4桁の数字にカンマを入れる?入れない?
久しぶりに書きます。
単位区切りのカンマは「全部数字で表記する場合」には付けた方が読みやすいですよね。
ゼロが三つ増えると新単位→千進法
ゼロが三つ増えるごとに桁区切りの単位が変わるのでそこにカンマを入れるルールです。
英語で書くと
1,000=one thousand
1,000,000=one million
1,000,000,000=one billion
1,000,000,000,000=one trillion
ですね。1000で一区切りなので千進法です。
なお英語ではこの記号を「thousand(decimal) separator」と呼びますが、必ずしもカンマではありません。ピリオド(.)を使う地域、数字と数字の間に半角スペースを入れる地域などさまざまだそうです。
https://en.wikipedia.org/wiki/Decimal_separator
ゼロが四つ増えると新単位→万進法
日本など漢字圏で使われる単位「万」「億」「兆」などで表記する場合はどうでしょうか。
1 0000=1万
1 0000 0000=1億
1 0000 0000 0000=1兆
ゼロが四つ増えると新しい単位に切り替わるルールです。
以下の表記はどうでしょうか。
1,000万フォロワー
1億2,000万人
1,234億5,678万円
上述のように、「ゼロ三つごとにカンマ」「ゼロ四つで単位追加」の二つのルールを併存させています。
「ゼロ四つで単位追加」のルールを適用すると、単位と単位に挟まれた数字は必ず四つまでです。
会計資料などを除けば「123456万」とか「87654321兆」などと書かないルールです。
したがってこの場合カンマは「単位と単位の間には一つだけしかつかない」ことになります。さらに「千と発音する位」と「百と発音する位」の間にしかつきませんし、カンマを打って読みやすくなるわけでもありません。
上記の理由から、私は「1億2,000万」という原稿が来たら「1億2000万」に修正します。
もちろん、掲載媒体の表記ルールがあるとか執筆者ご本人の強い希望があるとかの場合は別ですよ。
「100百万」をぱっと理解したい
会計資料などでは「100百万」などと表記することがあります。
100×100万=1億
と覚えればいいでしょうけれど、やはり日常で使わないものには感覚が伴いません。
こんな時こそ、逆に二つのルールを併存させて
1,00百万
1 00百万
と、単位を追加すべきところに区切り記号やスペースを入れると理解しやすいのではないでしょうか。
世界には、十進法のほかに十二進法や二十進法などさまざまな数の単位ルール(命数法)があります。
それぞれどんな背景があり、どんなふうに表記しているのか知るのも面白いです。
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