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I think about son⑩
中学1年生の3月の終わり。不登校が始まって半年が経った。
パソコンから離れていた事で、あの時受けたショックと彼なりの後悔は薄らいできたようだった。春休みはスマホやSwitchで遊び、空いた時間は近くの山へ行ったり、外食しに出かけたり穏やかに過ごせた。
進級する4月になると「もう、2年生からは毎日行くし」とあっけらかんと話していた。
え、不登校終わりか!と半分拍子抜けした気持ちで私は読み漁っていた不登校関連の本を手放した。
そして、私は彼の言葉を聞いて背中を押す為になるかも、と「もし休んだ場合はその日はゲームもお休みにしようか」と約束した。
確か4月10日だったと思う。始業式の朝。
彼は普通に起きて自ら制服を着て歩いて行った。帰ってきてからも普通で私もあえて何も聞かなかった。
次の日は少し怠そうに動き、言葉に力もなかった。玄関で溜息をつき、なかなか出ようとしない。しゃがみこんでまた溜息。
半泣きで「行かないとゲームができない。行かなくちゃ。」と呟いていた。私はそれを聞いて疑問に思った。それを理由に学校行くのはおかしくない?と彼に言った。そして、自分が提案した約束に後悔した。そもそも私が追い詰めた事に気づかされた。
私は彼に「もういいよ。行かなくていい。そんなつらいなら休もう。」でも彼はゲームの為に行くんだ、と言ってその日は行った。
また翌日はなかなか起きず、また布団の中で固まっていた。私は何も声をかけず、そのまま寝かせておいた。
やはり戦いは始まった。
〈青春を切り裂く波動
此処は戦場 涙のレインボウ
Sorry! 勝たねば寝坊 反芻の夜
脳天に焼き付くシャドウ
つまり暴動 なのにサレンダー
僕ら一生 命の決闘
終わりはしないのに〉
引用
新しい学校のリーダーズ
ー【青春を切り裂く波動】
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