琉球の風水について(その2)

門中墓(フンシーマチガニ)旧暦二月十五日

 中国の風水では山からエネルギーを流れる風や気を龍と喩え、その龍の陰陽の波動が集まった場所が洞窟であると伝えています。そして風や気に喩えられる龍は風水にとって重要な役割をしています。水を司どる神の使いであり自然崇拝、古神道の中の龍神信仰は神社仏閣ができる以前からある人気の信仰でした。それは海や湖、川、山、天へと行き来するその姿は縁起が良いとされましたし、私たち人間に自然のエネルギーを運んでくださるからです。  
 そして琉球の国頭(名護)には三府龍脉碑(さんぷりゅうみゃくひ)があり「琉球王国の創始者が神の眼を持ち首里が首都とであると定めた。簡単に国頭へ遷都すべきではない。琉球王国は国頭、中頭、島尻の三郡で一体を表す龍であり、運河を創ると龍脈が分断され、龍の気の勢いが減ってしまう」と書かれています。
 これは沖縄全体が龍であり風水によって統治していた証拠でもあります。このように琉球、沖縄は根強い龍神信仰があり、龍神様がいらっしゃる拝所が多く、また龍神様に感謝する行事が各地域にあります。
 さてここからは風水神の道理、法則について勉強していきましょう。

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