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【前編】さて2024はどうするか/花仕事の話

年末ということで、ちょっと長くなりますが、花仕事について、これまでのことやこれからのことについて書いてみたいと思います。


難を転じる南天

サムネは南天です。南天は、音が難転と同じという由来から「難を転じて福となす」縁起物とされています。年末の花市場では、松や千両や梅と並んで南天もたくさん並びます。毎年見かけるのですが、フリーになってからはあまり仕入れたことがありませんでした。久しぶりにまじまじと見てみると、明るい鮮やかな赤色の実に、深い緑の艶やかな葉がなんとも綺麗。

南天

その他、ご依頼いただいたので梅や蝋梅、水仙も仕入れました。

冬至梅と水仙

今年の花仕事納め

アレンジのスタイルやオアシスとの相性などの理由から、私は和花を扱うことは少ないのですが、花自体はとても好きです。梅の枝のしなやかさ、綻んでゆく蕾、水仙の透き通るような香り。あぁ素敵。なので今回はご依頼いただいていい機会になりました。

そのご依頼分のお花を昨日大阪へ送り出したのですが、夕方、無事にお客さまの元に届いたそうでお礼の電話をいただいてホッと胸を撫で下ろしました。今年最後の花仕事が終わりました。

枝物があるので縦長です。カーシェアでヤマトさんの営業所に持ち込みました。


もはや依頼がくるのが奇跡

なんとかかんとか細々とではありますが、今年も花の仕事ができました。実店舗もなけりゃ、SNSのフォロワーもほとんどいない私です。数多ある花屋の中から、そんな私にご依頼下さる方がいるなんて、もうほんとに言葉になりません。

これまでのこと

2017年10月に個人事業主としてスタートしました。花の仕事を志した時から、いつか自分でやりたいとは思っていましたが、準備をする余力もないまま、資金も伝手も何にもないままはじめました。

以前に勤めた花屋で心身ともに限界で辞めるより他なく、かといってまた別の花屋で働きたいとも思えず、でも花の仕事はしたい。そんな状況だったので、まぁなら計画性皆無にも程があるけど、やってみるかと。花屋は自由業の部類なので、開業するにあたって特に決まりがないんですよね。資格もいらないし、設備も必要ない。なので何にもないけど、始められるならはじめてみようと。

6年半経過した今

6年半という年月

そんなスタートから6年半。6年半てそれなりの年月だ。小学生が中学生になっちゃう年月。私は小学校に入る時「あぁこれから6年間もあるのか、、、はてしなく長い、、、」と子供ながら6年という歳月に途方もなさを感じたのを今でもはっきりと覚えています。35歳になった今でも6年って短くはないけど、当時6歳の私にとってはめちゃくちゃ長い年月だったのも当然だ。だって生きてきた時間と同じなのだから。

花の仕事はどうか?と聞かれれば、芳しくない、停滞しているというのが正直なところです。

当初は花一本で食べていけるようになれることを目指して、アルバイトしながら歩き始めたのですが、状況は今も変わらず。売り上げも変わらず。でも6年ぶんの年はとりました。春が来れば35歳になる。とりあえず、とりあえず、なんとか、、、と一年一年歩んできたけども、35という数字が射程圏内に入ってきて輪郭がはっきりと見えてきた昨年あたりから、このままでは良くないなぁという思いが巡るようになってきました。

思い悩んで占いへ

今年の初めは結構思い悩んで、京都まで占いに行ったくらいです。結局占いはカウンセリングみたいな感じでたくさん話を聞いてもらってスッキリし、そして後半はアニメと本の話で盛り上がってあ〜楽しかった〜🎵と終わったのですが。あ、占いついでに思い出したことが。後から判明したのですが、フリーをスタートした2017年って四柱推命では私は大殺界にあたる年でした。しかも10月は大殺界月。つまり大殺界中の大殺界ではじめてしまったわけですね。。。。

12月のゆる定期便でお送りしたお正月飾り

詰まるところ2023年は延命措置な一年でした

話を戻しまして、そんな感じで昨年は決意が定まらぬまま、思いは揺れながら1年を過ごしたのでした。そしてあと数年同じような状況を継続させることは可能だと思う。だけどそれは延命措置でしかないとも思います。このまま、また一年一年と歳を重ねて40歳になってる自分を想像すると、うん、ないな!と思うのです。じゃぁ花の仕事辞めるか?と何度も自分に尋ねてみましたが、なかなか決心がつきません。

これからのこと

分かっていることは

なんもないから始まって、細々とはいえ6年半やったんだという満足感もあるし、同時に当初夢に思い描いたことの何もできなかったという虚無感もあります。

一年が終わる今、「花の仕事終わりにするか?」という今年毎日考えことををまた自分に問いかけてみましたが、やっぱり首を縦に振らない自分がいます。つまりはまだ未練があるのでしょう。何がどう未練なのか自分ではわかりません。ただはっきりと確信してるのは、このまま同じ一年を過ごしたくはないし、同じやり方ではいけないということ。


書き疲れてきました。そして更に倍くらいになりそうです。2つに分けます。ここまでを前編とし、続きはまた明日の後編で。


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