【ホーチミン旅行記】平和と友好のシンボル～「東洋のパリ」を訪ねて

先月、家族でベトナムのホーチミン（旧称：サイゴン）旅行に行ってきました。ベトナム南部に位置し古くからベトナム経済の中心として栄えてきた東南アジア有数の世界都市です。今回はホーチミン市街に加えメコンデルタへも足を延ばし、ベトナム戦争遺跡のクチトンネルも訪ねました。この教会は市街の北西部に位置し、ローマ風建築様式で色鮮やかなピンク色が印象的なタンディン教会です。ステンドグラスのある回廊も見どころで人気のスポットとなっています。教会の裏手には、貧しい人々を迎え入れるための病院も隣接されています。

パリのノートルダム寺院をモデルに建造されたサイゴンノートルダム大聖堂（サイゴン大教会/サイゴン聖母大聖堂）です。目抜き通りであるドンコイ通り（ベトナムのシャンゼリゼと呼ばれている）の一番北西に位置しています。ネオロマネスク様式の建造物でカトリック教徒の活発な礼拝堂となっています。一部工事中でしたが賑やかな南部の都市建築と宗教の象徴となっており際立った姿が映えていました。

大聖堂の向かいにあるサイゴン中央郵便局です。ホーチミン市1区にある郵便局で1891年に当時のフランス領インドシナの郵便電信施設として完成しました。鉄骨設計はギュスターヴ・エッフェルが手がけ、パリのオルセー美術館をモデルにしたといわれています。コロニアルスタイルの観光名所としても有名ですが、現在でも通常の郵便通信業務を行っていますので、その場で絵葉書を買って書き奥のカウンターからそのまま発送することもでき素敵な記念になります。

サイゴン中央郵便局前の公園です。

ビテクスコタワーはホーチミン経済の象徴的ビルでホーチミンで2番目の高さを誇る63階建ての超高層ビルです。とても魅力的で特徴的なビルの形はベトナムの国花「蓮」を設計しており、49階の展望台「サイゴンスカイデッキ」からは、サイゴン川越しのホーチミン全景が一望でき絶景でした。

統一会堂は、南ベトナム政府の大統領官邸だった建物で、サイゴン陥落の現場となった場所です。

統一会堂の建物最上階から見た景色です。統一会堂は現在、南ベトナム大統領府当時のままで保存され、事実上の博物館として一般公開されているほか、一部の部屋は国際会議などで使用されています。

敷地内に展示されているロシア（当時ソ連）製の戦車です。サイゴン陥落当時フェンスを乗り越えた戦車が戦争終結の象徴として何台も敷地内で展示されています。ショッキングでした。

統一会堂内の部屋のうちのひとつです。様々な出来事があった部屋と家具がそのまま残され展示されており歴史の証人のような建物だと感じました。

優雅なコロニアル建築のホーチミン人民委員会庁舎前の広場です。ベトナム国民の父として親しまれるホーチミン氏の誕生百周年を祝して1990年に建物正面前の公園にブロンズ像が設置されました。夜間はライトアップされます。ホーチミン氏は、各民族の平和・友好・団結の思想を掲げていました。平和は人類の利益であり、世界の平和を維持することは自国の利益を維持することを意味するとされていました。

フランス統治時代の影響が残る街並みは「東洋のパリ」とも呼ばれていました。

フランス統治時代の影響が残る街並みと高層ビル群です。

ベトナムは美味しいコーヒーの産地なだけあって街中の至る所にオシャレなカフェがありました。コーヒーにコンデンスミルクを入れる飲み方も一般的で新鮮でした。

ホーチミン最大級の有名なナイトマーケット、ベンタイン市場です。食材、衣類、靴、日用品、アクセサリーからお土産物まで様々な品が揃っています。

おしゃれでかわいいお店もたくさんあり活気溢れる市場でワクワクしました。

バイク渋滞やスラムでも知られています。

１１世紀ごろから行われてきたベトナム文化として話題の水上人形劇を見に行きました。民話や伝説がモチーフ物語がの上演されており全てベトナム語で詳細な内容は分かりませんでしたが伝統技術の素晴らしさは一見の価値があると感じました。

市街には近代的で魅力的なショッピングモールが立ち並んでいましたがその中に日本の高島屋もありました。

ホーチミン市から車で２時間ほどのクチトンネルとメコンデルタに行ってきました。クチトンネルはベトナム戦争遺跡で、アメリカ軍が攻略できなかった秘密基地跡です。地下トンネルは全長200kmにも及び、ベトナム戦争中の兵士たちは狭いトンネル内に身を潜めて暮らしていたそうです。ジャングルの中で当時の様子が再現された模型や様々な罠や戦車や銃などを見て、より戦争の悲惨さを感じました。実際に狭いトンネルに入ることもでき、当時の過酷な状況を肌で感じた体験は衝撃的でした。今も地球上で悲しい戦争が起きている事実に胸が痛みました。