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バイのG子と付き合っていた話

今朝はダンゴムシの交尾を見て微笑ましい気持ちになってしまったAYA~もう名前が出てこないです。
同じようにホンワカした気持ちで見て頂きたいので、ここに甘酸っぱい青春物語を書きます。

友だちのG子は中学時代の塾友だった。正確に言うと塾に通っていた時はそこまで仲良くなかったが、高校に進学した半年後くらいに電車の中でバッタリ会ってから急速に仲良くなっていった。

G子は当時バイセクシャルを公言していた。

私は昔から女友達とはベタベタの付き合いになるが、言っておくが私はバイセクシャルではない。

当時お互い彼氏も居ないし、家も近く、通っていた女子高も近くだったので、ほぼ毎日電話、学校帰りに待ち合わせをしてファミレスやカラオケ、時には学校をさぼって繁華街をうろついたりもしていた。当時開幕したばかりのJリーグを見に行ったり、2人してゴリゴリの原宿ファッションを着て近所の公園でバドミントンをしたり、クリスマスはG子の豪邸に泊まったりもした。それぞれの合コンに誘い合ったりもしていたので、私たちはお互いの友達公認の仲でもあった。

ある日、G子が言った。

「私たちって、付き合ってるの?」

え?そんなつもりは無いけど。

ちなみに私は、G子と同じような付き合いをしている友人が同じ高校にも居たし、別にその子とも肉体関係は無かったのでそこは否定した。

「私たちって身体の関係はないけど、付き合ってるのと同じじゃん」

え?そう?
私は女の子と付き合った事が無いから友達との境界線がわからないけど、まぁ、でもG子がそう思うならそうなのかな。

「アヤP、私クラスメイトのレズビアンからハトヤホテルに誘われてるの。そう、伊東に行くならハ、ト、ヤ ♪ ハ、ト、ヤに決めた ♪ のあのハトヤホテル。行ってもいいかな?」

いや、別にいいよ。私に許可取らなくてもいいよ。G子が行きたければ行けばいいよ。

「私ね、その娘の事別に好きじゃないの。私だって女の子なら誰でもいいって訳じゃないの。どうせなら旅行は好きな人と行きたいって思うよね。」

え?でも、その娘はG子の事好きなんでしょ?だったら、その思いに応えてあげるのもいいんじゃない?もしかしたらそれによって、G子だってその娘のこと好きになるかもしれないし。

「ほんっとアヤPって、人を面白い方向に持って行くの好きだよね。私がその娘とどうにかなればいいと思ってるでしょ?出た出た。わかったよ、行くよ。あーあ、本当はクラスの〇〇ちゃんと行きたかったのに・・・」

うん。何はともあれ気を付けてね。報告よろしくね。

「はいはい、わかったよ。でもあんまり気が進まないな。でも行くよ。行ってくる。」

その後、G子は無事?ハトヤホテルに行ってきたらしいけど、その後その彼女と付き合う事は無かったとの事。

これが高校3年の終わり

私が短大、G子が浪人の道をすすみ、その間ちょっと疎遠になってしまったけど、それから数年後、私が社会人になりG子が大学生になった頃にまた再び会うようになりました。

「アヤP、私思ったんだけど、高校時代のあの時期、やっぱり私たち付き合ってたと思う。やってはいなかったけど、アレはやっぱりどう考えても付き合ってた。どっちが彼氏でどっちが彼女だかはわからないけど、付き合ってたのは間違いない。」

その頃G子はすっかりレズビアンの道から遠ざかり、2歳年下の彼氏も出来たと言ってたから、昔の事をしんみり思うようになったのだろう。私はG子の話を聞いていた。

「それでさ、私思うのよ。あの時私はアヤPの事好きだったんじゃないかって。なんでそう思うのかって?今の彼氏さ、どことなくアヤPに似てるのよ。性格とかもそうなんだけど、一番は顔が・・・。初めて見た時、アヤPがいるって思っちゃったし、今こうしてアヤP見てても似てるなって思うの」

え?私に顔が似てる彼氏?

私ってそんなに男顔?

っという事でその日そんな告白をG子からされた私は、夜中にも関わらず勢いでG子の彼氏の家に押しかける事になった。

「こんばんは」

と、お互い顔を見て爆笑したのは言うまでもない。
その後、朝まで一緒にマージャンゲームをやり、次の日も夕方から合流してまたマージャンゲームをやりました。

なんか似てるよねーってお互い言いながら

G子はその後もその私に似た彼氏と10年位付き合ってたけど、現在は別の人と結婚して幸せに暮らしています。

暫く会ってないけどやり取りはずっと続いていて、久しぶりに会ったらまた言われるのかな。

「あのとき私たち、絶対に付き合ってたよね」

ってw

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