【囲碁のルール②】陣地の多いほうが勝ち
前回は石の置き方や順番について解説しました。
今回は囲碁の勝ち負けの決め方を解説していきます!
1.囲碁は陣地の多いほうが勝ち
囲碁の勝ち負けの決め方は、イメージ的にはオセロに近いです。
オセロは盤上の石が多いほうが勝ちですが、囲碁は同じ色の石で囲った交点の数が多いほうが勝ちになります。
競うものが石の数なのか、囲った空き地の数なのかの違いですね。
実際に勝ち負けを決める場面を見る前に、陣地が具体的にどんなものなのかを見ていきましょう!
2.陣地の基本
前述の通り、陣地とは同じ色の石で囲った交点(=石を置く場所)のことをいいます。
<陣地と陣地でないもの>
上の図は、左側が完成した黒の陣地、右側はいずれも完ぺきな陣地とはいえないものです。
左側は相手が外から入ってこれないように四方を囲いきっていますが、右側はカベに相手の石(×)が混ざっていたり、△のようにまだ相手が進入できる隙があります。
完ぺきな陣地とは、相手が進入できないように囲いきっているものをいいます。
ただし、ハジやカドは石を使って囲う必要がありません。
ハジやカド側から相手が進入してくることがないからです。
よって上の図は、どちらも完ぺきな陣地です。
<陣地の数え方>
数えるのはあくまで交点です。
陣地を囲っているカベの石は数えません。
例えば、先ほど出てきた四方を囲った黒の陣地は、マークがついているところを数えます。
陣地は「目」で数えるので、この場合は9目の陣地です。
こちらの場合は、それぞれ6目の陣地になります。
3.勝ち負けの決め方
囲碁は陣地のカベが完成し、お互いに相手の陣地を減らせない、自分の陣地も増やせない状態になったら、ゲームを終わりにして陣地を数える作業に入ります。
上はお互いの陣地のカベが決まり、入ることも増やすこともできなくなったのでゲームを終わりにした図です。
それでは陣地を数えてみましょう!
それぞれ交点を数えていくと、黒が17目、白が16目の陣地があることがわかります。
これを引き算すると、黒が1目多いです。よってこの勝負は、黒の1目勝ちとなります。
4.今回のルールのまとめ
・ 囲碁は陣地の多いほうが勝ち
・ 陣地とは同じ色の石で囲った交点のこと
・ 碁盤のハジの線のところは、石を使って囲う必要はない
囲碁は勝ち負けの決め方そのものよりも、ゲームの終わり方に悩んでしまう方が多いと思います。(陣地が完成したのかがわからないなど)
陣地を囲っているカベの石に相手の色が混じっていないか、穴が開いていないかが陣地の完成・未完成のチェックポイントです。
あとは実戦を重ねて慣れていきましょう!
次回は囲碁をただ陣地を囲い合うだけで終わらせない「石が取れる」というルールを解説します!
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