ODっ子との日々⑧~弦楽器始めました

さてと、

⑦の最後で、

「弦楽器やりたいんだよね。ヴィオラかヴァイオリン。」

という、爆弾発言をしたボウズ。

えっと、悪いけど、音痴だし、リコーダーも大っ嫌い。そんなボウズからこんな言葉を聞くなんて思いもよりませんでした。

あ、ひとつ忘れてた。この子の起立性調節障害は、片耳難聴から始まっていたのですが、これは3か月後の検査で、ほぼ正常に戻っていました。
自律神経が少しずつ整ってきた証拠でもあります。

えっと、普通に学校に行けてれば、おうおう、やってみる?なんて簡単に言えるのだけど、学校にもまともに行けてない状態で、新しい習い事??しかも、弦楽器。ギターならまだしも、ヴィオラやヴァイオリンとなると、先生につかないといけないしなぁ。ちょっと、これは私の心の中で少し温めておいて、また意思確認しよう。というわけでまだ夫にも伝えませんでした。

で、1週間後。少し、こちらからつついてみます。やる気はある感じ。

そして、夫にもさらっと息子の決意を伝えます。なんかうちの夫、この話聞いて涙ぐんでます。(嬉しかったのかな。)

私「あの子が自分からこれをやりたいっていうことはあまりないし、私も聞いたときは、え、まず、学校が先じゃないのって思ったんだけど。でも、本気っぽいからやらせてあげたいと思うんだよね。」

夫「いいと思うよ。学校とはまた別だから。」

まー、こういうときに私と考えが似ている夫なので、楽です。

そしてですね、私の職場の人がヴァイオリンをやっているというので、
職場でヴァイオリン講座を開いてもらうことに。
ちょっと触らせてもらって、音を出すことが難しいことも理解して、でも、
それでも、下調べいろいろしているようで、楽器の構造などにも興味がある様子。

こちらも腹をくくりました。というわけで、早速先生探し。私も在宅勤務で平日少し余裕があったので、すぐ電話して、最寄り駅になんと工房付きの教室を発見!すぐ電話して、その日に見学。
他の楽器を習っていたこともなく、楽譜もまともに読めません。学校もまともに行けてません。体調の波があります。

ということを説明して、でも、大人になってから始めてる人も結構いるし、
小さいときに親から言われて習った子よりも、こういう子のほうが長続きするんですよ、なんて話をしてもらって、ヴィオラをやるにしても、まずはヴァイオリンからのほうがいいんじゃない、なんて言われて、翌週からレンタルで始めることになりました。

帰り道、ボウズの背中が頼もしく見えました。自分が大変な状況にある中で、新しいことに挑戦しようという気持ちが持てるなんてすごいなぁ。
健やかなるときも、病めるときも、もしかしたらこのときに始めたヴァイオリンがボウズを救ってくれるかもしれない。
普通の中学生活を送っていたら、ヴァイオリンを始めることなんてなかったかもしれない。だとしたら、ODになったことも悪いことばかりじゃないな。
そんなことを思いました。



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