超絶仕事できる人間にnote添削してって言われたって本当にするか?って話。
個人アカウントで初投稿のnote。多分もう書くことはなさそう。
なのになぜ急に書き始めたか。そのきっかけはこのツイート。
これを見た時にまず人は最初にこう思う。「いやいやあなたみたいなセンス抜群意識高すぎ高杉お兄さんのnoteに添削なんてできるわけがないでしょ」。結構マイルドに書きましたが人によっては「本当は自信があるくせにバカにしてるの?」と思う人もいるかも。
でも今回なぜ書き始めたかと言うと気持ちが無駄にわかるから。(小出さんほどセンスがあるわけでも仕事ができるわけでもない)
「ブログとか書いたことないし」「私なんかが言えることなんてないよ」
私もそう思っていましたが、書く側からするとそんなnoteフォロワー1万超えのアドバイスが欲しいわけではなく、「良かった」「面白かった」「長くて読む気がしなかった」「よくわからなかった」この程度でも良いので感想が欲しいんですね〜。それを受けてこっちが勝手に分析するので。正解がないものなだけに、情報はたくさん集めたい。
普通の優しい人はあえてマイナスの意見を言ったりしないので、ネガティブな意見をもらえた時は本当に嬉しい。それだけ考えてもらえるのはありがたいことですね。
では普段だったら添削する必要のない小出さんのnote、157cmの池川だったらこう書くバージョンで編集していきます〜!
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身長189cm。それ以外にカードなくて広報としての無力さを痛感した話。【広報撮影裏話】
「何cm?」
「189cmです」
「たっか!!!」
こんな会話を人生で何度しただろう。
身長189cmの私は、初見の方との会話で大体「身長を聞かれる」タイムがある。この次にくるフレーズ第1位は「スポーツ何やってたの?」。第2位は「天井に頭ぶつけないの?」。そしてグッと頻度は落ちて「私も服屋で『裾上げなしで』って言ってみたい」。余談だが裾上げを依頼するお店ではもう何年も服を買っていない。
頻出フレーズを押さえておけば学生時代にやっていたバスケの話に繋げることもできるし、「実家では屈んで歩きますね〜」と言えば、「実家どこ?」ターンが生まれる。初対面の人との会話が自然発生するからとてもありがたい。
小学校6年生で160cmだった私は中学2年生で急激に成長し、183cmとなった。2年間で23cmという急激な縦方向への伸びに皮膚が追いつかなかったのか、今でも背中の皮膚には横線が入り縞模様を刻んでいる。
「また小出が大袈裟な話をしている」と言われそうだが、本当に当時は、「ミシッ」と骨が軋む音がしていた。これは隣の部屋で寝ていた母も証言している。
私は徳島県の田舎で育った。家族構成は父、母、私と姉2人。(と犬と鶏。)父は175cm、母は155cm。母に至っては日本人の平均身長よりやや小さい。なので私の下の名前は「高也」というのだが決して身長が高くなることを見越して名付けられたのではないことを初めに言っておきたい。
余談だが189cmとなると他人の身長を推測することが大の苦手になってくる。全く見当もつかない。そして180cmオーバーの方に立たれると、「でかっ」と思わず口に出してしまう。そして「いやあなたの方が大きいですよ」と突っ込ませてしまって申し訳ない気持ちになる。こんなことを言うと「身長高いからって...」と白い目で見られるかもしれない。でも本当に分かっていないだけなので、どうか私を軽蔑しないでいただきたい。
ちなみに母は「高也は中学校のとき、毎日牛乳2リットル飲んでいた。買いに行くのが大変だった」と証言している。ただし私にはそんなに飲んでいた記憶はない。いつの時代も母とは大袈裟なものだ。
とは言え、この身長には感謝している。歩いていると「あ、広報の人。」と一目で見つけてもらえるからだ。子どもたちも「身長でかっ」と大体笑ってくれる。
最近はマスクをしているため、「変顔をする」という強カードを封印されているので、「目を大きく広げて左右に顔を振る」というピエロを演じている。市役所の広報の男がこんなことをしていれば、少し引いてしまう人もいたかもしれないが、子どもたちの笑顔が撮れればなんでもいいのだ。
これまでもいろんなカードを切ってこどもたちの笑顔を引き出してきたが、最近、大きな壁が立ち塞がった。Aちゃんだ。(サムネのめっちゃかわいい女の子)。
Aちゃんは昨年、さくらこども館(東温市の児童館)の取材で出会った。お母さんの背中にダイブし、親子体操で走り回るとても活発な女の子。クリクリの大きな瞳が輝いて、控えめに言って天使だった。
いつか広報表紙のイメージショットを頼もう。そう心に決めていた。
時は経ち、ついに表紙撮影のチャンスが巡ってきた!
