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お話づくりの魔法使いは、愛情深い人たちだった〜リレー小説「ノモリクヲミカ」執筆の裏側〜

娘の葵さんが、この度

拝啓あんこぼーろさん、

闇夜のカラスさん

と、リレー小説を執筆させていただいた。

きっかけは、おふたりが、イシノアサミさんのイラストをもとに書かれた、
小説「夢見る猫は、しっぽで笑う。」を葵さんが読んで大感激したこと。

「私も、一緒にリレー小説書いてみたい!」と言い出して、おふたりにコメント欄でお願い。
こころよく承諾していただいた。これが一昨年の秋のこと。
葵さんは高校受験の数ヶ月前。ラストスパート中に、先の楽しみができたことは、大きな心の支えになっただろう。


去年の春、晴れて高校に合格した春休みから、おふたりとの打ち合わせが始まった。

葵さんは学校が始まれば、テストや学校行事もあり、時間がなくなれば気持ちに余裕がなくなった時期もあっただろう。

彼女の執筆がなかなか進まなくても、おふたりには、物語が動くのをゆったりと待っていただいた。noteはもちろん、大人としての社会生活にいそがしい中、待ち続けるのは並大抵のことではない。


おふたりの、葵さんへの接し方は、本当にこまやかで、どんな時もあたたかくねばり強くて。それでいて子ども扱いではなく、対等の仲間として接してもらっていた。
きっと、こんな愛情でもって、執筆される小説と登場人物たちに接しているから、読んでいて気持ちよい、心に触れる物語が出来るのだ。

高校生の葵さんの物語を紡ぐ力も、まだ姿かたちの現れない物語が、確実に存在し、文字になっていくことも、いつも信じ続けていた。

魔法使いが何もない空間を指差して、「ここに橋がある」と言った途端、橋は現れて、その後はまるで最初から当然にあったようにしか思えないような、物語が生まれる瞬間。

そんな奇跡の一瞬と、おふたりの愛情深さを、作者の家族として、こっそりとのぞかせていただいた、しあわせな時間だった。

小説「ノモリクヲミカ」、全6話です。

第1話

第2話

第3話

第4話

第5話


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