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安心して「#StayHome」ができない人たちへ「#StayHotel」という選択

こんにちは。
以前、企業の新型コロナウイルス対応をまとめた記事を書きました。

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今回は「自社のリソースを活かした支援」の
個別事例について書きたいと思います。

#StayHomeによる新たな危機

世界ではロックダウン、日本でも緊急事態宣言が全国に拡大し、
SNSでは家で過ごす動画や写真で溢れています。

でも、誰にとっても家が一番安心できるところではない。

ということを実感する悲しい事実が世界中で広がっています。

国連は、新型コロナウイルスに対する都市封鎖の影響でDV(ドメスティックバイオレンス)が世界中で増加していると警鐘をならしています。

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各国でヘルプラインへの問い合わせが増加。
シンガポールでは33%、イタリアでは55%、
スペインでもロックダウンが始まった最初の週で既に18%増加
したと報告されています。

またアメリカやカナダ、イギリスにおいても、暴力を受けた人を守るシェルターの需要が増加しています。

もちろん、日本も例外ではなく
・新型コロナウイルスの影響で収入が減り配偶者と口論になり、暴力を振るわれた
・在宅勤務で家にいる配偶者が騒ぐ子どもに苛立ち家族に暴力を振るう
といった相談が多数寄せられているようです。

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世界で広がるホテルによる支援

新型コロナウイルスによる虐待被害者の増加を受け、ホテルによる支援が広がりを見せています。

フランス : 
ロックダウン期間中、政府がホテルの部屋を一時的に借り上げて(2万泊分!)提供

オーストラリア・クイーンズランド州:
数十のホテルが協力し、家族からの暴力から逃れる必要がある女性と子供達へ客室を提供

日本でも何か行っているところはないかと調べたところ、「ホテルシェルター」という、
家で過ごすことや帰ることに不安がある人に向けた取り組みがスタートしていました。

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ホテルシェルターは、1泊3000円~(税別)という低価格で、専門家の指導のもと感染対策が行われているホテル・旅館に宿泊することができる
というものです。

まだスタートしたばかりのプロジェクトのようですが、今後、加盟ホテルや旅館が全国に増える予定となっています。

今、多くの人が外出自粛を強いられている中で、家での過ごし方を充実させることに関心が向いていますが、その家が全ての人にとって快適な場所ではないし、そもそも過ごす家が無い(インターネットカフェで過ごしていた人など)人もいるんですよね。

誰もが安心して過ごせる場所の提供がもっともっと進んでほしいと思います。

#stayhome #staysafe

参考URL:
COVIT-19による新たなクライシス:世界中でDV被害が拡大
https://www.nytimes.com/2020/04/06/world/coronavirus-domestic-violence.html

 フランス政府、ロックダウン期間中に増加しているDV被害者をホテルへ
https://time.com/5812990/france-domestic-violence-hotel-coronavirus/

 クイーンズランド州のホテルが虐待被害者への呼びかけに応える
https://www.brisbanetimes.com.au/national/queensland/queensland-hotels-answer-call-for-abuse-victims-20200330-p54fea.html