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いかにして、Daft Punkはフランスの国民的スターになったのか!

Salut! Ayakoさん!
昨夜、ベッドに入って、寝る前にチラッとインスタを見たら、ずらっと
Séparation des Daft Punk のニュースが!びっくりして、パリの音楽関係の友だちや一緒に仕事してるディレクターたちに一報を入れ、そのまま寝てしまったんだけど、朝起きたら、なんで、寝てしまったのか後悔。Radio Novaでは緊急特集で貴重なインタビューやライブ音源を流していて、聞き逃してしまった・・・。さすが、フランス、こう言う動きは早い!

Daft Punkの音楽性は私が言うまでもなく、音源はどこでも聴けるので、ここでは、いかにフランス人にとって、ダフトが国民的人気だったのかについて綴りますね。

まずは今日のリベラシオンの一面!さすがです!

一昨年参加した、ゲイパレードの様子を何気に友だちに見せたら、もうダフトの「One More Time」をフランスの国歌にしても良いんじゃないの?と言われた。確かに!これがかかるとみんなが団結して、より強くなる感じがするんだよね。(この時、ガンガン曲がかかり、踊りまくり)

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団結といえば、14 juillet 、フランス革命記念日、この日は、バスティーユを襲撃した記念日で、国民的な祝日。シャンゼリゼ通りの軍事パレードと夜のエッフェル塔の花火で毎年大盛り上がりだし、TV中継もされるので、国民がみんな見る一大イベントだけど、2017年のパレードでは、ダフトの曲が使われているんです。(クリックして見てね。マクロンに比べて、トランプのつまらなそうな顔よ!)こう言う公共の場や式典で彼らの曲を使うことで、老若男女からもどんどん愛されるようになった。

私のカメラロールを探っていたら、パリで撮ったこんなストリートアートも発見。身近な存在なのね。

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私にとって、フレンチエレクトロは、ど真ん中だったし、1990年以降の勢いや、新しいものをどんどん生み出すパワーがとてもおもしろかった。この時代を知るのにおすすめなのが、90年代のフレンチ・エレクトロ・シーンについて描いた映画『EDEN エデン』。ダフト・パンクをはじめとする実在のフレンチ・アーティストたちを多く描いた伝記的作品。これを見たらこのシーンが丸わかり!ドキュメンタリーではないんだけど、この中で、ダフト・パンクが“Da Funk”を初めてプレイするシーンがあるんです。それがこれ!

さらに、映画の中では、ダフト・パンクがクラブで門前払いされるシーンもあるんだけど、それも実話だとか。どんなに注目されていても、マスクをかぶっていない素の彼らは、普通の人から見たらわからないもんね。でも、そんな若い時の顔出しのダフト・パンクがこちら!若い!子ども!動画だからクリックして見てね。

今、こんなに世界中が悲しみ、ざわつかせているなんてこんな少年たちは想像もつかなかったことでしょう。

一昨年、パリのフランスのフィルハーモニー・ド・パリで開催されるエレクトロニック・ミュージックの展覧会「From Kraftwerk To Daft Punk」では、
タイトルのようにKraftwerkはじめ、ジャン=ミシェル・ジャール、ジャックやモレキュル、ローラン・ガルニエなどなど有名DJ/プロデューサーたちをフィーチャー。その中で、ダフト・パンクのインスタレーションも展示されていて、とても良い展覧会でした。こう言った施設でこんな立派な展覧会が開催されるなんて、いかに、フランスでエレクトロニック・ミュージックが文化として大切にされているのかがわかる。(写真ボケてる)

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入る前にドキドキしていたら私の目の前でこんな映画のようなシーンが!

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わがまま言えるなら最後にもう一度、LIVEが見たかった。でも、ラストツアーしてお金を稼いだりしない、あくまでもミステリアスなところもダフトの良さ。このエピローグビデオもとても彼ららしい。

彼らは、脈々と続く、ダンスミュージックの歴史を継承しながらも、スタイリッシュな今を提示し続けて来てくれた。フランス人のみならず、全世界の人が踊って、歌えて、楽しくなる曲を生み出すのに本人たちはあくまでもクールで出しゃばらずにいる。そこがまた魅力なんだよね。決して、アメリカのセレブたちのように“金歯”を入れたりもしない。スターになったらチヤホヤされたいのに、そんな素振りも見せずに、昔ながらの音楽が好き、カルチャーが好きと言うオタクさを常に持ち続けて来た。そんな普通のお兄ちゃんな感覚もずっとあったのではないかな。フルフェイスヘルメットを被ると時空を超える!だから、また違った形でひょいと登場して欲しい。音楽は残る。そして伝説になる。同じ時代に生きてこれてよかった。Merci Thomas et Guy-Manuel!




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