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うたうこと(2)

何で自分はうたうことが得意になれないのか考えてた時に、ふと思い出した2つのことのうちの1つ。

歌に関して母親に今まで褒められたことがない。

オペラの舞台に初めて立ったのが小学1年の頃。
母が所属していたオペラ団体の公演で、もちろん母も出演していて。
母は、いつも稽古の時や本番の時は私を同じ舞台人として対等に接してくれていたし、そういう部分を我が親ながら“プロだなぁ”と、ちょっと誇らしく思っていた。
だから多分、そういう時間には私も母に甘えたりはしなかったと思う。

ジュニアコーラスの定期演奏会の中でやった「眠りの森の美女」で初めて主役に選ばれた時、母はコーラスの指導や指揮をしてくれた。
稽古が終わって「どうだった?」と聞くと必ず的確なアドバイス(ダメ出しともいう笑)をくれて、その度に「よし、次は頑張ろう!」と思ったものだった。
そして、本番。
緊張の中何とか頑張って歌い、意気揚々と母のもとへ行った私にかけられた言葉は、やっぱりアドバイスだった。

まだ小さく素直だった(笑)私は、「次の舞台はもっとしっかり頑張ろう!」と心に決め、ひたすら頑張った。

あの頃は気がつかなかったけど。

やっぱり、母に褒めてもらいたかった。

もちろんアドバイスもダメ出しも嬉しかったし、ちゃんと見てなければそれもないのだから、母はしっかり見てくれてたと思う。

でも、あの時一番ほしかった言葉は、

「よかったよ!よく頑張ったね」

のひとことだったんだと思う。

母は舞台の第一線から退いたものの、後進の指導として今も私の所属しているオペラ団体にいる。
いまだに一緒に舞台を作ったりしているのだが、やっぱり褒めてくれない(笑)
まだまだ母からみたら下手くそなんだろう。。

それでもやっぱり舞台に立って人前で歌うことは大好きで、まだまだこの頃はうたうことが苦手ではなかった。

ふと思い出したことのもう一つは高校に入ってから。

長くなったから、このつづきは(3)で。

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