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ホームベーカリーで全粒粉研究⑦

ネットに落ちているレシピを見ていると、7時間かかる天然酵母コースとは対照的に、早焼きで焼くレシピがたくさんあるのを不思議に思っていました。
ゆっくり焼いた方が美味しいんじゃないの?早焼きで本当に上手くいくの?と思っていたのですが、どうも天然酵母コースがうまく焼ける理由のひとつに、生地こねの際のモーターの発熱が寝かし時間の間に冷めるのがあるようなのです。生地の温度がポイントなので、冷蔵庫で冷やしておいた粉で温度が上がらないうちに早焼きで焼いてしまえばOKということなんですね。試しに個包装の小麦粉を冷蔵庫に入れておいたものを使ってみます。

焼き色「淡」でやってみましたが、かなり薄い焼き上がりになりました。

通常の早焼きレシピだとイーストが4g以上入っているものが多いのですが、3gで十分焼けるというのを見たので赤サフはいつもの量にしてみました。小ぶりですがそれなりに膨らみます。

右下のほうちょっと生地が詰まってて膨らみきってない感じがしますが、全体的に気泡が少なくしっとり感のある仕上がりになりました。少しだけザラっとした舌触りがしますが、トーストして何か塗って食べる分には気にならない範囲だと思います。パン屋さんみたいな美味しいパン!という感じではないのですが、皮の主張がなくて意外に食べやすいです。その辺で売ってる市販のパンに近い。

イースト量を増やさなかったのもありもっと盛大に失敗するのかなと思いましたが、まずまずの仕上がりになりました。これから室温が上がる季節、過発酵で失敗する確率が上がってきますが、真夏など上手く焼けなくなったときに早焼きで夜焼いておいて翌朝食べるサイクルにしてもいいかなと思っています。あとは早焼きだと腐敗リスクが減るので、水分を牛乳に換えたり野菜を入れたりなんかも面白そうです。

全粒粉や天然酵母のコースがあるホームベーカリーはやはり型落ちでも新品で2万円オーバーになってしまうので、ひとまず4桁円で手に入るお手軽機種の早焼きコースを試してみるのはアリだと思います。もっと課金して美味いパンが食べたい気分になったときには売っ払って上位機種購入の資金にできますしね。

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