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4/19/23 結局、あり方が人の心をうつ、それは結果であり目的ではないのだが、大谷選手はホームランを打った

おもむろに再開した途端に、いきなり1日あいてしまいました。ここで、過剰に反応するとまた、中断してしまうので、ぬるっと投稿を続けて行きます。年増の強さを発揮したい場面です。

一昨日、ヤンキースタジアムで大谷選手の試合を観戦してきました。全く野球に詳しくないのですが、昨年に続き、2回目の大谷選手の出場する試合の観戦です。

アメリカに住んでいたら、大谷選手の試合を見る機会は沢山あると思われるのですが、ニューヨークでは年間通して2回くらいしか、彼の所属しているエンジェルがやってきてくれないので、一昨日も貴重な1戦でした。

スタジアムについて、音やら照明やら、食べ物やら球場のあれこれにに気を取られつつも、ネクストバッターサークルで大きく素振りをする大谷選手の様子にホームランのような豪快なスウィングだなぁと思ったら、1回表、2番バッターで打席に立った大谷選手は、気負いもなくあっさりとホームランを放ちました。試合開始数分のことで、観客もやや呆然、反応も薄め。本人のアピールも控えめで、こんなにさり気ないホームランを観たのは初めてでした。ホームランも彼にとっては完全に通常運転の一部、通過点になっているのだなぁと思いました。

2打席目は三振、3打席目はキャッチャーの打撃妨害?で1塁へ。1塁にいる大谷選手に注目しつづけていると、騒々しい彼のスタジアムの中で、彼の周りだけ膜が張られているように静寂が漂っていて、遠目にも集中しているのが伝わってきました。何も予期せずにその様子を見ていたら、まさかの盗塁のためのスタート!

この3連戦では登板しないとはいえ、大谷選手はピッチャーで、ホームランも打っている、この時点でエンジェルスが2点リード、彼に盗塁を期待していた人がいるのか???野球に詳しくない私にはわからないのですが、明らかに走る気のない選手も多々見たことのある自分にとってはかなりの驚きでした。

これで充分ということはなく、チャンスがあれば行く!という大谷選手のシンプルな姿勢に、身が引き締まるを通り越して、自分はこれで良いのか?という気持ちにまでなってしまいそうなほどの純度の高いプレイに、スタジアムに来られたことを感謝しました。

無事に2塁の盗塁を成功させた大谷選手は、ヤンキースの守備を確認のうえ、さらに3塁まで進みます。その後、味方チームのヒットで、1回のホームランと併せて2回目のホームベースを踏み、1点を追加しました。

この日は気温10度と4月後半にしては寒目の夜だったので、5回辺りで、駅が混雑する前に帰宅しようと思っていたのですが、大谷選手のこのこのプレイを見て、次の打席まで残ろうとダウンのフードを被り直しました。

そんな日本人観客は沢山いたと思います。
そんな観客たちは彼の最後の打席で野球以上のものを目撃することになるのです。

あの日の第4打席、大谷選手は打ち上げた球をヤンキースの守備に取られ、走っていった1塁からゆったりとした小走り?でベンチに戻る際に、流れるような自然な動作でグラウンドに落ちていた、観客が投げ込んだナプキンを自分のポケットに入れました。スマフォで動画を撮っていて、え!!と思って、思わず肉眼で確認しため、肝心なところが録画できなかったのが、悔やまれますが、見られて良かった。

息するように出来ることという言葉を聞きますが、まさに、その通り、全く思考を挟んでいないのがわかるような、完全に身についている自然な動作でした。

果たして、自分が選手としてあの場でプレイをしていたら、出来るだろうか?そもそも、グラウンドにゴミがあることが目に入るだろうか。

どんな説明よりも、行動よりも、その人の在り方が人に影響を与えると思っていたことの確信がさらに深まりました。もっとも、彼の場合は出している結果も圧倒的なのですが。

そして、大谷選手自身は人の心をうつとか、人からの評価?とか気にしていない、ひたすら自分の目指す野球を追求しているだけなのだろうということが、あの1塁にいたときの静かな集中から伝わってきました。

これから何をするときはあのシーンを思い出すようにしたい。

このことを暑苦しく、LINEで友達に語ったところ、大谷選手が高校時代に書いた曼荼羅チャート(初めて知った!)にゴミ拾いは書かれているよ、と画像を送ってくれました。

それによると、大谷選手はドラフト1位指名 8球団を達成するために必要な要素8つに、体づくり、コントロール、キレ、メンタル、スピード160km、人間性、運、変化球を上げている。そのうちの運の中の8つの行動の一つにごみ拾いが書かれていました!す、すごい!

大谷選手には将来ぜひ、教育に携わって欲しいと思わずにいられません。






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