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赤ちゃんも母ちゃんも10ヶ月


赤ちゃん10ヶ月記念!この前生まれたばかりだと思っていたのにもう一人ですくっと立ったり、つたい歩きをしたり、車いすで難病の母を楽々超えている赤ちゃん。やんちゃだけど、とっても可愛いその姿に毎日癒される・・・
そんな日々を忘れないように綴ってみようと思う。


赤ちゃんと平和な毎日


赤ちゃんが産まれるまで、毎日フル回転で生きていた私。平日は仕事に、平日仕事後と土日は障害の啓発活動で講演や歌に、休む暇もなく全国を飛び回っていた。

そんな日々がもはや懐かしい。

赤ちゃんとの毎日はミルクにおむつ替えにお散歩にお昼寝にとってもゆったり流れる。あれだけびっしりで時には分刻みで記入していたスケジュール帳も、今や真っ白で、赤ちゃんのペースで毎日が進んでいく。
まだそのペースにちょっと慣れずに、出かけるのが好きな私はついついお出かけしたいなーとも時々思ってしまう。
でも不思議と赤ちゃんとは離れ離れでお出かけをしたりすると、そわそわしてしまい、「今赤ちゃんは何してるの?」と夫に連絡して、楽しいはずのその場でも心ここにあらず、早く帰って赤ちゃんに会いたいと思ってしまうから不思議だ。
かといって赤ちゃんのお世話が十分一人でできるかと言われたら全くそうではなく、最近は大きくなった赤ちゃんのおむつ替えすら手伝うことも難しくなってしまってはいるのに、それでも母心。赤ちゃんの側にいたいと思うし、今一体赤ちゃんはどこでどんな表情をしているのか、ただただ気になるのだった。

それでもやっぱり育児ができなくて落ち込む

お母さんになって10ヶ月が経ち、だいぶ育児には慣れてきたはず。
でも赤ちゃんはどんどん成長して、今までできていた育児参加が十分できなくなってきた場面も多くなったりもしている。
例えば、ハイハイを高速でしたり、立ったり、つたい歩きをしたりと、床での生活が主になった赤ちゃんと私は物理的に距離がある。
床と車いすを一人では自由に行き来できない私は、赤ちゃんとずっとそばにいたくても、床にいる赤ちゃんを車椅子の上から見守るしか関わり方ができないのが歯痒い。
だっこが大好きで、眠い時は特にだっこ抱っこと手を出してせがむようになってきた赤ちゃんを抱き上げることもできないから、ぎゅっと抱きしめてあげられる時間はどのお母さんよりも少ない。
私のだっこは誰かに膝の上に赤ちゃんを乗せてもらって、やっとできる。
でももうじっとしていられないやんちゃぶりを発揮する赤ちゃんだから、私の膝の上だっこなんて1分も持たずに終わってしまう。

今まではベビーベッドでしていたおむつ替えも、もうベビーベッドに収まらないサイズになったので床でおむつ替えをするように。赤ちゃんのうんちが漏れて、夫や母がてんやわんや忙しそうにしていても、悲しいことにただ見ているだけが多い。

赤ちゃんが生まれたての頃から唯一誰にも取って代われなかったおっぱいをあげることも、残念ながら6ヶ月になる頃に赤ちゃんは卒業してしまった。

今年の1月までは誰にも取って代われないお母さんだったはずなのに、今やお母さんの私には一体何ができるんだろう。他のお母さんらしいことができないのも、育児を手伝ってくれる人が育児してくれるのを見守るのも、他の人に赤ちゃんが懐いていくのも見ているととっても悲しくなってしまった・・・

産後うつのぶり返し

そんな落ち込む出来事が続いていたからか、6ヶ月ごろから良くなってきていた産後うつがまたぶり返すようになった。
特に冬になり、病気の進行もあり、寝ている時に自分の体が動かないと思った時に、過呼吸になってパニック状態にもなってしまった。産後も10ヶ月経つし、そろそろ薬も飲まなくていいかなと思い自己判断で薬をやめかけた頃のちょうど症状の悪化・・・
本当に産後うつ、恐るべし・・・
前回の記事でも書いたけど、本当に侮ってはいけないし、産後の体は十分ケアして、無理しちゃいけないものだなーと改めて感じた出来事でした。

胎内記憶の第一人者、池川先生からかけてもらった言葉

そんな最中に出会ったのが、胎内記憶の第一人者池川明先生。池川先生とは妊娠中、オンラインではお話ししたことがあったのだけど、出産してからイベントで共演することがあり、産後初めてお会いしてお話させていただいた。
そしてイベントの中で先生との対談で出てきた言葉は・・・
「お母さんは不完全な方がいいんです。赤ちゃんはそんなお母さんの元に生まれたいと思ってやってくるんですよ。」

実は妊娠中、池川先生はお腹の赤ちゃんとの対話の仕方を教えてくださって、お腹の赤ちゃんに、「あなたは何のために生まれてくるの?」と聞いてみた事があった。その時に、「お母さんを助けるために生まれてくるんだよ」と赤ちゃんが教えてくれて、私は信じられないその答えに号泣していた。

赤ちゃんが教えてくれた言葉、それから池川先生の言葉にホッとした気持ちになり、少し安堵の気持ちが芽生える。

「私の元に生まれてきてくれた赤ちゃんは本当に世界一可愛くて
私や周りの人を助けてくれようとしている世界一優しい子なのかもしれない。」

最近、赤ちゃんはどんどん大きくなって、できることが増えて、車椅子に乗った私の足にしっかりしがみついてくれたり、床に座っていると赤ちゃんからぎゅっと抱きついてくれることもあったりと、嬉しいことも増えてきた10ヶ月目。
まだまだこの先も悲しく思ったりすることもあるだろうし、まだ私なりの育児は模索中で、答えなんて見えないけど、ありのままの自分で、赤ちゃんと一緒に幸せだなと思える時間と少しでも重ねていきたいと思います。

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