事実を意見にしていない?

みなさま、こんにちは☆今日はディスカッションをしたことがない学生向けに、ディスカッションデビューの授業をしてきました。学生だけに限らず大多数の方が、「事実」を「意見」として述べているのですが、みなさまはしっかりと使い分けできてますか?


いつものお気に入りのテーマ「There should be one language in the world. Do you agree or not?」を例にしてみましょう。ここで賛成、反対どちらを選んでもらってもいいのですが、今日は反対で考えてみましょう。

反対意見の1つとして、「言語が違うことにより、その国にしかない言葉があるから。」というのが過去に挙がってきました。さて、これって果たして意見でしょうか?

これは、現時点での世界を現した事実です。なので、あなた自身の意見ではありません。

では、一方でこちらはどうでしょう?「言語が一つになってしまえば、今のように多様な文化が生まれないから」。こちらも今までの経緯からの事実であって、意見ではありません。

では、一体「意見」とは何なのか?学生にはいつも「感情」を現わしてねと伝えています。先ほど挙がってきた「言語が違うことにより、その国にしかない言葉があるから。」「言語が一つになってしまえば、今のように多様な文化が生まれないから」。この事実に対して、自分は良いと思うのか。それとも嫌だと思うのか。ここまで入ってやっと意見になります。

なので、ディスカッションで意見を述べる際には「言語が一つになってしまえば、今のように多様な文化が生まれないから。自分は色んな文化に触れることで楽しいと思えるから、文化が一つになってしまう可能性をもたらす1言語は嫌だ。」とか。ここまで言えると感情が入っているので、あなた自身のオリジナルの意見になります。

これって、全く英語力とは別なんですよね。日本語でも「事実」ベースでずっと自分の意見のように言っている方って多いです。日本語だと主語と動詞をあやふやにすることができるので、事実の羅列であっても、なんとなく意見を言っているように聞こえるんです。しかし英語だと、必ず主語と動詞を明確にしないといけないので、「結局、あなたの意見は何なの?」と聞いてる側は思ってしまうこと多々あります。

沢山の英単語や、難しい英単語を使う必要はありません。一言で良いので、自分の感情を入れるようにしてみてください。一気に英語でのディスカッションがスムーズになりますよ。

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