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思い入れの深い、米粉マフィン

わたしの料理教室でとっても大人気の「米粉マフィンレッスン」

イベントに出店した時に販売すると
1日に300個売れたりする。

わたしの子どもの友達に小麦と卵のアレルギーの子がいて、
何かを食べる時、後ろに書いてある食品表示を見て
確認している姿がかわいそうで、ずっと心に残っていた。

その子の願いは「みんなと同じおやつを食べたい」ということだった。

わたしの子どももアトピーがあったりしたので、いろんなことが重なった。

この米粉マフィンは
白砂糖、小麦粉、卵、乳製品、バター不使用。

小麦粉や卵のアレルギーがあっても、安心して食べられるおやつ。


ある時、アレルギーのお子さまを持つお母さまがイベントの時買いに来てくれた。
はじめは食べさせるまでとっても不安だったそう。

本当に小麦粉入ってないの?
見た目あんまり変わんないし、ちょっとは卵とかも入ってんじゃないの?

「いいえ、100%米粉だし、卵不使用です♪」

自信たっぷりに言うわたしを見て、やっと信じてくれて、2個買って行った。

イベント2日目、そのお母さまは、また来てくれた。
なんだか、とっても嬉しそう。

「子供が、本当に喜んで食べてくれて!一瞬でなくなったんです!」
「みんなと同じ形をしているようなおやつが食べられるなんて、夢みたいだって!」

涙ぐみながら喜んでくれるお母さまの姿を見て、
わたしもうるうるしてしまった。

そして、この日も米粉マフィンを嬉しそうに買って行ってくれた。

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米粉マフィン1つで、
人生が大きく変わったり、心から嬉しい気持ちになったりする。

あのお子さまの喜びは、本当に救われた気持ちになったと思うと
米粉マフィンを作ってよかったと、ひしひしと実感する。

みんなと同じものが食べられない気持ち

それは、実際そうなった人しかわからない。
いかに辛くて寂しい思いになるか。

理不尽に制限される毎日が、どれだけ悲しいことか。


わたしの子どもの友達が口癖のように言っていた、

「どうせわたしは食べられないから」

まだ小さいのに、「どうせ」という言葉で
みんなが平気で食べている、目の前にある美味しくて可愛くてカラフルなおやつを諦めなければならない。

大人ですら、おやつを我慢するのって大変なことなのに。

そんな悲しいことが少しでも和らげるものを作りたいと思い
米粉マフィンを作った。

わたしの作るおやつは、全部、小麦粉、卵は不使用。

中には、なんでわざわざ難しいことをするのか?という人もいる。

でも、わたしの作るおやつにはそんな背景からの信念があるし、
小麦粉や卵を使わないからといって難しいこともない。


いつしか、この米粉マフィンから、たくさんの笑顔が生まれるようになった。

そして、わたしの料理教室で単発レッスンの中では、ダントツの人気レッスンとなった。

たくさんの方が、この米粉マフィンをきっかけに幸せな気持ちになってくれる。

「家族に作ったら喜んでくれました!」
「アレルギーでもこんなおやつが食べられるなんて感動!」
「わたしでも簡単に米粉のおやつが作れるようになった」
「プレゼントをしたらとっても喜んでくれた」
「食べるとなんだか幸せな気持ちになります」
「体に優しいおやつが作れるって本当に素敵なこと!」

みなさまのお声をいただきながら、この米粉マフィンの存在意義が心から分かったような気がして、本当に嬉しい。

わたしの料理教室には、ひとつひとつエピソードがあったり、思い入れがあったり。

料理と人を想いを繋いで、どんどん幸せスパイラルになっていく、そんな料理教室。

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