
当時のファンは熱狂的でした。ではごく簡単な歌やダンスで、けもフレの声優アイドルが何をファンに魅せていたのかと言えば、それはけもフレの"世界観"です。
けものフレンズのあらすじ
「退廃的な場所に住んでいる動物たちは、不思議物質で人間っぽい姿(=フレンズ)になっていた!」
そんなけもフレの世界観とは「すっごーい!」「たーのしー!」という『フレンズ』特有の価値観です。彼女たちは元が動物だからなのか、全力で感動し、全力で楽しんで、よく驚き、よく笑い、他者に共感と理解の姿勢を示します。
けもフレのファンはそんな世界観を求めて、ライブ会場という一体感を得られる場所で「たーのしー!」と演者と共に盛り上がっていた。そう筆者は解釈しています。
ホロライブがライブで見せているものも、同じように"世界観"なのではないでしょうか。
つまるところ、ホロライブってそういう所だよねというリスナーの間で共有できるイメージです。
分かりやすく言えば「エモい」です。
ホロライブのライブはバーチャルの見た目、歌唱力やダンス、曲選択、ライブ演出などの全てに「エモい」が乗っかってくるんです。
その「エモい」と、「初見さんでもメンバーの顔を覚えやすい」「日常アニメ摂取としてのコスパが良い」「女の子たちの努力と青春」というところがまた噛み合ってくる訳です。
つまりホロライブのエモさはリスナー皆で共感しやすいんです。
毎度配信を追い掛けてコメントしてスパチャ送っていいねしてメンシにも入ってグッズを買ってイベントに泊りがけで赴いているようなガチファンでも、とりあえず切り抜きだけな方でも、その中間くらいの方でも、皆でエモさを共感しやすいんです。
そして後からガチファンの方が切り抜きやSNSでここがどーであの人がどーでと教えてくれる訳です。初見さんもまた後から一体感を覚えられる訳です。ファンの方も二度目の一体感を得られる訳です。
「自分は人付き合いがあんまり…」なんて言ってたVtuberが自分から声掛けてユニット作って綺麗なハモリで歌ってくれたら最高にエモいじゃないですか。とんでもない倍率を勝ち取ってきた6期生がここまで一人も欠けることなく一緒に歌ってくれたらそれもまたエモいじゃないですか。
恐らくホロライブがAKBなどの他のアイドルグループと張り合おうとしているところって、バーチャル部分や歌やダンスだけじゃないんです。エモいを提供してくれる、世界観こそが肝なんです。
我々がホロライブの何を見て盛り上がってるのかって、この世界観込々での「てぇてぇ」と「努力と青春」と「アイドルライブ」であるとそう思うのです。
人数やアイドルの姿勢がAKB48、ライブ部分がけもフレ1期。
ホロライブのアイドル部分ってその辺りが源流なのかな~という、なんとまあめっちゃ浅ッさい話でした。
アニメアイドル部分だけで話そうとすると、
「人数少ない」
「小さなイベント多い」
「大きなイベント少ない」
「ファンととんでもなく距離が近い」
「皆が顔や特徴を覚えやすい」
「新規を誘いやすい」
「エモいの供給」
というホロライブ全体の特徴や魅力が語れなかったので、アイドルアニメらしい所だけではなくて、リアルアイドルらしい部分もしっかりあるんだろうなと。言語化をして改めてそう思いました。
もっとわたしがアイドルに詳しかったら、AKBの深い所とか、でんぱ組とかももクロZとかとも絡めた魅力を語れたのかもしれませんね。
ここまでの話をまとめると、
1:ここ数年日常アニメのヒット作品が生まれなくなってるくらいには、ホロライブと日常アニメファンはガッチリ相性良く噛み合っている。ホロライブは男性との配信を極力避け、女の子同士のてぇてぇを供給し続けている。
2:アイマス、ラブライブ!、プリパラなどが魅せた、「女の子の理想の姿」と「アイドルの成長」「少女たちの努力と青春」「自由なバーチャル空間ライブ」をホロライブは供給し続けている。
3:AKBが少しと、けもフレ1期の声優アイドルが少し、それぞれホロライブのアイドルとしてのスタイルに近いと感じる。ホロライブは世界観を込めたアイドルライブを供給し続けている。ホロライブは新規参入のハードルがかなり低く、また紹介もしやすい。
1、2、3はそれぞれ独立した構成要素ではなく、全て噛み合っていて、非常に相性が良い。
書きたいこと全部詰めたら大変に長くなってしまったのでいったん区切ります。
もしここまで読んでいただいたのなら、とても光栄です。
ありがとうございました。
前編にリンクを貼るという発想がありませんでした。
後編出来ました。
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