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我が家にサンタがやってきた


リンリンリン。鈴の音は、しなかったよね。

トナカイは見えなかったよね。

我が家に一度だけ。

たった一度だけ。

テレビを見ていた子供達が振り返ると、サンタクロースがやってきました。

いつもは寝ている時にそーっとくるのにね。

今日は、そのお話。


私の憧れお姉さん、川ノ森千都子さんのアドベントカレンダーに参加しています。

よろしかったらお付き合いください。


***


長男が4年生、次男が1年生、三男は3歳。


クリスマスイブのその夜、子供達は夕ご飯を

済ませて、2階でテレビを見ていました。

クリスマスのケーキを食べたり、

チキンを食べたり。

少しウキウキする夕食を食べて、テレビを見ていました。


パパがなんでもないのにビデオを回したり


ママがいそいそと携帯をいじっていることに

若干違和感はあったかも。


サンタクロースはチャイムも鳴らさずに


玄関からゆっくり階段を上がってきました。


子供達の背中に メリークリスマス!と声を


かけると持っていた袋から、小さな箱を長男に


手渡しました。続いて次男にも。


子供達のリアクションはどうだったか。


実際にサンタクロースに逢えたら。 


あんなにお願いごとをしていた憧れのあの人。

あんなに夢を託していた幻の人。

にも関わらずですね。

凍りつきました。三男はギャン泣き。

私達はどんなに歓喜に溢れるか?

どんなに感動するか?ワクワクして訪問をお願い

したにも関わらずのこの有り様。

サンタクロースも困惑して、早々にお暇しました。


引き上げた瞬間。子供達は窓に走りました。


トナカイがいない!!

もういない!!どっからきたの!

えっ、空? 隣んちに行った? 前のうち?

えー、早すぎるよー!

ソリがない!!

誰? 誰だよー!!


パパはいる。ママもいる。にいにでもなかったし
(義姉の夫)、Tちゃん(妹の夫)でもないし、
じいもいたし、えーだれ〜?!

サンタ。と私は答えました。

えー!!

まじ、怖い。黙って玄関から入ってくるなんて不法侵入だよ。

長男は凄くまともなことを言いました。

怖すぎるだろ…知らない人がうちに勝手に…

と、暗闇に目を凝らし、窓に張り付き消息を探す次男。

なかなか泣き止まないのに、プレゼントは離さない三男。

カオスでした。

この年、サンタクロースは任天堂DSとポケモンの

カセットを届けてくれたのに。

初めて我が家にゲーム文化をもたらしたにも関わらずに、サンタに出会ったインパクトが強すぎて、若干色褪せぎみでした。


翌年以降。


どうか、僕らが寝てから来てください。


3人は口を揃えてそう言いました。

サンタクロースはその約束を守り、それ以降
我が家には深夜に配達してくれました。

みなさんのところはどうですか?


あのサンタクロースの謎は長いこと子供達の中で


解き明かせない謎として、残りました。


今でもあれは一体誰だ?というので

サンタ。と言っています。


私と夫はサプライズを用意したつもりが、

逆に子供達のリアクションにサプライズでした。

サンタクロースはいない。

ノンノンノン。

我が家の子供達は会ったことがあります。

煙突がないうちには、玄関で靴を揃えて

階段を上がってくることもありますよ。



#川ノ森千都子さん
#クリスマス
#サンタ、いるってよ
#うちのクリスマス

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