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床神について

沖縄県名護市許田にある祈りの森、風

 日本における床の間は中国から渡ってきた床の間と融合した文化でした。掛け軸をかけ礼拝する神聖な場所として作られたのです。現代は茶道によって床の間を装飾するようになり季節の絵や書道の掛け軸をかけるようになっていますが現在でも床の間は神聖な場所なのは変わりなく上座の役割を果たしています。 
 その後、道教の神や三国志の関羽の掛け軸は端午の節句に男の子の健やかな成長を願って飾りました。特に関羽は関帝王(かんてぃんおう)として中国で神格化されました。文武両道に長けた理想の武人像の武神、そして財神として中国で発展した民間信仰となり日本、また琉球に伝わってきました。
 古くから福をもたらし開運の象徴である七福神は全国に七福神めぐりのコースがあるほどの人気の神様で七福神信仰として民間に普及していったのです。家の中で一番神聖な場所、床の間に七福神の掛け軸を飾り奉る事で神が宿りご利益があるとして飾られてきました。
 さて、ここからは、琉球に中国から伝わってきた掛け軸、床の間と神様の信仰の意味と奉り方を伝えていきたいと思います。


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