お祭りの屋台にいる痩せ型の気怠げな女性を見るのが好き
夫に「近所の神社でお祭りをやってるらしいから行こう」と言われた。
嫌だ
と反射的に思ったが、その理由を説明すると頭がおかしいと思われるし単純に説明するのが面倒だったので行くことにした。
(小規模な)祭りが嫌いな理由
①祭りに対するトラウマ
ど田舎のスクールカースト底辺以下で育った身分からすると「祭り=DQNが朝から晩まで常にいる、マジでずっといる」場所だ。学校以外でクラスメイトに会いたくない
②町内会のジジイとかがうざい
小規模な祭りは町内会が必ず絡んでいる。私は労働組合とか町内会とかのコミュニティが苦手だ。人から集めた金で飲み歩いているイメージがある。
一応、決算報告をしなければいけないことにはなっているが、そんなもんどうとでもなることも知っている。
③しょぼい
これがいちばんの理由だ。鶴岡八幡宮とかのお祭りなら当然行きたい。ちっちゃい神社のちっちゃい祭りってなんか楽しい?
結果的に、祭りに出店していたケバブのキッチンカーがビール(最高のビール:サッポロクラシック)を出していたので「少量の良質な酒を飲む=どんなシチュでも大体楽しくなる」の法則を利用して楽しんだ。お祭り楽しい。
ところでタイトルにも書いたが、大規模な祭りになると必ず屋台には
痩せていて疲労感の滲む気怠げな女性
がいる。
歳の頃は40代半ばぐらい、おそらく20代の頃はとても綺麗であっただろう面影を残している。髪色は金に近い茶色。
わたしはこの人たちを見るのが好きだ。
大きなお祭りを巡業するような人たちはだいたい大都会(東京、大阪、名古屋、もしかしたら広島とか)に拠点を置いているはずで、その気怠そうな彼女たちからは都会の香りがする。
わたしは都会の香りのする女性が好きだ。
ルミネ有楽町にいるようなキラキラした女の人も好きだし、縁日の屋台に佇む気怠げな痩せた女性も好きだ。ドラマを感じる。
ガチの平日なのにその女性の子供と思われる子供たちも屋台の周りで遊んでいたりして、そこにもドラマを感じる。サーカス団みたい。角田光代さんあたりに小説にしてほしい。
伊勢神宮祭とか行ってみたい。
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