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「長過ぎる文」の目安と直し方

割引あり

先日セミナーに登壇しました。プレスリリースサービスの活用方法やPR方針の立て方などがテーマです。司会のくぼやんさんから「要約チャレンジは何に役立つのでしょうか」とご質問いただいたので、プレスリリースとの関係をご説明しますね。

プレスリリースにはタイトルとサブタイトル、リードをつけるのが一般的です。タイトル(主見出し)とサブタイトル(脇見出し)は文書の名前、何を書いてある文章か一言で伝えるもの。一方のリード(lead、導入文)は文章の要点をまとめたものです。つまり要約ですね。

プレスリリースにせよメールにせよ、①届いた情報を自分が読む必要はあるか②自分は何かリアクションを起こす必要があるのか――を判断してもらうために①タイトル②リードをそれぞれ付けるわけです。

文章全体を理解したうえで簡潔にまとめる必要があるので、慣れないとちょっと難しいです。というわけで企画したのが要約チャレンジ。プレスリリースなんて書かないよという方でも、社員向けに送った依頼メールへの反応が上がったり、報告書を分かりやすく書けたり、話が分かりやすくなったりとメリットは盛りだくさんですよ。

今回は、文章がつい長くなってしまう方、何を言いたいのか自分でも分からなくなり、まとまりがつかなくなってしまう方に役立つ作文スキルをご紹介しています。ぜひリポストして最後までお読みください。

#要約チャレンジ 5/26

今回も毎日新聞「余録」から。1週間前の掲載ですが、内容から選びました。

・タイトルをつける(20字以内)※半角数字は0.5字で換算
・要約する(140字以内)

できましたらXで投稿していただくか、DMでお送りください。先着1人の無料添削をさせていただきます。タイトルは140字に入れなくてOKです。タイトル投稿にハッシュタグ「#要約チャレンジ」をつけてくださると見つけやすくなります。

送り先アカウント:https://twitter.com/Ayan_unicla

#要約チャレンジ 5/19


毎日新聞「余録」でした。

骨子は以下の通りです。

  • 江戸末期に来日した米国の宣教医ヘボンは音やつづりを英語風に書き表す「ヘボン式」と呼ばれるローマ字表記方法を普及させた

  • 政府は1954年に母音と子音を規則的に組み合わせる「訓令式」をローマ字表記方法の原則と定めた

  • 現実には地名や固有名詞、パスポートの表記ではヘボン式が使われているため政府は原則の見直しに着手した

  • 外国人が増え、ローマ字で記す必要性はいっそう増す。ふたつの方式の長所と短所を見極めながらどうまとめるか注目したい

今回も生成AIの作品を検討します。字数をいつも守らないCopilotは外しました。ライター志望のみなさんも、字数と締め切りは守りましょうね!

最初はChatGPT。

タイトル:ローマ字表記の見直し

江戸末期に来日し、和英辞典を編さんしたヘボンが広めた「ヘボン式」と、1954年から政府が推奨する「訓令式」が混在するローマ字表記の見直しに政府が着手。外国人との意思疎通や地名表記の統一を目指し、各方式の長短を検討する。(109字)

ChatGPT-3.5

2文のみで構成されるシンプルな要約です。意味はわかるのですが、第1文が長過ぎるので直した方が良さそうです。

何字以上が「長過ぎる」?

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1,379字
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