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【囲碁のルール③】石は囲めば取れる

前回は囲碁の勝ち負けの決め方を解説しました。

今回は「石が取れる・取られる」というルールについて解説していきます!


1.石には逃げ道がある

囲めば取れる(逃げ道)

盤上に置いた石には、上の図のようにタテ・ヨコに線が延びています。
これは石にとっての逃げ道(道路)です。
ナナメは真っ直ぐに線が延びていないので、道はありません。

この道が今回のルールのポイントです。

2.逃げ道をすべてふさげば、相手の石が取れる

囲めば取れる

さっきの逃げ道をすべてふさぐと、相手の石を取ることができます

ナナメ不要

ナナメは逃げ道がないので、石を置く必要はありません

囲んだ石は、すぐに碁盤の上から取り上げて自分の手元に置いておきます。(普通は碁石入れのフタの上に置いておきます)
うっかり取り上げるのを忘れると、トラブルの元になるので注意しましょう!

取った石は陣地の計算のときに1個につき1目の陣地として使うことができます。

囲めば取れる(場所と個数)

ちなみにハジの石は3つ、カドの石は2つと囲う石が少なめで取れます。

また逃げ道を全部ふさぎさえすれば、同時に何個でも取ることができます。

3.石が取られないためのコツ

石は狙われたら100パーセント取られるわけではありません。
逃げる」こともできます。

囲めば取れる(逃げ方)

例えば、上の図の黒は逃げ道が残り1つです。
その最後の逃げ道に石を置くと、矢印のように逃げ道を3つに増やすことができます。
逃げ道が増えれば、相手は囲うまでにまた時間がかかるので、取られにくくなります。

逃げてもあまり逃げ道が増えず、最終的につかまってしまうパターンもありますが、その辺りは実戦を重ねながら、どんな石が逃げられるのか、つかまるのかを覚えていきましょう!

<囲碁の言葉>
逃げ道があと1つの石のことを囲碁の言葉では「アタリ」といいます。
「アタリ」は石を置くことを「打つ」というのと並んで、初心者の頃からよく使われる囲碁用語です。

4.今回のルールのまとめ

・ 石からタテ・ヨコに延びている線は逃げ道
・ 逃げ道をすべてふさげば、相手の石を取ることができる
・ 取った石は、陣地の計算のときに得点のように使える

置いた石が取れるってなかなか面白いルールですよね(笑)

このルールを覚えると、石を取ったり逃げたりする練習として「石取りゲーム」というミニゲームもできるようになります。
ルール②を使わずにできるのでオススメです。

ただし、あまりやりすぎると石を取る面白さに目覚めて、本来の囲碁の勝ち負けの決め方である「陣地」のことを忘れたプレイスタイルになってしまうので、そこは気をつけてくださいね(笑)

次回はこの応用ルールが登場します。
ちなみに次が対戦に必要な基本ルールの最後です!

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囲碁のルールも出ているのでよろしければどうぞ!

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