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18歳、旅立つ息子へ
昨日、息子が家を出ました。
改まっての挨拶は無いけど、私から一つだけ息子に話をしました。
「友達を大切にしなね。お金が足りなくなっても、絶対に友達に借りないこと。どうしても足りなくなったら、おじいちゃんとオジサンに頭を下げること。あの人達はお金持ってるし、大好きな孫、甥の頼みなら、絶対に聞いてくれるから。アンタは本当に恵まれた人間なんだからね。」
すると息子は、
「お母さん、じいちゃんと同じ事言ってる。じいちゃんにも、金が足りなくなったら俺の所に来いって言われたよ」
友達は大切に
このことは、2人の子供にずっと言ってること。
息子18歳、これから2年間、きっと色々あるだろう
楽しいことも沢山あると思うし、色んな誘惑もあるだろう。
*
息子と同じ年の頃、
短大生だった私は、マルチ商法に巻き込まれた。
無知で世間知らずだった私は、
大切な友達を無くし、
多額の借金を負うことになり、
心身ともにボロボロになった
これまで45年生きてきて、間違いなくこの時が一番辛かったと言える。
1人で悩み苦しんでいた時に、最初に異変に気付いたのは姉だった。
姉から母に伝わり、母の前で泣く私に
「金なら俺がいくらでも出してやる」
と言ってくれたのは兄だった。
バイトを2つ掛け持ちしても、利息しか払えない地獄から、私は救われた。
そして、友達を無くして傷ついた私を、救ってくれたのは古くからの地元の友達だった。
部屋に閉じこもる私を引きずり出し、全ての顛末を聞いた後、関わった人の携帯番号を目の前で削除し、無理やり縁を切らせた。
この時に私は、二度と家族と友達を悲しませるような事はしないと、心に決めた。
(幸い、私はマルチ商法においては、最後まで誰一人として、勧誘する事は出来なかったのが救いでした)
*
昔話になっちゃったけど、
人は人で傷付くけど、人で救われる
と、思っている
息子には、私のような経験をして欲しくないが、だからと言ってずっと手を繋いでいる訳にはいかない。
息子の卒業式で学年主任の先生から聞いた、親から子への「4つの離さない」が強く印象に残りました。
赤ちゃんの時は「肌を離さない」
幼少期は「手を離さない」
学童期は「目を離さない」
そしてこれからは、、、「心を離さない」
息子には、寂しくなったら帰ってくればいいし、悩んだらいつでも相談してくればいいと伝えている。
息子は、家族、友人からしっかり心で支えられているから、家を出ることに何の不安もない様子で、むしろワクワクでいっぱいのようだった。
だから私も不安は無い
不安は無いが、とても心配ではあるが、、、
だけど
息子よ
頑張れ!
母もまた、頑張るよ!(節約を)
*
っとここまで書いていたら息子からLINEが、
「宅配便の不在票って何?」
あぁ、おぼっちゃま、前途多難で先が思いやられます、、、(T_T)
母はやっぱり、心配でたまりません(T_T)
息子をカッコよく送り出せなかった、AYA~中年デビューでした。
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