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恒例の帰省のお供(本)選定/鹿児島帰省の話

今月12月の中旬にした、鹿児島帰省。

帰省から戻ってすぐに書いた全体の振り返りはこちら↓

読書が習慣になってから、、、ん〜3、4年前くらいからだろうか、帰省の際に本を持って帰るようになった。

読みたい本とは日々出会う。読んだ本に引用されてたり、誰かがお勧めしてたり、本屋さんで目があったり。そして積んでるのも多い。だけど読むのは遅い。なので、読みたい本は常に溢れている。

そんなわけで、帰省前日は一緒に帰るお供の本たち選定するようになった。帰省の期間や予定、ページ数にもよるけれど、まぁ読めてせいぜい4、5冊。

ちゃっちゃっと選んじゃえばいいのだけど、それがそうもいかない。選ぶのに結構時間をかけてしまう。荷造りを途中で放り投げたまま2時間経っていたこともある。

その時の気分とかバランスとか重さとかを考えつつ、選ぶためにページをめくり始めたらしばらく読み込んでいたり。とりあえず決めて後からゆっくり読めばいいのになんか読んじゃうんですよね。ちょっとだけ、ちょっとだけ、と思ってる時の方がかえってのめり込んじゃう、あの感覚はなんなのでしょうか?テスト前で勉強しなきゃならないのに掃除がしたくなっちゃう感覚、、、ってことは現実逃避?、、、荷造りからの逃避なのかしら。

そんなこんなで、今回も1時間半くらいかけて選んだのがこちらの方達です。

人文学系の本ばかり6冊になりました。5冊は文庫とはいえ、本6冊はかなり重い!ただでさえ荷物多いのに!

選んだ5冊
①アリストテレス「二コマコス倫理学 上」
②アリストテレス「二コマコス倫理学 下」
③ルソー「社会契約論」
④トーマス・トウェイツ「ゼロからトースターを作ってみた」
⑤トーマス・トウェイツ「人間をお休みしてヤギになってみた結果」
⑥ダニエル・L・エヴェレット「ピダハン」

そして、、、、結果読み終わったのは2冊!半分読んだのが1冊。残り3冊は手付かず!笑

まぁそんなもんです。帰省から戻り、表紙すら開かないまま関西と鹿児島を往復した本を荷戻しする時、あぁあの選定作業はなんだったんだと思わんこともないですが、読む本がないという状況は落ち着かないので、読みきれなかったくらいでちょうどいいのです。

でも、読んだ3冊④⑤⑥はどれも当たりでした。

特に⑤「人間をお休みしてヤギになってみた結果」と⑥「ピダハン」はgoodでした。正確にいうとピダハンはまだ読みかけですが。

詳しくはまた別記事で書きますので簡単に紹介だけ。

⑤「人間をお休みしてヤギになってみた結果」
何度も声を出して笑いました。ちょっと人間生活に疲れたトーマス氏が、本気でヤギになってみようとした記録です。今は?って思ったと思うんですけど、文字の通りです。トーマス氏インテリなんですよ、知識が豊富で行動力も抜群。そんな彼が才能を余すところなく全力投球して目指すゴールがヤギになること!周囲の人たちをやや困惑させながらも情熱で口説き落としていくストーリーは面白いし、文章が上手い。語り口が軽妙で、やってること自体は社会派なんだけど、ちょっ間抜けでとても笑えて、勉強にもなる。

少し逸れますが、これを読んでたら中学生の時に柳田理科雄さんの「空想科学読本」を読んだ時に笑い転げたことを思い出しました。インテリの人がクソ真面目にふざけてる感じ、昔から大好きです。

⑥「ピダハン」
これはキリスト教の伝道師であり言語学者のアメリカ人エヴェレット氏が、布教と言語研究の為にブラジルのアマゾンの奥地に住むピダハンという民族と一緒に暮らしたことが書かれています。言語学的な言及もあり、小難しい部分もありますが、それでもとっても面白い!ピダハンたちのありように接すると、今の自分の”当たり前”がぐらぐら揺らぎました。読みかけを持って帰って、鹿児島で少し読んで、今現在まだ読み終わっていませんが笑、それでも私的今年ナンバーワンブックです。うん、早く読了しよう。って今年あと5日しかないじゃないか。。。



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