《ドラマ》光る君へ第26回感想

こんばんは。
Ayaです。
光るの君へ第26回を視聴しました。

・地震によって壊れた邸を宣孝の援助で立て直すまひろ。宣孝とのイチャイチャ。
・安倍晴明から生け贄として一の姫・彰子を差し出せと迫られる道長。娘の入内を決めた道長だったが、倫子から大反対される。
→このドラマでは定子が帝を籠絡していると一貫して描かれているが、出家後の彼女は夫の執着に翻弄されたイメージだから、だいぶ描き方に不満。後ろ盾がいない(伊周は一応復帰しているが頼りにならない)彼女にとって、娘の修子内親王を守りためには一条天皇の愛に応じざるをえなかったのではないだろうか。
娘の入内に大反対する倫子だが、実際は后がね(皇后候補)として娘たちを大切に養育しており、入内にも意欲的だったはず。
・東三条院は『お前も血を流すときがきたということよ』と道長を諭す。娘の彰子に声をかける道長だが、引っ込み思案の娘はまともに会話ができない。
→この当時彰子はまだ12歳。成人役の女優さんが演じているため、こんな少女を後宮に送り込んだ道長の非情さが伝わってこない。
この幼さで入内して苦労したたため、紫式部が嫌っていた和泉式部の相手を赤染衛門にさせたり、弟たちの仲介役をするようになり、辛口実資からも『賢后』と称賛されることとなるのだが、どのように成長していくのだろうか。
・新しい元号の案を道長に説明するロバート実資。実資は定子を傾国(君主の寵愛を独占し、国を滅ぼす女性のこと)とまで批判し、道長に娘の入内を勧める
→たしかに出家した定子が再入内したことに、実資は批判的だったが、さすがに道長に娘の入内を勧めるまではしていないはず。娍子の立后の際は、道長の顔色を伺って仕事を放棄した貴族たちが多い中、彼は隆家らと共に奉仕しているし、基本的に中立の立場だったはず。それに有名なこのよをばのエピソードが伝わっているのも、彼が小右記で批判的に記録しているからだからだし。
・相次ぐ天災に譲位して、定子と穏やかに暮らしたいと考える帝。行成の説得によってなんとか思い止まる。
→当初村上天皇の后安子(兼家の姉)の強い意向で、長男の冷泉天皇の血統が正統であり、次男の円融天皇の血筋はあくまでも中継ぎとされていた。しかし、冷泉天皇自身やその息子花山天皇に精神的な問題が心配されたり、三条天皇と道長が対立したことで、結局円融天皇の血筋で皇位は継承されていくこととなる。
・安倍晴明が定子の皇子出産を予言したことで、その11月に彰子の入内をぶつけることを決める道長。帝から入内許可の宣旨を取り付ける。
→さっきまで娘は幸せになれるだろうかなどと言っていたのに‥、突然政治家になる道長‥。定子の出産と彰子の入内を被せるなんて嫌がらせ以外の何者でもないし、一条天皇が入内を許可したのも、半ば道長の脅しに屈したのであろう。
・彰子の裳着が盛大に執り行われる。四納言による初会合！
→まひろは宣孝にやってもらっていたが、裳着の腰結い役は一般的に親族で一番身分の高い女性がつとめることが多い。史実でも彰子の裳着では東三条院がつとめ、のちに彰子自身も禎子内親王の腰結い役をつとめている。
・伊周が彰子のことを愚鈍な姫と馬鹿にし、定子を気にするなと励ます。定子自身は気にしていないと応じ、清少納言は定子を太陽だと讃える。
→お前のせいでこんなことになってるんだろという全視聴者のツッコミを代表してしてくれる清少納言。
実際に、妹の死後彰子に皇子たちが生まれると、伊周は敦康親王のもとへ通わなくなり、道長が頼んでもいないのに彰子の皇子たちに奉仕していたらしく、人々の顰蹙を買うことになる。
・貧しい子どもたちに食糧を恵むまひろ。宣孝は無駄なことをするなという。自分との恋文を公開したと知り、夫婦喧嘩になる。弟から夫の浮気を知らされたこともあり、宣孝の心無い言葉に、まひろは灰を投げつける。
→このドラマでは民のためにとかが強調されるが、彼らにとって庶民は別世界の存在でせいぜい地代を納めるぐらいの認識しかないはずで、宣孝の反応のほうが普通。
灰を投げつけるのは、髭黒が北の方から灰を投げつけられた話へのオマージュ？？
・夫との仲に悩んだまひろは、石山詣にでる。なんとそこに道長が‥！！
→洛内の清水寺ならいざ知らず、左大臣の道長が供の貴族たちもなく石山詣はさすがにないのでは‥？？まひろの幻想？？

今回は彰子初登場の回でした。彰子も定子と同じく、活発な性格で内向的な紫式部を引っ張っていくというような描かれ方が多いですが、本作は人見知りの激しい内向的な性格に描くようです。まぁ内向的な性格のはずの紫式部がまひろなので、正反対に描いても違和感ないですが。この後、どのように成長し、摂関政治一の立役者となっていくのでしょうか。
次週は都知事選のためお休み。パリ五輪でもお休みになるし、悲しい‥。