9/26「学校、行きたくない」の理由

2022年9月26日(月)

夏休み前から、学校に行ったり行かなかったりの息子。小学校1年生。


特段嫌な人がいる、嫌なことがある、というわけでもなさそうで、給食もおいしい、友達と遊ぶのも楽しい。時々持ち帰るテストも80~100点。行ったら早退するわけでもなく、下校時間に帰ってくる。
でも行きたくない、と毎朝言う。

今朝も「行きたくない」と小さく言って、出る時間になっても家にいた。
何が嫌なのか、学校に行かなければならないわけじゃないけど、やりたいことができるようになるためのいろいろな機会に触れられない、どうしたらいいか一緒に考えたいとかーちゃんは思っている、とはこれまでも伝えてきた。

でもまだよくわからないので、感情にもっと寄り添ってみよう、と思う。
子ども用のルビが振ってある、「感情」が書かれたカードと「大事にしたいこと(ニーズ)」が書かれたカードをそれぞれ並べて、聞く。

「行きたくないという時、どんな気持ちがある?」
「学校のどんな時にそれが起きる?」

ぽつぽつと教えてくれて、初めてわかったことは、
算数で「5+3は?」とか、
国語で「登場人物はここでどう思ったかな?」とか、
先生に音で尋ねられると緊張して混乱し、10~20秒くらい、わかるはずの答えもわからなくなる。

わからなくて残念で、イライラして、悲しくて、落ち込む。
ということ。

「残念で、イライラして、悲しい時、あなたはどんなものがほしいからそうなるんだと思う?」
と聞いて、一緒にニーズのカードを眺めると、
学び
理解
成長
効率
支え・サポート
を持ってきた。

学びたい、わかるようになりたい、できるようになりたい、次の学年のことを学ぶのは楽しみ、わかるようにサポートしてほしい。

そうか。

「じゃあ、今日はそれがどんな時に起きるか、メモして帰ってきて。帰ったら教えて」
と伝えると、「行く」と言って3時間目から登校した。


息子の興味関心ははっきりしていて、LaQやレゴが好き。
保育園の頃にLaQで立体的な、動く恐竜をネットの動画や説明書を見て一人で黙々と完成させて、先生を驚かせることもあった。

最近、自分で見つけてきたプログラミング教室の体験に行って、目を輝かせて集中し、組み立てて、初SPIKEで動かし、応用のプログラムまで組んで「毎日行きたい!」と言う。
「教科書のとおりにやってみる、までで、体験の時点で何をやっているかまでわかっているわけではない子もいますが、息子さんは完全に理解していますね」と担当くださったスタッフの方にフィードバックもいただいた。

空間把握も含めた、視覚での理解には強いのだろう。
聴覚で問われた場合に、考えがまとまらない、という性質かもしれない。
だから、「カード」という視覚情報からなら今まで話せなかったことを表現できた、と考えると合点もいく。

まだ仮説だけれど、ここまでわかったら、彼の理解したい、できるようになりたい、をどうサポートできるだろう?
を考えていくことができるかなー。

学校で座っていられることが大事なんじゃない、けれど、その今話されていることにどんなものがあれば話題に交じることができるのか?
友達が好き、一緒に学びたい、も彼にはある。

私は、「あなたが自分の特性を理解して、できるようになりたいことをできるようになる、そして人とそれを分かち合える、そういう自分にとっての身になる学び方を見つけることが今大事なこと」だと思っている。
夫もそこは同じ&合理的な人なので、じゃあ我々はどんなサポートができるか、という話にすぐ入れるのは嬉しいし心強い。

学ぶ、できるようになる楽しさを、みんなで。
それが体験できたらいいね、という試行錯誤の始まり。

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