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【持論】旧字体は無くならないのか?(追記あり)

その昔の女子高生時代に、とあるオジサン教師が放った言葉が忘れられない。

「英語の髙田です。ハシゴダカの髙です。
今後のノート提出では、髙田の髙の字を間違えたら一切受付けません」

めんどくせージジイだな!

と思ったけど、よく考えたらノート提出の際に「髙田先生へ」なんて書くのもおかしいし、専任は英語だから「Mr.TAKADA」とでも書けばいいのだ。別に気にするようなことはないか、、、と思ったのも束の間、ミスター髙田はその後1か月もしないうちに、生徒へのセクハラ行為で学園を去った。

ただのクソジジイじゃんwww

その後すぐに、友達が通う男子校に移ったのを知り「ハシゴダカの髙田はセクハラの髙田」と言い振らすように私は男友達に伝えた。

私は町の印刷屋につとめているが、今までは仕事について積極的に書かなかった。
しかしながら、このnoteには「小説」や「エッセイ」を書く人が多くいて、言葉や文章、印刷について興味を持つ人もいるだろうと思いまして、少しずつ書いていく事にします。

■  旧字体とは?

旧字体→新字体の歴史
・昭和24(1949)年、それまで使われていた難しい字体(旧字体)をやめて、簡単な字体を使うことを「当面用いる」という意味で「当用漢字字体表」を制定。実は漢字自体の使用をやめさせるということも視野に入れての名称だった。のちにそれが「新字体」となる。
・昭和56(1981)年、新字体は「常用漢字表」にそのまま引き継がれ、「常に用いる」漢字として制定。
・現代も新字体が「正しい漢字」として使用される。

「ことば研究館」より引用

例えば、「斉藤」という名前だけでも、
斉藤、斎藤、齋藤、齊藤、濟藤・・・どんだけあんねん!
PCやスマホで書くと斉藤の中身がどうなってんのかわからないし、これは一律「斉藤」で統一出来ないのか?

できません
戸籍があるからできません

当社でも、年末にかけて年賀状の依頼が増える際、絶対に間違えてはいけないのが人の名前であり、特に旧字体には気をつけなければならない。
たいていの旧字体は、PCで変換することは可能だが、書体(フォント)によっては出てこない場合「作字」をすることになる。
先日も、かつてエロ本にひたすらモザイクをかける仕事をしていた元モザイク職人の従業員M氏から、

「平山さん、また吉田の吉の下長いの来ましたよ。また作字っすよ。なんで下がなげーんだよ。もういいじゃん、統一してくれよ」'

とボヤかれました。
このように、斉藤、渡辺、浜田などは新字体に統一して欲しいと思うのが印刷屋の我儘な本音ですw


■  戸籍は必要か?

そんなことを言っても、戸籍が無くならない限りは旧字体が無くなることはない!

というのが世間一般にまかり通っている当たり前の事実。
ただね、戸籍って本当に必要なのか?世界中を見ても戸籍制度を存続しているのは日本と中国のみだし、家族の血の繋がりってそんなに必要なものか?「戸籍」というものに縛られて雁字搦めになっている人にとっては、苦しい制度なのではないか?(うちの二番目の兄がまさにそう。家や家族というものに自ら縛られにいって半狂乱になっています)

っと、いつもの飛躍的な文章になりがちなのでここで一旦元に戻します。

・選択的別姓制度を認めない
・同性婚を認めない

個人的にはこれらの法制度が変わらない限り、戸籍が無くなることもないし、旧字体が無くなることもないと思ってます。

M氏、これからも作字頑張ってねーw

■ そもそも名前とは?

ここで一気にAYA節が炸裂しちゃいます。
そもそも名前って何?

私の名前はAYAです。これはハンドルネームではなく本名です。
あまりにも自分の名前が好きすぎて、どこでも「アヤさん」と呼ばれたくて、身バレ覚悟で書いてますw

そんな私も結婚して苗字が変わった一味。
今の苗字は一般的によくあるものなので、仕事の時は旧姓を名乗っています。(noteでは旧姓は平山、結婚後は高島にしています)

そうそう、

30歳の時につとめていた大手コールセンターでは、一般的な苗字の人は電話で名乗る名前を変えてました。ちなみに私は旧姓を名乗ってました。
その中で、「伊達さん」と呼ばれていた人に本当の苗字を聞いてみると加藤さんでした。「なぜ伊達にしたんですか?」と聞いてみると、
「テニスの伊達公子が好きだから。政宗じゃねーよ」と言ってましたw
他にも「沢木さん」と呼ばれていた吉田さんは「作家の沢木耕太郎が好きだから」と言ってました。
他の部署には、「反町さん」「堂本さん」「香取さん」と、当時のイケメンたちがいっぱいいましたw
さすがに「竹野内」「亀梨」レベルまでくると笑っちゃいました。

おめー、ソレぜってー本名じゃねーだろ!

みたいなwww

でもね、名前ってそんなもんかなと思うんですよ。
私にとって沢木さんは沢木さんだし、伊達さんは伊達さんなんですよね。
今更、吉田さん加藤さんって言われてもピンとこないんですよ。


そう考えると、SNSの世界ではほとんどがハンドルネームじゃないですか。
自分で付けた名前を名乗ってるじゃないですか。
だったらさ、呼ばれたい名前を名乗ればいいんじゃない?
戸籍上の名前なんて、先祖代々受け継がれた名前なんて、親が勝手に付けた名前なんて、どうでもいいんじゃね?

私だって、AYAがアヤだろうと彩だろうと綾だろうと亜弥だろうと、どうでもいいですから。漢字なんて間違えてくれたって、全然かまわないんです。(ちなみに私の旧姓は漢字をよく間違えられたけど、いつも訂正するのが面倒くさくてそのままにしてました。河口→川口みたいな)


だからさ、

「髙田の髙はハシゴダカの髙です」

って名乗るのはいいけど、それはあくまでもアピールトークというか印象を付けさせるためのトークだけにして、

「ハシゴダカにしないと許さないぞ!」

っていうのはただのワガママだと思うんですよね。あくまでも旧字体は画数の多い難しい漢字というくくりなんだから、それを人に強要するのはよくないってこと。


以上、仕事中に「當」という字が「当」の旧字体と知って、
「全然形ちげーじゃん、もはや別の字~」とツッコミながら、「旧字体」について色々考えた持論でした。

最後に、元モザイク職人のM氏の言葉を載せておきます。

「まぁ、でも旧字体の苗字ってちょっとカッコイイっすよね。恐らく、旧字体の苗字の人って「俺ってカッコイイ」と思いながら、「渡邊」って書いてると思いますよ」


だって。

そうなのかしら???


(追記)

人様の名前は間違えてはいけません。
特に仕事上の場合は尚更。
ただ、旧字体に関しては100歩譲って新字体にしてしまうことをお許し下さい。
なんで急に思ったかって?
やっぱりさ、なんだかんだで古くからの友人なんかが自分の名前を漢字で書いてきてくれたら嬉しい訳よ。「あー覚えててくれたんだ」みたいな。
だから、あっさり持論覆しちゃうよねwww

そんなもんよ人間って。




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