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18歳、旅立つ息子へ

昨日、息子が家を出ました。

改まっての挨拶は無いけど、私から一つだけ息子に話をしました。

「友達を大切にしなね。お金が足りなくなっても、絶対に友達に借りないこと。どうしても足りなくなったら、おじいちゃんとオジサンに頭を下げること。あの人達はお金持ってるし、大好きな孫、甥の頼みなら、絶対に聞いてくれるから。アンタは本当に恵まれた人間なんだからね。」

すると息子は、

「お母さん、じいちゃんと同じ事言ってる。じいちゃんにも、金が足りなくなったら俺の所に来いって言われたよ」


友達は大切に

このことは、2人の子供にずっと言ってること。

息子18歳、これから2年間、きっと色々あるだろう

楽しいことも沢山あると思うし、色んな誘惑もあるだろう。


息子と同じ年の頃、

短大生だった私は、マルチ商法に巻き込まれた。

無知で世間知らずだった私は、

大切な友達を無くし、

多額の借金を負うことになり、

心身ともにボロボロになった

これまで45年生きてきて、間違いなくこの時が一番辛かったと言える。

1人で悩み苦しんでいた時に、最初に異変に気付いたのは姉だった。
姉から母に伝わり、母の前で泣く私に
「金なら俺がいくらでも出してやる」
と言ってくれたのは兄だった。

バイトを2つ掛け持ちしても、利息しか払えない地獄から、私は救われた。

そして、友達を無くして傷ついた私を、救ってくれたのは古くからの地元の友達だった。

部屋に閉じこもる私を引きずり出し、全ての顛末を聞いた後、関わった人の携帯番号を目の前で削除し、無理やり縁を切らせた。


この時に私は、二度と家族と友達を悲しませるような事はしないと、心に決めた。

(幸い、私はマルチ商法においては、最後まで誰一人として、勧誘する事は出来なかったのが救いでした)


昔話になっちゃったけど、

人は人で傷付くけど、人で救われる

と、思っている

息子には、私のような経験をして欲しくないが、だからと言ってずっと手を繋いでいる訳にはいかない。

息子の卒業式で学年主任の先生から聞いた、親から子への「4つの離さない」が強く印象に残りました。


赤ちゃんの時は「肌を離さない」

幼少期は「手を離さない」

学童期は「目を離さない」

そしてこれからは、、、「心を離さない」


息子には、寂しくなったら帰ってくればいいし、悩んだらいつでも相談してくればいいと伝えている。

息子は、家族、友人からしっかり心で支えられているから、家を出ることに何の不安もない様子で、むしろワクワクでいっぱいのようだった。

だから私も不安は無い

不安は無いが、とても心配ではあるが、、、

だけど

息子よ

頑張れ!

母もまた、頑張るよ!(節約を)



っとここまで書いていたら息子からLINEが、

「宅配便の不在票って何?」

あぁ、おぼっちゃま、前途多難で先が思いやられます、、、(T_T)

母はやっぱり、心配でたまりません(T_T)


息子をカッコよく送り出せなかった、AYA~中年デビューでした。

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