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【詩】ちょうどいい

ちょうどいい

虹を見上げたら
見えない未来に向かい
ただ夢中で思い切り
手を伸ばしていた日々がよみがえった
あの頃思い描いた彼方は

少し泣きたいくらいがちょうどいい
慈しむ心を噛み締めることができるから

少し寂しいくらいがちょうどいい
小さな優しさに気づいて感謝できるから

少し物足りないくらいがちょうどいい
次への希望で夢が溢れるから

少し あと少し
一緒にいたいと思うくらいがちょうどいい
どんなに愛おしいか
切ないほど分かるから 

あの頃の虹の向こうに
何があっただろう
今以上の幸せは きっと
どこにもない


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