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【詩】透明パネル

透明パネル

最初の頃の戸惑いは消え
いつしか慣れていった
透明なパネルが人との間に置かれることに

パネル越しの言葉たちは時折
相手の心に響くのを躊躇うように隔たり 
もどかしさの残像は
気が遠くなるほどいつまでも纏わりついた

あれから数年
パネルがなくてもいい日常が戻って来た
私たちは自由を取り戻せただろうか
見えない壁はどこかに消えてくれただろうか

私たちは
愛で乗り越えてきた
だから
今度もきっとできる


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