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すれ違う知らない人達。

いつも道を歩いていると思う。すれ違う人達を、私は知らない。もしかして知っている人ともすれ違っているかもしれない。もしかしてすれ違った人と知り合うかもしれない。なぜ?人は出会うのか?互いにすれ違って気にもかけなかったのに、ある日何かの偶然か必然か出会う。

そして、互いの情報を交換して、意気投合したり、支えてあたっり、言い合いになったり。関係が永遠に続くこともあるが、何かのきっかけに続かないこともある。そしてまた道ですれ違っても、知らない関係になるか、知っていても見なかったフリをしたりする。人々が行き交う街には、いろいろな出会いの形があったはず。

仕事場でもマスクをしていると、スッタフの表情もお客様の表情も分からない。怒っているのか?楽しんでいるのか?顔の半分以上を覆い隠してしまうマスクが、私達の生活必需品になった。すれ違う人にもっと無関心になってしまう。出会いも希薄になってしまうのか。

10年以上前、ある人が言った。これから地上波の出会いはなくなる。すべてデジタルになってくると。あの人は合っていたのだ。まさに、今すべてがデジタルな出会いにシフトしていっている。すれ違う人にも会えなくなっている。

もし、また人と人がすれ違う街が戻ってきたら、下を向いて歩かずに、しっかり前を向いて、すれ違う人達と出会おう。アナログな出会いが恋しい今である。

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