場所、時間、服装まで指定して協力いただくのだから、絶対良い写真を撮らなければ。襲いかかるプレッシャーの中、当日を迎えた。
「Aちゃん!久しぶり!」
「・・・・。」
あれ。Aちゃん。機嫌悪い?しかし私はまだカードをたくさん持っている。「高身長で目玉顔ふりカード」だ。カードを切る。Aちゃん無言。むしろ余計に機嫌が悪くなる。
まだ心が折れる訳にはいかない。「おなかこちょこちょカード」を切る。が、効果はない。見かねたご家族が声をかけてくれるも、カメラを向けるとジッと顔を強張らせる。「風船カード」もあえなく敗戦。「木の影からひょこっと覗くカード」も無惨に散っていった。
少しカメラと距離をとるためAちゃん車に避難。そしてそのまま眠りへ。
「あぁなんということだ。こんなに協力いただいたのに。。」
他にカードがないか探したが、そこで気づいてしまった。
あ。もう手持ちのカードない。
高身長のぬるま湯に浸かりすぎたせいで他のカードを増やす努力を怠っていた。。
お母さんに聞くと「今日幼稚園でお芋掘りして、疲れちゃったのかも。。」
お母さんの優しいフォロー。でも子どもの体力は無限。面白かったらどんなに疲れていても遊ぶはず。つまりは私の実力不足。
2人目のお子さんを見るために付き添いで来てくれたおばあさまにも申し訳ない。ここまで来たらお願いするしかない。
「お母さん。明日再チャレンジさせてもらっていいですか?」
こんな無茶なお願いにもすぐにOKを出してくれた。明日こそ何がなんでも最高の笑顔を撮らなければ。
そして次の日。
車から降りるAちゃんの顔は険しかった。
「Aちゃん、写真やーの!」。
ボーナスカードである「お母さんの飴玉カード」も、「禰󠄀豆子のキーホルダーカード」も効かず、最後には泣いてしまった。本当にすみません。。
「公園に行きたいのかも」とお母さんからアドバイスをもらって、「公園カード」を切るため場所を移動するもAちゃんの機嫌が戻ることはなかった。
「やーのー!」とうとう泣き出すAちゃん。
「ポキッ」。心が折れる音がした。
「昨日撮ってもらった写真で、お友達からも良かったね〜って言ってもらったものがあるんです」
お母さんの一言が、完全に心が折れた私を救ってくれた。紫陽花の横に立ち、少しおしとやかな写真。Aちゃんの視線の先にある紫陽花は、季節を感じさせてくれる。手には落ちていた花。ちょうど紫陽花のブレスレットのようだ。
「Aちゃんありがとう〜!!また会ったら絶対撮らせてね〜」と、抱っこするお母さんの肩に顔を埋めるAちゃんに別れを告げ、職場へ戻った。
次こそは必ず笑顔を撮る。それまでにカードを増やさなければ。
こんな感じで愛媛県東温市の広報紙「広報とうおん」は撮影しています。よかったら見てください。
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直すところなんてないくらい面白かったけど、終盤大事なキーワードの「カード」が「攻撃」になっていたのが気になったくらいとあとはほんま細々したところのみ。めっちゃ面白いし、誰も悪くない優しい世界のお話。
実際に広報を手に取ってくれる人は「この写真の裏にこんなストーリーがあったのか」と思うし、子育て中のママが「うちの子もそんな時があったなぁ」って思い返すかもしれないし、単純に「身長が高い人ってやっぱ牛乳飲むんや。ベタやなぁ」って思う人もいるかも。
一瞬でそんだけ思い浮かぶnoteってすごい。
さて、小出さんが読み終わったら消そうかな。と思っていたけどまだ使ってくれそうなのでしばらく残そう。
後輩が添削なんて何様だと思う人もいる中で、ありがとう消さないでと言ってもらえるのは嬉しいですね〜。ではまた!
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