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『後列のひと 無名人の戦後史』 清武英利 文藝春秋

 著者の名は「清武の乱」で初めて知った。
 10年ほど前、プロ野球読売巨人軍球団代表だった清武英利氏が、読売新聞グループ本社会長兼主筆・読売巨人軍球団会長である渡邉恒雄氏がオーナーや球団代表・GMである自分の頭越しに、あらかじめ球団が決定し承認したコーチ人事を覆したことに対して、重大なコンプライアンス違反であると告発したものだった。一週間後、清武氏は渡邉恒雄氏への告発会見などにより球界を混乱させたことを理由として、読売巨人軍の一切の役職から解任された。
 そんな同氏がこういう人々の声を文字にするのか、無名人の戦後史を書くのかと思い、購入した。
 月刊「文藝春秋」に24回にわたって連載され、そこから18回分を選び、加筆・修正されているとのことである。

 すべてのひとに非凡な歴史がある。

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