何歳からでも、変われる~母との対話から~
こんにちは!
あやこです。
母と娘の関係って独特ですよね。
感覚的に分かり合える時もあれば、驚くほど通じないときもあり。
今日は、先日久しぶりに実母と電話で話して、過去を振り返りながら考えたことを書いていきたいと思います。
昔の母と幼いころのわたし
自分で決めない母
母は昔から、わたしが父に何を言われていても、それがどう見ても理不尽であっても、
「お父さんの言うことが正しいから」
というスタンスで、黙っている人でした。
その割に、自分が父とけんかになると、父の愚痴をわたしに言っていました。
聞いているわたしが意見を言うと、
「それをお父さんに言ってよ~」
と娘のわたしによく言いました。
なんでこの人は自分で決めないんだろう。
なんでこの人はわたしに嫌な役をさせたがるんだろう。
子どもながらに本当に不思議でした。
自分でやりたいわたし
また、わたしは幼いころから、母に
「あんたは素直じゃない」
とよく言われました。
当時は、どういうことかよくわからなかったのですが、母の思う素直=従順ということだったと、今はわかります。
そういう点では、わたしは、
やりたいことはやりたい
それも自分でやってみたい
という気持ちが強い子だったため、従順からは程遠かったのでしょう。
(自分の心にはとても素直でしたが)
それが当時の母には良い風には映らなかったのだと思います。
今の母
「逃げててん」
たまたま実家の母に電話していたときに、ふと昔の話になりました。
「あんたは昔から自分の中に答えを持ってるから」
と母は言いました。
そうかなぁ、と思いつつ、昔から母が自分で決めないことを不思議に思っていたことを伝えると、
「逃げててん」
「決めてもらうと楽やから」
と母は言いました。
「でもな、おばあ(わたしの祖母)のことがあったときに、もう逃げられへんって思ってん」
「あんたも言うたやろ、逃げられへんでって」
「判断するってしんどいねんなぁ」
「父は大変やなぁって思ったわ」
そう言って電話口で笑っていました。
何歳からでも、変われる
正直わたしは、母がこんな風に言う日が来るなんて、思ってもいませんでした。
10代の頃は、他力本願な母に対してイライラしたり、反発したりしましたが、そのうちに、
「この人は何を言っても変わらないだろう」
と諦めるようになったからです。
それがです。
わたしがあんなに必死に訴えても全然変わらなかったのに、70歳近くになって覚悟が決まったら、こんなにあっさり変わっていくんだと思いました。
いや、間近で見ていないので、相応の大変さはあったのだと思いますが、それをかき消すぐらい、明るい笑い声だったのです。
「そうか、何歳からでも変われるんだ」
なんだか勇気をもらえた気がして、わたしまで明るい気持ちになりました。
「今日が一番若いんだから」
とは、よく言われるけれど、
「そんなこと言ったって…ねぇ?」
と斜に構えていた自分がシュルシュルと小さくなっていくのを感じました。
「自分で決めないと、人のせいにするやろ」
「最後は自分で決めなあかんもんな」
母のその言葉で、なんだか幼い自分も認められた気がしました。
大人だから強くないといけないとか、生き方を変えられないとか、そんなことはないのです。
何歳からでも、変われる。
そのきっかけは、いつ来るかわからない。
さ、わたしもがんばろう。
まだまだ、これから。
ここまでお読みくださり、ありがとうございました。
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