植民地から見た英語。

みなさま、こんにちは☆久しぶりのLanguage exchange で出会った、大学で気候変動の研究をしている人とお話ししてきました。


オーストリアに長年住んでたオリジナルはナイジェリアの方。久しぶりのexchange だったにも関わらず、何回もイギリス時代に初めましてのやり取りを経験済みだったので、緊張ゼロでしたね。やれることが多くなってきたのは嬉しいことだけど、緊張感がたまに恋しくなったり。笑

色んな話で盛り上がったのですが、一番心に残ったのは「英語の捉え方」について。

私にとっては英語は便利すぎる道具の一つ。キャリアのステップアップにも使えるけれど、日本がイヤになった時の脱出にも使えるので便利すぎです。特に女の子には海外は危険なことも多いので、めちゃくちゃ便利で自分を守るためにはもってこいの道具だと思っています。

日本は世界的に見て、もちろん先進国に分類されますが、ロンドンから見た日本は思ったよりも先進国じゃないことに愕然とした6年前。

韓国や中国の勢いは凄いし、アジアのハブはシンガポールに移ってる状況。

この遅れは、個人的には「言葉の壁」は大きく影響しているんじゃないかと思っています。日本はとても恵まれていて、最新の映画も本も論文もニュースも全て日本語で用意されてます。誰かがせっせと翻訳してくれてるんですよね。お疲れ様です、ありがとうございます🙏

これはとてもありがたいことなんだけど、一方で「日本で英語使うことないもん」という台詞が学生からも大人からも飛び交う度に、なんだかなぁと思っていました。

そんな話をしたところ、「全部が日本語で用意されてて、多言語使わなくても仕事できて生活できて最高やん」と言われました。(実際は英語だったので関西弁じゃないけれど笑)

私からしたら、「いやいや、話聞いてた?他の国の勢力すごいし、もうアジアのハブじゃないから経済やばめやし」って言ったんですが、その後ナイジェリアの話になったんです。

ナイジェリアにはもちろんナイジェリアの言語があるけれど、それは家族や友達、近所の市場では使えると。でも学校や役所などの公的な場では絶対に英語を使わないといけないと。英語は5歳からやるし、小学校に入ってからも授業はずーっと英語。書類提出ももちろん英語だし、ニュースも英語。国の言葉があるにも関わらず、公的に認められてるのは英語なんだよと。

「なんでか分かる?植民地だったからだよ」と。

「だから自分の国の言葉だけで生活できるのいいやん」と言われ、深く考えました。

その視点、なかったなぁと思って。

ロンドンに住んでいた頃も、ヨーロッパや南米の人と会うことはあり、差別の話題にはよくなったんです。自分も差別に遭うことがあったため、めちゃくちゃ差別については沢山話しました。

でも「植民地」については初めてだったな。事実としてはもちろん知っていたけど、実際にその地の人と話したのは初めてだったかも。

私たちからすると、めちゃくちゃ憧れを持つ人が多い「英語」ですが、世界規模でみたときには必ずしもそうではないようです。

だからといって、やっぱりこの違いに気付けたのも英語のお陰だったので、この便利ツールを手に入れるのは心の底からオススメしますが、キラキラな憧れイメージはさっさと捨ててしまってもいいかもしれません。
世界の誰かにとっては、英語ってイヤな歴史だったりするようです。

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