【囲碁本レビュー】詰碁の基本
本日はまたまた囲碁本レビュー。
今回は高尾紳路九段の「詰碁の基本」をご紹介します。
上のAmazonリンクではビックリな値段が出ていますが、正規価格は税抜で950円です(苦笑)
こちらは前にも紹介した「手筋の基本」、「布石の基本」と同じシリーズになります。
1.どんな本?
「超入門編」「基本編」「ステップアップ編」「応用編」の4章に分けて、137問が収録されています。
各章の問題が始まる前にその章で使う筋のヒントが載っているので、解く前に読めば解きやすく、解いた後に読めばポイントをおさらいできるようになっています。
各問題に解けたかどうかのチェック欄がついているので、トレーニングにも最適です。
2.対象棋力の目安
入門~初級がメインでしょうか。
第1章の「超入門編」の最初は二択問題になっていて、ルールを覚えたての方にも優しい構成になっています。
レベルの上がり方が緩やかなので、最終の「応用編」も易しい問題が多いです。
この問題集がパラ読み速度で解けるようになっていれば、死活の基礎はバッチリだと思います。
逆に中級以上の方には易しすぎる問題が多いです。
3.オススメポイント
・ レベル分けがわかりやすい
章自体は4つですが、同じ章の中でもレベル1~3に分けられていて、難易度の移り変わりがわかりやすくなっています。
・ 各章に死活の要点がまとめられている
前述にもある通り、各章の問題が始まる前にその章で使う筋のヒントがまとめられています。
これを読むだけでも死活におけるポイントが押さえられますし、復習するときに自分がどんな問題が解けなかったのかを分析するのにも役立ちます。
・ 問題の要点が解答欄の見出しで大きく書かれている
解答欄の見出しにその問題の要点が書かれているので、考え方も一緒に覚えることができます。こちらも前述の分析に活用できます。
・ 基礎問題が多い
徹底的にトレーニングしておきたい問題ばかりなので、入門~初級の方が基礎を身につけるには最適な問題集です。
4.教材資料としてのオススメポイント
一定のレベルの問題が多く詰め込まれているので、入門~初級用のプリントなどを作成するのであれば最適です。
また各章についているヒント集は、死活のポイントをピックアップするときも大変参考になります。
5.個人的な使い方
この本は、何故か我が家に二冊あります(笑)
私の場合は完全に教材資料に使っています。主にプリントの題材ですね。
ただこのレビューを書くために一度読み返したら、各章のヒント集の優秀さに改めて気づかされました(笑)。
講座の段階分けや括りの参考にさせていただきたいです。
石の生き死には、囲碁の戦略を考える上で非常に重要になります。
最初に死活を疎かにすると後で苦労するので、囲碁を覚えたての方や初級者の方は、こちらの問題集で死活の基礎をしっかりトレーニングしてみてはいかがでしょうか?
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